ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『いろいろ1ねん』

2006-12-30 18:44:23 | つぶやき
『いろいろ1ねん』
レオ・レオーニ著 谷川 俊太郎訳

本当に、色々なことがあった一年でした。そして、いよいよ・・・そんな1年も終わりに近づいています。
明日は、たぶん、「おせち」作りで始まり、「おせち」作りで終わるんだろうな
色々なことがあったけれど、家族3人が揃って、お正月が迎えられるということ。それだけで幸せだなあと、心から思います
来年は、我が家に赤ちゃんがきてくれ、息子が5年生になる予定。
何より、この3年あまり、私を支え続けてくれた仕事がなくなることは、きっと、きっと、大きな転機になることと思います。
それでもなお、ワクワク、ドキドキできることは、なんと嬉しいことでしょう。

そうです。今年は、赤ちゃんのことで、頭が一杯の一年でした。
思いもしない妊娠中のトラブルに、年甲斐もなく動揺もしたけれど、安定期に入ってからは、すっかり落ち着いて、このままなら、ギリギリまで仕事も続けられそうです。
これも、周りの人たちのお陰だなあ・・・と、心から感謝する毎日です。
恥ずかしいのですが、この年になって始めて、人と結ばれていることを実感し、その大切さが身にしみています。人は、一人では生きていけないんだって、心から思えるのです。
ブログを通して、みなさまに励ましてもらったことも、もちろん、忘れることはないでしょう。本当に、ありがとうございました。
そして、来年も、どうぞよろしくお願いします!

大晦日は、今夜帰ってくる予定の息子と一緒に、やっぱり、この本を読みたいと思っています。大好きな一冊。
こんなに穏やかで、静かな一年が送れたら、なんて幸せでしょう。
そんな希望とともに

素敵な絵本屋さん

2006-12-30 10:12:19 | つぶやき

息子とパパは、年末の里帰り。木曜まで仕事の私は、一人お留守番でした。
そして、昨日♪一人なのを良いことに、お出かけしてきました。
ブログで教えてもらった、開店したばかりの絵本屋さん。HPに何度かおじゃまして、ずっと行きたいと思っていたのです。そんな訳で・・・電車にとびのってしまいました!

さてさて、目指した絵本屋さん・「ことり文庫」さんは、思っていた通りの素敵なお店♪
まず、店先の可愛らしい黒板が、店主のセンスの良さを感じさせてくれます。そして、そこには!!ああ!アロワ・カリジェの絵本が!
それも、古い古い「岩波子どもの本」。きっと、店主さんが、何度も繰り返し読んだんだろうなあ~。
店主さんの顔が見える本屋さんって、憧れてしまいます。もう、この一冊で、この本屋さんの虜になってしまいました

だって、アロワ・カリジェさんの絵が素敵な
「ウリスリのすず」「大雪」は、私の大好きな絵本なのです。同じ作家さんの本を、全て揃えようと思っていた位に好き。でも、この本たちが、普通に置いてある本屋さんなんて、今まで、行ったことがないんですもの!!
うう~。今日は、パパから貰った図書券だけのお買い物にしよう!と心に決めていました。でも、どれも魅力的!

悩みましたそれでも、ちゃんと決めました。涙をのんで選びました。
中でも、お気に入りは、店長さんがHPで紹介していらした「あなたが うまれた ひ(デブラ・フレイジャー作 井上荒野やく)」
そして、今日、はじめて出会った本「おねえちゃんは天使(ウルフ・スタルク作 アンナ・へグルンド絵 菱木晃子訳)」
この本たちを手に、ポロポロと涙を流してしまった私です。小さなお客様がいらしていたので、我慢しようと思ったのに、我慢しきれませんでした。どちらも、素敵な本です。とても興奮していて、今は、どういう本なのかを冷静に伝えられないのですが。。。

