ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ありんこぐんだん』

2010-11-19 14:36:05 | 娘と読んだ絵本のこと

 『ありんこぐんだん』 武田美穂

娘の入園祝いに頂いた本。
友人らしい選書に、爆笑しました。読んでみて、さらに、爆笑。
彼女の選んだ理由が、「こももさんが、選らばなそうだから。」だそうで
いつも、そうなんだよねー。でも、その通りです!

娘が、「読んで!」と、持ってきたのは、数えるほど。
でも、いつでも、リビングの何処かに転がっています。
どうしてそうなのか?全く、わからないのだけれど、この本は、娘が、
一人で読みたい本 なのです。

数回しか読んでいないので、文章を覚えてもいませんが、
それでも、自分で読みたくて、一人で遊んでいると、必ず、この本を読んでいます。
ある意味、とても良く読んでいる本

先日、聞き耳をたてていたら・・・・・
娘ったら、ありんこ軍団の声色を、ドスのきいた声で演じているではありませんか!

「ありんこ軍団やってくるおらおら、食べちゃうじょー甘いのが、しゅきなんだからー

相変わらずの舌足らずなのに、かなりの演技力。おかしかったー。
どこで、そんなドスのきいた声、教わってきたんだろう。
もしかして、私?
そんなことを想像するのも、また、おかしくて。

ありんこ軍団が、甘いもの欲しさに、どこまでも追いかけてくるという大筋が、きっちり、
決まっているので、娘が、勝手に話しを作り上げても、全く、違和感がありません。
最近では、娘の作った文章が正しい気さえしてきました。
絵本の楽しみ方まで、俺流で、強引なのが娘らしい。

作者の方、本当に申し訳ございません。
でも、こんな楽しみ方も、あっていいかな


七五三

2010-11-14 11:27:08 | つぶやき

曜日は、娘の七五三でした。

嫌な予感は、ずっーと付きまとっていましたが、それでも、近所のお姉ちゃんの着物を借りて
毎日「明日七五三?」と、ワクワクした表情で質問する娘に、大丈夫だと信じ込もうとしていました。

でも駄目だったー
美容院の駐車場で降りたときは、「母ちゃんと同じピンクの御着物着るんだー」と、言っていたのに
入ったとたんに、表情がこわばり・・・・・・・・・・・
しかも、いつもの「嫌ー。」なんて、可愛いものじゃなく、ものすごい、状況に

今日ばかりは、簡単に母が諦めないと感じたのでしょうか。
まさに、全身全霊の力を振り絞って叫びました
他のお客さんに、あまりに迷惑なので、旦那が、一度、落ち着かせようと外に連れ出した
のだけれど、一向に興奮さめやらぬ娘さん。
仕舞いには、 「美容院、ぶっ壊す!」と言ったそうで・・・
どこで、そんな言葉、覚えてくるんだろう・・・トホホ。

もう、駄目だろうと諦め、とりあえず、私だけ着せてもらうことに。
ところが、旦那が、おばあちゃんに説明するために家に帰り、私が着物を着るのを
見ることになった所で、転機が。
着付けの先生が、私の着付けをしながら、携帯に入った猫の写真を娘に見せた所から、
すっかり、仲良しに・・・。

「おばちゃんのうちね、ちゃんがいるのよー。かわいいでしょ。」
ちゃんのおばあちゃんちにも、ちゃんがいるよ。ちには、犬がいるんだよ。」
会話が、ずんずん、はずみます。そして、とうとう・・・・・・
ちゃん、御着物だけ、着る!」

それでも、一度、着ないと言ったからには、全面降伏するのは、プライドが許さなかったのか、
シャツとスパッツを脱ぐのだけは拒否。
着付けの先生は、「見えないように着せてあげるから、大丈夫よ。」と笑顔で、さっさと着せて
くれました。
その後、お父さんがお迎えに来るまで、ビデオを見て待っていようと誘い、美容院の方へ。
「しまじろう」のビデオが終わる、きっかり20分間で、慣れた手つきで、美容師さんが、
可愛く頭を結ってくれました。すごーい。

プロのお仕事、見させて頂きました!!

