ぼちぼち日記

大切な日々のこと

8月

2014-08-23 10:39:11 | 娘が一人で読んだ本

8月。

横須賀美術館への旅は、県内旅行ながら、はじめて乗る電車にワクワクで、なかなかの小旅行でした。
横須賀・三浦って、車でしか行ったことがなかったのだけれど、電車って、やっぱりいい!
電車旅行の面白さを再認識した旅行にもなりました。

横須賀美術館『キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展』は、そのアイディアに驚かされ、楽しませてもらい、
何より、地方美術館ならではのアットホームさとこじんまり感がいい感じで♪良かったな。
中でも、「重田佑介・がそのもり」の展示が面白かった。
白い絵本に描かれる動く絵の楽しいこと。どんな物語が隠れているのかを探すのも、また楽しい。
夢中になりすぎて、ほとんどの時間をそこで過ごしてしまいました~


 

ちなみに、美術館以外は、ホテルのプールに浸かりっきりの魚ちゃんの娘でした。
あまりに水の中が好きなので、春からスイミングを始めた娘さん。覚えたてのバタ足で、泳ぎまくっていました。
2日目は、曇り空で泳ぐには寒かったのに、朝から泳ぐと言って言うことを聞かず、勝手に水着に着替えて
部屋の入口で仁王立ちという・・・。
どこに行っても、娘とのお出かけは、こういうエピソードがついてまわるなあ。。。とほほ。

 天気が悪くて人のいないプールで、ひたすら泳ぐ・・・

そんな楽しい思い出の夏休みも、残すところあと1週間。
この夏休みに出会った本たちの覚書です。



懐かしい表紙を見て、思わず借りてきてしまった一冊。
古くたって、身近なテーマは、子どもをしっかり惹きつけてくれます。

ことり文庫にて教えてもらった本。
最初に娘に見せたときは、「こんな真っ黒に白い目の絵の本嫌だ!」と言って大騒ぎ。
(その理由が笑えた)
嫌々顔で聞くこと3日あまり…。
普通に聞くようになり、そして最後には「もっと読みたい!」の声。嬉しいねえ。

1章が短くて、ほかの本と合わせて読みやすかった。
1章が短い分、読み終わるまで長かったけれど、最初、拒否していた娘にとっては、
イップとヤネケと仲良くなるために必要な時間だったように思う。
すっかり生活の一部になってしまって、明日から、この本なしに1日を終われるか軽く不安。

図書館の夏特集の本棚から借りてきた、ほおずき畑のヨーサクさんと子ども達との夏のお話。
弱いものは、いつだって都合の良いように扱われる。
ヨーサクさんに罪をかぶせることで、大人達は安心を手に入れたのだろうか。
大人達の傲慢さと残酷さ、大人社会の矛盾を娘はどう受け止めただろう。

 

 

ファンタジー好きな私にとっては★5つ。でも、苦手な娘にとってはイマイチだったようでした。がっかり。
小さな王女が蝶になって蝶と結婚するなど、理解不能みたいなのです。
まだ、それを言葉で理解するには育っていないのか、単に苦手なだけなのか。。。

読みたくて仕方がなかった母の想いが空回りする悲しい結果になりました。
この手のお話が、やっぱり苦手らしく、最初から「つまらない。」「もう読みたくない」を連発の娘。 あーあです。
私が、こういうお話を読み始めたのは、何年生頃だったのだろうなあ・・・と、つくづく考えてしまいました。

 

懐かしい表紙を見て思わず借りてしまった。
座席に残された金色の毛から、キツネを想像出来ないと理解できないようなお話ばかりで、母は楽しかったけれど、娘には、難しかった様子。
びっくりするくらい、このてのお話が苦手な娘。想像の世界で暮らしていたような私とは、思考回路が違うのか?
それでも、設定が身近に感じられる場所だったせいか、ファージョンほどの拒否はなく読み終えました。

「どうして?」「どういうこと?」 の質問連発の娘でしたが、拒否感はなく、それなりに楽しんで読んでいました。
子どもの読解力って、面白いなあと思います。

 

楽しく読んだイップとヤネケ再び。シンタクラースって?という前書きから、楽しめた。
オランダの位置の説明では、お兄ちゃんの地球儀を借りてきて探す熱心ぶり。
オランダのシンタクラースの風習には、更なる興味をそそられた様子。
すぐに、お父さんやお兄ちゃんに、その魅力的な習慣について語っていた。

「オランダではねえ、サンタクロースがくるのは1日だけじゃないんだよ!何度もプレゼントがもらえるんだよ!」

もちろん、その事が一番の魅力みたいだった。
2番目は、悪い子は、ピートが袋に入れて連れていってしまうということでした。心当たりありすぎだもんねー。娘さんよう。

いつの間にか、すっかりハマってしまった「イップとヤネケ」。
他にも本が出ていると知って、借りてきたのが、このシンタクロースにまつわるお話を編集した本でした。
娘が、クリスマス大好き♪というのもあるけれど、本当に、楽しんで聞いていた。
今の娘は、こういうお話がやっぱり好きみたいです。