実は、数日前、悲しいことがありました。外に出たのも、一人で家にいられなかった・・・というのが大きかったのです。
悲しいこと。小さな命が、また1つ、お空に逝ってしまったという、一本の電話でした。
娘を生んでから、この世界には、死と隣り合わせで生きている子どもが、どんなに多いのかを知りました。電話の向こうのお母さんは、その死の恐怖と、ずっと戦っておられました。
もう、大好きな家族と一緒にいられない、その子を想い、お母さんを想い、結局、何もしてあげられなかった自分の不甲斐なさを想い、、、ぐるぐると想いは、巡るばかりでした。
絵本たちは、心にロウソクを灯してくれるような、そんな素敵な、命のお話です。
今日は、これから、その小さな命に、最後のお別れを言いに行く予定なのですが、ロウソクの灯った心でなら、ちゃんとお別れが言えそうな気がします。ありがとう。ことり文庫さん。
こんな風にして、夢のような一日は終わりました。本当に、夢のようでした
あまりに本を読むことに熱中しすぎて、喫茶を利用する時間もなかったし、ちっとも店長さんとお話できなかったけれど(とても素敵な店長さんです!)・・・本当に、本当に、充実した時間でした。
それにしても、よほど興奮していたんでしょうね。
帰り道の早かったこと、早かったこと~。羽が生えたかと思いました。
ことり文庫さん、本当に、素敵な時間をありがとうございました。
そして紹介して下さった、フラニーさん、rucaさん、ありがとうございました。

そしてそして・・・。お家に連れて帰れなかった本たち!また今度ね。
実は、その点では、心残りがたくさんです
でも、一番の心残りは、お店で、小さなお客さんたちを興奮させていた「光るビー玉」。息子のお土産にと思っていたのに、すっかり興奮して忘れてしまいました。残念!
ああ。もうキリがないので、考えるのは、やめようっと


次に、赤ちゃんと一緒に行ける日を楽しみに♪することにします。
だって、最近・・・夕方になると、お腹が張って動けない日が続いていたので、とにかく、17時までに家に着くようにと帰ってきたのですが、なんと!!
昨日は、お腹が張りませんでした!きっと、絵本が好きな赤ちゃんに違いない!(勝手な思い込み

ああ、図書室の整理は、また今度になっちゃったなあ。ごめんね、パパ。
・・・っていうか、本が増えてますって!


素晴らしい青空♪

2006-12-27 16:31:07 | つぶやき


昨日の嵐が嘘のような天気!朝一番、息子が「富士山が~!!」と叫んでいました。
二階から見える富士山が、美しい姿を見せてくれたのです。キレイだね~!
でも、写真に撮るにには、ちょっと遠すぎ。なので、我が家のシンボルツリーをパチリ!
けやきの木。もう、すっかり葉が落ちてしまいました。そう・・・冬なんですよね。冬のはずなんですよね。なのに、なんなんでしょう~!この暑さは
日当たりの良い我が家は、もう、耐えられないほどの暑さです。二階、なんと最高28度!

おかげで、息子は、今日も「かまきり」が心配。
生き物大好き息子くん。秋のある日、テレビのニュースで見たそうなのです。「今年は、かまきりが、タマゴを上の方に産み付けた」と。
タマゴを上に産み付けると、それだけ、外敵にやられてしまう危険性が高くなります。それでも、何故、上に産み付けるのか?
それは、雪に埋もれてしまわないようになんだそうです。つまり、カマキリは、今年は雪が多いと予想したそうなのです
気象庁の「暖冬予想」を聞いて以来、ずっと、カマキリを心配し続けている息子。最近、あまりに暖かいので「全滅したらどうしよう・・・」と言い出しました。くすくす。
カマキリ大嫌いの母に「ほう!カマキリなんて、全滅してくれて結構!結構!」と意地悪言われても、心配し続ける息子。今日の暖かさは、さぞかし、心が痛んだことでしょうね。

でも、今日は、パパも仕事が休み。大掃除の日。
思いがけない暖かさのおかげで、家中の窓を開け放って、思いっきり掃除ができました!やった~!
私は、念願の「冷蔵庫の大掃除」!毎日、少しずつやっていれば、こんなことしなくて良いのに毎年、毎年、そう思うのですが・・・駄目なんですよね。
午後には、生協さんが年末の配達をしてくれ、ピカピカになった冷蔵庫に、おせちの材料たちが、きちんと収まりました。なんだか、嬉しい

「あとは、図書室の掃除だけだな。」パパが、ぽつんと言いました。
ううむ。それが問題なんですよね。だって・・・本を手にとると、読んじゃうんですもの
図書室は、天気が悪い日にでも、ぬくぬく、コツコツ、コツコツ、コツコツとやりたいと思います!