店のみなさんに「可愛いわねー」と、誉められ、満面の笑みの娘さん。
店の玄関では、口紅まで塗ってもらいました。ふう。

なんとか、無事に終わった七五三・・・と思いましたが、おまけつき。
夜、断乳してから、めったに夜泣きしなかった娘が、昼間のことでも夢に見たのか、
感情の高ぶりが収まらなかったのか、何回も何回も、夜泣き。
しかも、ただの夜泣きでは、ありません。
ドンドン!と床を蹴り、なにやら、怒り心頭のご様子。ふう・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・日曜日。母は、ただいま、充電中。



芸術の秋

2010-11-11 16:07:42 | 赤ちゃん日記~娘さん日記

3歳でも、しっかり「女」の娘ですが、描く絵は、かなりの「男前」です。
周りでは、そろそろ、ハート付の可愛らしい顔を描きはじめる頃ですが、娘は、全く、その気配ナシ。
呆れるほどに大胆に描きます。男前~

目と鼻が、ちゃんとした位置にあれば良いほうで、母を描かせると、目の上に、「おっぱい」が
描いてあったりするから、びっくりです。ときに、「おっぱい」が4つある顔も 
・・・・・・・・どんだけ、おっぱい、飲みたいんだ(夏に、一応、断乳しました・・・)
お父さんの顔には、目を7つぐらい描いたという報告を受けたことアリ
あるべき場所に、正しく描くよりも、イメージの強いものから描いていくようです。

久しぶりに、普通の顔を描いたのを見た!と思ったら、次に描いたのは・・・・・



犬の「大くん」だって!毛虫かと思った・・・。
どうやら、大くんのイメージは、「毛」らしいな。ぶつぶつ。

熱心にノートに絵を描いているなーと思うと、こんな感じ

お兄ちゃんが、普通に上手かったので、娘の絵は、衝撃の連続です。
10年前、「もしかして、この子、天才かも?」と思った母ですが、今回は、別の意味で「天才かも?」
と思う、親馬鹿です。
いやはや、親というのは、上手くても、下手・・・じゃなかった、衝撃の絵でも、素晴らしい!と思う
ものなのですね。親というのは、偉大だなあ~

そんな芸術の秋。
先日、お友達と一緒に、幼稚園のお預かりで、素敵なものを作ってきました。
「天使セット」?羽と魔法のステッキです。
旦那がお迎えに行ったら、背中に羽のついた女の子達が、園庭を走り回っていたとか
その日に限って、歩いてお迎えに行ったため、この格好のまま、公共のバスに乗って帰ってきたそうです。
駅前の人たち、何事かと思っただろうなあ。くすくす。



秋も、もうすぐ終わり。行事が、たくさんあった秋。
長雨で延期、延期になったせいで、なんだか、倍、忙しかった気がします。シミジミ。
大活躍だった「てるてる坊主」が、先日、娘の通園カバンに付いていました。




子ども達のてるてる坊主、ずっと、教室の入り口につる下がっておりました。
てるてる坊主くん、ごくろうさま。

迷子にならないように、先生が、それぞれの子の通園バックに付けてくれて・・・
あんまり可愛いので、とらずに、そのまま付けています。
女の子達は、みんなで、見せ合いっこしたりして、その様子も、また可愛い

行事を楽しみに待つ所から、先生が、子ども達と一緒に、ワクワクを共有してくれます。
丁寧に保育してもらって、本当に、感謝。
おかげで、来春は、倍の人数になることが決まりました。(11月1日が、願書提出日でした)
と言っても、23人クラスになるので、大きな幼稚園に行ったら、普通(少ない?)のことなんですけど
小規模幼稚園、始まって以来?の快挙です
元々いる者としては、20人越えは、ちょっとだけ不安だけれど、そこは、幼稚園を信じるとしましょう