イップとヤネケのお話は、この2冊だけみたいなのだけれど、同じ作者の「ペテフレット荘のプルック」 という
本があると知って、早速、借りてきました。
こちらは、一章も長くて満足感もあるらしく、そりゃあ、気に入って、気に入って・・・。
夜の読み聞かせを待ちきれず、どんどん一人で読んでいってしまいます。

読み物の本を一人で読み始めたという記念すべき一冊になった、プルック。
1人で読み、夜は、母の読み聞かせで聞きと、1日中、プルック生活。
しかし、プルックの親友がゴキブリというのは、どうにかならないかなあ・・・
我が家でゴキブリに出会ったら、どうしたらよいのか途方にくれちゃうよ。


7月

2014-08-01 23:06:54 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

7月は、夢のように早く過ぎました。
旦那が怪我をしてしまい、入院・手術。

私は、少ない年休を使い果たしてしまい、夏休みに、「倉敷のお友達とおしゃべりしてから、
こんぴらさん詣でして、高知のお友達のお家に泊まりに行く」という計画も、すべてダメに
なってしまいました。仕方がないとわかっていても、なかなか受け入れられなくて。。。
ようやく、お友達に「行けなくなりました」メールをしたのは、かなり経ってから。諦め悪いなあ。

だけど、立ち直りは早いです。
手術も成功したし、退院日も決まったし。
娘と二人、私の夏休みにあわせ、一泊二日のプチ旅行に行くことにしました。
もう、ホテルも予約しちゃった。うふふ。

行先は、横須賀美術館。

面白そうなんですよ。夏休みの企画展。
息子と違って、全く、美術館に興味がない娘。
娘と楽しむために観はじめた現代アートに、ちょっとハマっています。
今から楽しみ。どうか、台風さん、こないで下さい。よろしくお願いします。

そんな、とんだ7月に読んだ本たち。

哲学者なウーフが好きなので、ウーフたちの日常が描かれたこの巻は、
イマイチ物足りなかった。
もちろん、それは母のこと。娘は、どう感じていただろう?
感情が揺さぶられるから良い本だとは思わない。けれど、2巻目までのように、
ハラハラしたり、笑ったり、悔しくなっちゃったり、はっとしたりということがないのは、
正直、がっかりだった。でも、娘が表情を変えず、静かに聞いていたのが印象的。
娘は、そういう本を気に入る傾向にあるから、気に入ったかもしれないなあ。
ひさかたチャイルド
発売日 : 2011-12-01
娘が、絵を気に入って借りてきた本。
「へ。そういうことー。」と、唸りたくなる展開(笑)で、読んでいるときは、そこまで好きに
なれないと思っていたのだけれど、本を閉じてから、じわじわと沁みてきた。
ああ、雪の日が待ち遠しい。明日も30度超えるみたいだけど!
主人公の女の子が、ああ言えばこう言う・・・のキカナイ女の子というのが面白い。
どうせ、この女の子が痛い目にあうという展開だろう・・・と思いながら読んでいたのだが、
予想外の痛い目でビックリ。
猫がじゃんけんで勝った時、「猫のうそつき!」と、悔しそうに布団に一発くらわしていた娘が
可笑しかった。本を読んでも激しいのね。娘さん。

子どもにとって、親がいなくなってしまうという展開は、本当に恐怖なのだと思う。
息子が小さいときに映画『千と千尋の・・・』の両親が豚になるシーンを観て、半狂乱に
なったことを思い出した。
講談社のおはなしキャラバンが学校に来てくれて、その時のお話し会にて、隊長さんが
読んでくれた本。娘が、図書館で借りて!借りて!というので、長い予約期間を経て、
ようやく家に借りられてきました。面白い。とにかく面白い。

ミュージカル大好き母にとっては、「読みながら歌う。歌いながら読む」という、最高の
読みきかせタイムでした(笑)
「こいのぼり」が、こんなに替え歌を作りやすい楽しい歌だなんて、気づかなかったなあ。

 

物語かと思って読んだら、科学絵本だった。
けれど、美しい絵、選び抜かれた美しい言葉…科学ってまるで物語みたい。
小学二年生の娘には少し(かなり?)難しかったと思うが、真剣に聞き入っていた。
「へー」とか「そうなんだー」とか、時々、感嘆の声をあげながら(^_^)

一番驚いていたのは、植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を吐き出し、人間は酸素を
取り入れ二酸化炭素を吐き出すということだった様子。
「今も?今もなの?この部屋でもなの?」と繰り返していた。
明日から、葉っぱを見る目が変わるに違いない。

 

大好きなウーフを読みながら、今月もまた、色々な絵本を読みました。
その中でも面白かった本だけをチョイスしてみたのだけれど、一番の娘のお気に入りは、やっぱり、
「とらのこさんきょうだい かえうたかえうたこいのぼり」だったかな。
真夏に、ようやく借りることが叶った こいのぼり絵本。悲しいことに、予約アリで明日さようならです。

ちなみに、私は、この夏、一生忘れない本に出会いました。



素晴らしかった。面白かった。
映画、絶対に行きたい!