『ぼくはめいたんてい 』

2006-12-27 07:28:21 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『ぼくはめいたんてい (2)―まよなかのはんにん』
『ぼくはめいたんてい(3)―なくなったかいものメモ 』
マージョリー・W・シャーマット作 マーク・シマント絵 光吉 夏弥訳

「ぼくはめいたんてい」シリーズを2日間続けて読みました。
一巻と同じく、事件としては、幼くて単純。でも、そのコミカルな物語運びが、読者をひきつけます。語り口調も面白い!
あっという間に読み終わったのですが、読み終わったとたん、息子は、文章をスラスラと暗記して読んでおりました。まるで、落語でも暗記するように・・・。
語り口調ということで、母の読み方が「テレビサスペンス」?のナレーションっぽいのです。それとも、別のナレーションかな。
母の独特なリズム。このリズムを暗記してしまうらしいのです。

「大げさに読まない」。読み聞かせの基本だと、言われたことがあります。
物語でなく、語っている人に集中してしまうから、本来の物語の楽しみが失われると、講演した方は、おっしゃっていました。
私の読み方って、どうしても盛り上げ系。基本からは、大きく離れているようです。
お話し会では、気をつけるようにしているのですが・・・
どうしても家では、息子が喜ぶからと、ノリノリになっちゃう。

「本を愉しむ」ではなく、「母とのコミュニケーション」に重きをおいた読み聞かせ。そういうことにしておいて良いでしょうか 
色々な人の読み方に触れるというのも、「読み聞かせの楽しみ」というのは、やっぱり駄目なのかなあ~
リズミカルに暗唱している息子を横目に、ちょっぴり複雑な母なのでした

『ぺチューニアのだいりょこう』

2006-12-26 06:46:11 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『ぺチューニアのだいりょこう』
ロジャー・デュボワザン著 松岡享子訳

またまたぺチューニアの登場です。
童話館から送られてきた『ぺチューニアのたからもの』は、可愛い絵がお気に召さず、なかなか読んでくれなかった息子ですが・・・
一度読んでしまったら、もう、すっかりぺチューニアの虜のようです。
「お!今度は、何すんだ?(するんだ?)」と、表紙を覗き込んでいました。

うふふ。今回は、大都会に旅行に行くんですよ~
前回ほど、息子の笑いのツボには入らなかったようですが、それでも、ぺチューニアの魅力はたっぷり。大都会の中で、なんだか、ちっぽけになった気がしてきたぺチューニアに、ニヤニヤしておりました。

それにしても、ぺチューニアには、ご主人も子どももいたのですねえ。
息子は、「どうしようもないお母さんだな」と、つぶやいていました。
私は、どうでしょうか?息子くん。
ちょっと、ぺチューニアが入った母な気がしますが


『少女ソフィアの夏』

2006-12-24 14:46:47 | わたしの読書
『少女ソフィアの夏』
トーベ・ヤンソン作/ 渡部翠 訳(講談社)

『誠実な詐欺師』を読んだときに、教えて頂いた一冊。著者自身が、「自分の書いたものの中で最も美しい作品」と言っていたという作品だそうです。
まさに、その言葉通り。クリスマスイブの日に読み終えたのが、なんだか、運命のように感じてしまうほど、素晴らしい作品でした!

フィンランドの多島海に浮かぶ小さな島。短いフィンランドの夏を、そこで暮らす少女ソフィアとパパ、そして、おばあちゃん。その小さくも美しい日々の営みが、生き生きと描かれています。まるで日記を綴るかのように、日常をスケッチした作品・・・。

やはり教えて頂いた「ku:nel」という雑誌の「ムーミンのひみつ」という特集。そこで観た美しい島の写真を、何度も頭に思い描きながら読み進めました。
不思議なのですが、この本を読んでいると、まるで、目の前に、その小さな島が浮かんでくるかのようなのです。
美しく、ときに、その絶対的な力を見せ付ける、厳しい北欧の自然。その描写の美しさといったら!もう、私の稚拙な言葉などでは、とても表現できません。

そして何より、想像力豊かなソフィアとおばあさんの「やり取り」は、ときに、可笑しく、可愛らしく・・・読んでいるだけで、心に火が灯るかのようでした。
そうそう、「みみず」について、二人が研究論文を書く章は、思わず、声を出して笑ってしまった程でした。
私があまりに笑うので、息子が読んで欲しいと言い出してしまい・・・。息子も一緒に大爆笑。お得意の「在りえねえ~」の連発でした。
そうなんです!「在りえねえ~」ことを想像するって、
なんて馬鹿らしく、なんて楽しいんでしょう!