マリア・グリーぺ

2010-11-08 23:01:18 | わたしの読書
    

『エレベーターで四階へ』『自分の部屋があったら』『それぞれの世界へ』  
 マリア・グリーぺ 山内清子・訳

一ページ目から、一気に物語にひきこまれました。
面白かった!最高に、面白かった!
マリア・グリーぺは、生意気で、大人を困らせる女の子を描く天才ではないかしら!
興奮しながら、シリーズ3冊、あっという間に読了でした。

主人公・ロッテンは、十一歳の女の子。ママは、シングルマザー。
食べるものにも、住む所にも苦労する生活を抜け出そうと、ママが、裕福な家の住みこみの
お手伝いさんの面接を受けるところから、物語は、はじまります。

ご主人の家は、エレベーターがある立派な建物の四階。
そこには、美しい奥様と拒食症のお嬢様・・・など、魅力的な人々が暮らしていました。
そんな暮らしの中で、一人の少女が、成長していく姿が描かれています。
けれど、前に読んだ「サリー」のように、すんなりとはいきません。
マリア・グリーぺの描く女の子ですからね!!!

それにしても、ロッテンは、すさまじい
3歳にして生意気な娘を持つ母親としては、正直、ちょっと胃が痛くなり、
あまりの生意気さ加減に、ちょっと腹を立て、でも、かつての自分と重なる所が多々あり、
苦笑いしたり。もう、面白くて、面白くて、たまりませんでした。
もし、男の人が読んだら、「ただの嫌な女の子の話」と、思うかもしれません。
この生意気さ、複雑な心情からくる意地悪さ・・・・・うーん。男の人って、理解できるかしら?

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ロッテンの、お屋敷の美しい奥様への憧れが、あまりに激しくて、ずっと、奥様とロッテンには、
何か秘密が隠されているのでは?と、疑い続けていましたが、それは、下世話な想像でした。
ラストの別れのシーン。
このシリーズの素晴らしさを、さらに、突きつけられたような気がしました。
ロッテンは、一つ、大きくなったのだなあ。。。

3巻、どの巻とっても、すべてが素晴らしく、これは、即買わなくては!と思って検索したら、
なんと、絶版でした。ショック。
ああ、どうして、この本ともっと早く出会えなかったのだろうか。
時間を巻き戻せるなら、中学生の頃に出会いたかった。

娘の借りてきた本

2010-11-05 14:21:59 | 娘と読んだ絵本のこと
幼稚園の図書貸し出し。
ずっと、ビックサイエンスの「ぞうさん」の本を、繰り返し借りてきていた娘
二学期に入って、ようやく、違う本を借りてきたのですが、なかなか、面白い本を選んできます。
どれも、私が、一度も読んだことのない本ばかり。
一冊として、私の知っているものを選ばないところに、驚きすら感じます。

  「おばけのパーティ」ジャック・デュケノア 大澤晶訳

言葉を話し始めた頃から、「おばけ」が好きだった娘。
なぜ好きなのかは判らないけれど、絵を描くと、全部「おばけ」の時期もありました。
そんな娘が、この絵本を選んだのだから、思わず、ニンマリ。

普通の絵本は、開いた両面が一場面だけれど、この本は、左右、それぞれ別の場面。
まるで、漫画のような絵本です。これを、読み聞かせで理解できるだろうか?
文章も長く、赤ちゃん絵本でも最後まで聞いていられない娘が、読めるハズない?
しかし、なんの問題もありませんでした。自分の借りてきた絵本は、ちょっと違うようです。

すっかりハマッタ娘さん。図書館で、このシリーズを探して借りてきました。

 「おばけ びょうきになる」ジャック・デュケノア 大澤晶 訳

娘は、私のお腹にある帝王切開の傷が、ずっと気になっていて、病気になって、お腹を切った
おばけのアンリの傷と、見事に結びつきました。
大、大、大好きに 
お腹の中に目覚まし時計が入っているという、有り得ない設定なのですが、何の問題もなし。
なんじゃこりゃーなんだけど、妙な笑いをそそります。不思議な絵本。


 にぁーう 」(あかちゃんのわらべうた) 松谷みよ子、長野ヒデ子

しぶい!