ああ!そんな当たり前のこと・・・いつの間に、忘れてしまっていたのかしら!!
まさに、ファンタジーの原点は、この作品にあり!?なんてね・・・。
ヤンソンさんは、こうやって、自然の声に耳を澄ませ、想像力をフル回転させながら、暮らしていたんだろうなあ・・・。とにかく、この本が愛おしくてたまらないのです。
自分で自分がおかしくなってしまうのですが、読んでいる途中、何度か本を抱きしめてしまいました(笑)。トーベ・ヤンソンという作家を、ますます、好きになってしまった作品です。

さあ、クリスマスイブ!
旦那さまは、お仕事。サンタがやってくる時間まで、帰ってこれないでしょう。息子は、いつもと全く変わらず、外で元気に遊んでおります。寒いのにねえ・・・また、半袖だわ。
一人、家に取り残された私は、これからクッキーの生地づくり。息子が帰ってきたら、一緒に型をぬいて、ケーキも飾りつけなくちゃね(でも、スポンジは市販品)!!
イブの夜。ヤンソンさんのおかげで、息子に負けない位、素敵な夢を見れそうな予感です
メリー・クリスマス

『ぺチューニアごようじん』

2006-12-24 06:53:57 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『ぺチューニアごようじん』ロジャー・デュボアザンさく・絵

『ぺチューニアのたからもの』が、あまりに可愛らしかったので、またまた借りてきてしまいました。うふふ。ぺチューニアって、本当にかわいい!
今回のぺチューニアは、まさに「他人の芝生は青く見える」そのままの物語。

自分の農園の草よりも、向こうに見える丘の草が美味しそうに見えるぺチューニア。
とうとう、美味しい草を求めて、農場を出ていきます。けれど、そこに生えていたのは、農場の草と「全く同じ草」ばかり。
きっと、もっと行けば美味しい草があるに違いないと、進み続けるぺチューニア。
けれど、そこには、ぺチューニアを食べてしまおうと狙う動物たちが、目を光らせています。さあ。ぺチューニアが最後に見つけた、最高に美味しい草は、どこの草だってでしょう?

息子は、母のように、ぺチューニアを可愛いとは思えない様子。
「あ~!ばか、ばか。本当にばか。」と、呆れたように、言い続けておりました。
くすくすくす。
昨日、「友だちの家は、クリスマスじゃなくたって、ゲーム買ってもらえるんだよな~」って言っていたのは、誰だったかしら?息子くん。

クリスマス♪クリスマス♪

2006-12-23 06:51:45 | 息子と読んだ本のこと・絵本

今年最後の図書館でのお話し会。さあ、何を読もうかなあ。
ブログを始めてから、色々な方のブログで、今まで知らなかったクリスマスの本と知り合うことが出来ました。でも、まだまだ勉強中。読み込んでいないので、今年は、我が家の定番でいこうと思います。ううむ。冬の本でも、いいなあ。
本棚の前に座り込んで、練習を始める母。すると・・・息子が近づいてきて、本を覗き込み始めました。うふふ。思いがけず、観客が一人できちゃった!

まず読んだのは、
『てぶくろ』(エウゲーニー・M・ラチョフ絵/うちだりさこ訳)
幼稚園の頃から楽しんできた本。でも、ちっとも色あせないんですね~息子は、階段の上から、食い入るように絵本を覗き込んでいます。
くいしんぼねずみ・ぴょんぴょんがえる・おしゃれぎつね、そのチャーミングな名前を聞く度に、息子は、クスクスそして、きばもちいのししが「入れてくれ!」と言うと・・・・・大爆笑
毎年、この時期に読んでいる気がするけれど、4年生になった今年も、こんなに楽しんでくれるとは!ちょっとビックリ。そして、物語の奥深さに、改めて感心なのでした。

お次は、
『おおきいツリーちいさいツリー』。(ロバート・バリー・作/光吉夏弥・訳)
息子が小学生に入ってから買った本。意外にも、覚えていなかったようで「これ知らない。読んでよ!」とリクエストしてきました。なんとも、かわいらしい絵です。
もうすぐクリスマス。ウィロビーさんのお屋敷に届けられたのは、見たこともない大きなクリスマス・ツリーでした。ところが、先っぽが天上につっかえて…。行く先々で、次々と先っぽを切られてしまうクリスマスツリー。けれど、そこには、素敵な家族のクリスマスが繰り広げられます。

ここで、息子が一言。
「クリスマスツリーって言ったら、ほら、あれは?お父さんがサンタを見ちゃうやつ!今度は、あれ読もう!」
ふむふむ!あれですね~

『クリスマスイヴのこと』(クレメント・ムーア作/アニタ・ローベル絵/松井るり子訳)
有名な詩のようで、色々な方が絵をつけ、訳をつけて出版されているようです。私がこの本を知ったのは、町の本屋さん。絵に一目ぼれでした
絵だけではありません。松井るり子さんの訳が、また美しいのです。この本を声を出して読めば、きっと、自分の世界に入り込んでしまうこと間違いなし!去年、職場に持っていったのですが、気持ち良さそうに読み聞かせをしている職員の姿を見つけましたわかるなあ~
息子と言えば、これまたビックリ。サンタさんを描写した詩的な表現では、思わず、笑い声が!
おお~。ここで、笑いが起こりますか!
きっと、詩のリズムにのせられて、笑ってしまうんでしょうね。もちろんここは、息子の大のお気に入り、お父さんがサンタを見てしまうシーンでもあります!

さあさあ、気持ちは、すっかりクリスマス!そこで、次に読んだのが
『まりーちゃんのクリスマス』(フランソワーズ文・絵/与田準一・訳)
これまた、息子好みのコミカルな一冊。クリスマスプレゼントに夢を馳せる少女・マリーちゃんと、こひつじ・ぱたぽんのやり取りが、とにかく可愛らしく、ユーモラスなのです!!
息子は、とにかくこの本が好き。去年は、「小学生のためのお話し会」に助っ人参加した時に、読んだのですが、そのときも、息子は、図書館にて大笑いしておりましたでも、何度読んでも良いのです。このユーモラスな会話、そして、二人の友情が!!これまた、何年たっても色あせない名作です

でも、念のため(小さな観客ばかりの日があるのです)赤ちゃんのためのクリスマス本も、一冊持っていきたいなあ。と、読んでみたのがこれ。
『クリスマスおめでとう 』(ひぐち みちこ・著)
娘の誕生日プレゼントにした『かみさまからのおくりもの』の作者が送る、小さな子のためのクリスマス本。クリスマスって、サンタクロースが来る次の日・・・?それだけじゃないのよ。
イエスさまの誕生を祝う、幼い子向きのクリスマス本。誕生を喜ぶ人や動物の顔が、なんとも可愛らしいです。もちろん、息子は、赤ちゃん絵本も、ちゃんと聞いてくれました。相変わらず、ありがとう。
ま、「魚が羊の横にいるなんて、ありえね~」っていう、嫌なツッコミもしてくれますけどね。お腹の赤ちゃんが生まれたら、やめてよね、それ!

さあ、夢中になりすぎました。もう寝ないと大変!!明日は終業式!学校よ!
けれど、息子は、「最後に、これだけ読んでよ~」と言います。さっきから、ずっと気になっていた様子。
『ゆき』(ユリ シュルヴィッツ作/さくま ゆみこ訳)
息子が幼稚園のときに買った本でした。言葉少ないこの本は、逆に、雪がふってくる前の、あの独特の静けさを想像させてくれます。そして、ひとひら、またひとひらと落ちてくる雪を見つける楽しみは、小さい人だったあの頃も、そして、生意気になった小学生の今も、全く変わらず。
静かな静かなお話ですが、なんと、引き込んでいく力の大きいことか。どこに、そんな魅力が隠されているのかと、思わず不思議になってしまう一冊です。息子の、吸い込まれるような、真剣な眼差しが印象的でした。
今年は、暖冬。でも、一度くらいは、雪が降るといいね。スキー場ではなく、我が家の屋根や庭に・・・そして、歩き慣れた道の上にね。

ああ、ちょっと夜更かしし過ぎてしまいました。本当は、くんちゃんとふゆのパーティー (ドロシー・マリノ作・あらい ゆうこ訳)も読みたかった息子を、無理矢理、布団に押し込んだ母。途中から、選書じゃなくて、ただの親子の楽しみになってしまった・・・。ま、いいか。
夜更かししてしまった冬の夜。もうすぐ、クリスマスですね


『へっこきあねさ』

2006-12-22 05:12:12 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『へっこきあねさ』
長谷川 摂子・荒井 良二

はらぺーにょさんのブログで見つけた一冊。
見た瞬間、絶対に、息子が気に入るに違いないと確信しました!
そして、もちろん・・・・大爆笑!笑いすぎて、涙がこぼれてしまう程でした。

むか~しむかしのお話です。大工のあんにゃのところに、となりの村から、あねさが嫁に来るのです。ところが・・・あねさの「屁」の大きいことといったら!!

どっばーん!でっぼーん!ぼっがーん!
あねさの屁がなるたびに、息子は、ひっくり返って笑います。
で、でも・・・。母は、荒井良二氏の絵に、ちょっと引き気味。だって、屁をする時のあねさの脂汗(?)、おしりのリアルなことといったら!!
でも、息子にとっては、その絵がまた良かったようです
荒井さんっていう作家さんは、いったい・・・・・・。

※一度掲載したのですが、他の記事をいじっているときに、記事を消してしまったようで・・・再度、思い出しながら書きました。前にご覧になった方、ちょっとだけ文章が違っているかもしれません。ごめんなさい。


『なぞのおばけやしき』

2006-12-20 05:57:49 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『なぞのおばけやしき』
かんどり のぶお作 たるいし まこ

とうとう、カメラちゃんも、この一冊で終了です。
名コンビのエリックがいなくなって、ご不満だった息子くんでしたが、なんと、もう慣れてしまった様子。文句の「も」の字も言わず、黙ってきいていました。
頭の切り替え、早いなあ~。

今回は、一度もエリックが出てこなかったのですが・・・。
かわりに、さやかの親戚の男の子が出てきて、これがまた臆病なんです(笑)。
彼のことが、とても気に入った様子の息子。読み終わったとたん、「カメラちゃん、他にないの~?」と、とても名残惜しそうでした。
本当に、残念。でも、たくさん楽しませてもらったね。カメラちゃん、ありがとう!

さて、
先日、息子の個人面談があったのですが、先生に、
「私、よく絵本の読み聞かせをするんですけれど、息子くんは、もう、食い入るように見てくれて・・・・・。これが、本当にすごいんですよ!もう、読んでいて、すごく嬉しくなっちゃって!どうしても、4年生になると、ザワザワしがちなんですけどね。」と言われました。

あはは。読みながら、思わず、息子を見ちゃう先生の気持ちわかります。
なにしろ、うちの息子の場合・・・・・
読み聞かせに集中しすぎて、いまだに、ヨダレをたらしちゃう時がある位なんです(気づかないフリをする母です)
そんな息子を見ていると、たしかに、私も読んでいて嬉しいんですが(読み手冥利につきますから)・・・
母としては、ちょっと心配・・・だって、来年は5年生・・・大丈夫?・・・ま、いいか

順調♪

2006-12-19 14:03:15 | つぶやき
今月に入ってから、産科検診が2週間ごとになりました。
そして・・・なんと、検診がスムーズに!今日もまた、1時間半で終了です
どうやら、検査室での検査がないと事務処理量が少なくなり、検診がスムーズに流れるようです。PC社会は、なかなか大変なんですねえ。先生。
(私も、PCはチンプンカンプンなので、なんだか同情しちゃいます)

そんな訳で、余裕のある先生は、とっても穏やか(笑)。
エコーのときには、赤ちゃんの様子を話してくれるようになりました
うふふ。検診に行くのが憂鬱じゃなくなってきましたよ。良かった良かった
おまけに、前置胎盤も改善されてきたようで(もちろん、低位置では、ありますが)、仕事も、もう少し続けて良いというお話が
赤ちゃんも、順調に育ってくれているようです。
娘と同じ病気である可能性は低いだろうといわれ、さらに、一安心。
3月まで、あと少し。順調なまま、出産にのぞめますように

『グレート・ギャツビー』

2006-12-19 08:07:15 | わたしの読書

『グレート・ギャツビー』
スコット・フィッツジェラルド 村上春樹訳

60歳になったら訳したいと、春樹氏が語っていた本(実際は、前倒しで訳されたようですが)。それだけ想い入れがあるのでしょう。今回、愛蔵版として出版されました。
この本と出会えなかったら、小説を書いていなかったかもしれないという彼の言葉が、ずしりと心に響きます。実は、何度も挫折しそうになったこの本を、その言葉が支えてくれました。

なぜなら、正直に言って、私の感想は・・・。???という感じなのです。
上手く言葉にできないのですが、お金とか、自由とか、そんな民主主義独特の空虚みたいなものが、物語全体を覆っていて、心に響いてくるのは、虚しさばかり。
同じような空気を感じたのが、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』だったのですが、そのときに感じた、(それから逃れようともがく)主人公の心の動きみたいなものが、この物語には、ない。だから、どこに焦点をおいて読んでよいのか戸惑ってしまい・・・戸惑っている間に、終わってしまいました。(つまり、物語に入り込めなかった)

ずっと、感じていたのは、ピーカンの青空。眩しすぎて、逆に、空しくなる様な青空。ただただ、それが心に残っています。結末は、まさに「悲劇」なのに、なんで青空なんだろうなあ。

春樹氏が、この物語への批判に対して、
「英語で一行一行丁寧に読んでいかないことにはその素晴らしさが十全に理解できない」のかもしれないと、あとがきで書いていました。あ~あ。英語で読めないことが悲しい。
でも、彼が想いを込めた訳。いつか読み返したら、また違う感想を得られるかもしれない。
せっかくの愛蔵版だもの。いつか、必ずもう一度!


『6月31日6時30分』

2006-12-18 19:40:38 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『6月31日6時30分』
寺村 輝夫 (著), 安野 光雅 (絵)


ポレの変な理屈を楽しんでいる間もなく、次々と起こる不思議な出来事。
ライオンを議長にした動物たちの会議が開かれ、「乗ることしか」できない電車に乗ってしまい、「お母さ~ん」と泣き出せば、知らないお母さんが山程あらわれる。
ロコちゃんの退屈で寂しいハズだった「お母さんが帰ってくるまでの時間」は、なんだかトンデモナイものになっていくのでした。
あ!
ポレ曰く、6時半(お母さんが帰ってくる時間)までは、時間がないんでしたっけ。

息子はと言えば、これまた、ライオンの横暴な議長っぷりに、すっかり敬服してしまった様子。その後、私が何かを注意しようものなら、
「お母さんは、間違っていると思う者、手をあげてもらいた~い!」
と、言い出すのです。ふう~
だいたい、君が言い出しそうだなってことは、判っていましたよ。お母さんは。

横暴な議長。そんなの議長として、オカシイんだよ!なんて、説教しても通用しません。なんてったって・・・・・ポレ曰く、
会議は、会議を開くためにあって、何かを決めるためにある訳じゃないんだ!

なんだか、混乱のうちに読み終わった感もありますが、寺村氏と安野氏の不思議ワールド。たっぷりと、堪能させて頂きました。


『佐賀のがばいばあちゃん』

2006-12-17 14:12:45 | 映画

観たいなあ~と思っていた映画でしたが、残念ながら、近くの映画館にまで来てくれませんでした。そんな話を職場でしたら、利用者さんが「今度、市民センターの映画会でやるよ!」と教えてくれたのです。なんて、ラッキー!
即日、その利用者さんと、そして、やはり行きたいという同僚と一緒に、行くことに決定。もちろん、息子も一緒に

これは、島田洋七の小説『佐賀のがばいばあちゃん』を映画化したもの。
この、がばい(すごい!)ばあちゃんは、洋七さんのおばあちゃまなんですって。
(公式ホームページ→コチラ

昭和三十三年。母と兄と暮らす広島から、佐賀の田舎に預けられた八歳の明広。
そこで待っていたのは、祖母との貧乏生活でした。
しかし、家にはいつも笑いが溢れているのです。だって、ばあちゃん曰く「貧乏には、明るい貧乏と暗い貧乏がある。うちは、明るい貧乏だ。よかったなあ。」ですから!
なんと言っても、祖母の人生哲学が素晴らしい!?楽しい!?
そして、明広を温かく見守る学校の先生や近所の大人たちが、また良いのです。
最初の場面では、お母さんが恋しくて泣いてばかりいた明広が、勉強は出来ないけれど、前向きで、かけっこと野球が得意な少年に成長していく様は、観ているだけで、勇気をもらえるようでした。
そして、訪れる旅立ち・・・。

つくづく、子育てって、親だけでするんじゃない!と思う。
社会全体で、育てていくものなんですよね。
子どもを取り巻くすべての大人たち、そして、豊かな国に生まれた子どもたちに、是非、見てほしい一本でした。泣いて、笑って・・・忙しい映画ですけれど。

息子は、お母さんが、佐賀行きの汽車に、明広を突き飛ばして乗せるシーン(お母さんは、最後まで、祖母に預けるということを言い出せないのです)で、思わず、泣き出してしまいましたが、その後は、奇想天外なばあちゃんに、笑いっぱなしでした
日本にも、こんな時代があったんだね。信じられないよね。
息子には、よほど、カルチャーショックだったんでしょう。
今朝も、ご飯を食べながら、ばあちゃんの台詞「一生懸命は、いかん!腹が減るからな!」を独り言。思い出し笑いしていました。

さてさて、映画とは、関係ないのですが・・・
今回の市民センターでの映画会は、私にとって、始めての体験でした。
正直言って、映画が始まっても大声でおしゃべりを続ける(これが、会場全体だから驚きです!)、まだ、キャストのテロップが流れている途中なのに、「早く電気つけてよ~」と言い出す、などなど・・・おばちゃんたちのマナーの悪さには、呆れるしか出来ませんでした。(そういう、私も、おばちゃんなんだけれど)
送り迎えをしてくれた旦那に、早速、愚痴を言ったら・・・。「田舎だからなあ。」と。
田舎だからって、公共マナーってものがあるでしょう!と思うんだけれど、そういう価値観の人は、やっぱり映画館に行くべきなんだな。きっと

今回、映画館は、映画館なりの利点があるのだなあと実感しました
もう、決して「チケットの割引してほしい」とか言いません。映画館さん。


『6月31日6時30分』

2006-12-15 19:46:53 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『6月31日6時30分』
寺村 輝夫 (著), 安野 光雅 (絵)

妹に、「昔、むかし、私たちがハマッタ本」と教えてもらったのだが、ちっとも思い出せない。本を開いてみて、ようやく、読んだことがあるかも?という気になってきた。ふむふむ。この安野さんの不思議な絵。記憶のかたすみに、残っているような・・・

主人公のロコちゃんは、鍵っ子。お母さんが帰ってくる「6時半」までの時間が大嫌いだ。
悪い言葉を使っては、罰として「掃除当番」をするのが日課だったのだが、友だちに「ロコちゃんと掃除をやると、帰りが遅くなるから嫌だ」と言われ、罰当番をやらせてもらえなくなってしまう。
さあ、困った。6時半まで、一人きりだ。

ああ。働くお母さんとしては、なんだか切ない始まり方だなあ~。
最近、鍵っ子デビューを果たした息子。私が帰ってくるまでの時間を、一人で家にいるようになった。息子は、うるさいお母さんがいない時間を、大いに楽しんでいるように思っていたけれど、本当のところは、どうなんだろう?
そんなことを、考えながら読み進める。

さてさて、一人きりのロコちゃんは、というと・・・・・・
団地の家の鍵が、なぜか、いつもの隠し場所ではない所に落ちていた。おかしいと思いながらも、鍵をあけようとするロコちゃん。でも、鍵は、開かない。
だってね、「鍵は、開けるためにあるんじゃない。閉めるためにあるんだ。」
さあ!そんな理屈を言う、変な犬・ポレが、ロコちゃんの目の前に現れた。

この変な犬の理屈が、息子のツボにハマッテシマッタ(久しぶりに、きたな)。
ポレは、言う。
「靴は、脱ぐためにあるんじゃない。履くためにあるのだ!」
なんていう理屈。おかげで、ロコちゃんは、靴を脱がずに家に入っちゃったよ!
あ~あ。こんなイケナイことが堂々と出来ちゃったら、興奮しちゃうじゃない。
ほら、本を閉じても、息子の興奮は止まらない。

「今日は、ここまで。早く布団に入りなさい!」と母。
「布団は、入るためにあるんじゃない。出るためにあるんだ。」
え~?ちょっと、違うんじゃないの~?
布団に入ってからも、なにやら、ずっと話し続けている。
「ドアは、出るためにあるんじゃない。入るためにあるんだ。」
「新聞は、片付けるためにあるんじゃない。読むためにあるんだ。」
「洋服は、脱ぐためにあるんじゃない。着るためにあるんだ。」
・・・・。いつまで、一人で、しゃべってるんですか~?

しかし・・・こりゃあ、大変だ。明日から、もう、何も注意できないぞ。(ウンザリ
さあ、明日からは、どんな展開になることやら。