図書係で、娘が本を選ぶ場にいた私が、つい、頭の中でつぶやいた言葉です。
しかしまあ、面白かった。

猫ちゃんも可愛いし、おばあちゃんの描かれ方も、なんとも楽しい。
娘が気に入っているのは、なんといっても、「お正月は、ええもんだー。」のページ。
流れるような文章が、心地良いようです。
わらべうたの会で、先生が、歌って(唱えて?)くれたもんねえ。

が、大好きな実家の猫たち
二匹とも、もう、おばあちゃん猫で、先日、とうとう、一匹が、口からご飯が食べられなくなりました。
そのような訳で、今、猫に、会いに行くことを自粛しています。
娘は、しつこく、追い掛け回して世話をしようとするので、病床の猫ちゃんには、あまりにも
負担が大きいから・・・・・・。娘は、良かれと思っているのですがね
そんな事情もあり、猫への思いが強かったのかもしれないな。
本当に、可愛らしい、猫の絵本でした。

「ビックサイエンス もみじのいちねん」

娘が選んだのを横目で見て、こちらも、思わず、「しぶい!」と、心の中でつぶやいてしまいました。
が、面白かった~
写真で、もみじの一年間を追っていきます。
とても、とても面白かった!
庭の木をながめたり、散歩をしながら木を見上げたりすることが、ますます、好きになりそうです。
ああ、一年間が楽しくなりそう。


「はけたよはけたよ」 神沢としこ 西巻茅子

「読み聞かせの時間」に、私が、年少さんたちに読んだ本。

実は、前の晩に、娘に相談したのです。「どの本がいいかなー」って。
少し悩んで、「これ!」と指さしたのが、この本でした。
娘が大好きな本。爆笑の本。
きっと、娘につられて、みんなも笑ってしまうに違いないと、期待に胸ふくらませて行きました。

しかーし
みんなは、ちゃんと座って聞いてくれましたが、わが娘は、「聞きたくない!」と言って、
絨毯の上に座ることもしませんでした
あーあ。なんだろうねー
何が、どう作用したのか、本当のところは、ちょっとわかりません。

母が、自分の大好きな本を、みんなに読むことが、許せなかったのか
いつも、一番に借りて一番最初に座るのに、その日に限って、ちょっとした手違いで
(持ち出し禁止の本を並べてしまい、娘は、二冊とも、借りる本を取り替えることになった)
一番最後になってしまったことが、気に入らなかったのか
相変わらず、気難し屋の娘さんです。

ちなみに、先日の「いもほり遠足」も、当日朝まで、あんなに楽しみにしていたのに、
なんと・・・・・・・・・・・・・・ボイコット
さんざん歩いて、遠い農園まで歩いていったのに、ずっと、お茶を飲んでいたそうです トホホ

今週は、近所の農園に「柿もぎ」。
「これは、またやらないぞ~」と思った母。こんなこと言っては、いけないと思いつつ、
心の中で、「言っちゃ駄目!」と、確かに、もう一人の私が止めたのに、つい、

「また、やらないなら、今度は、最初から幼稚園休もう!」

と言ってしまいました。反省 大反省

でも、娘さんは、飄々と
「大丈夫、大丈夫。今度は、やるから
・・・・・・・・・・・・・・。
あなたの、その性格に、母さんは、大分、助けられてマス

『サリーの帰る家』

2010-11-02 13:33:30 | わたしの読書
 『サリーの帰る家』 エリザベス・オハラ作 もりうちすみこ訳

パソコンが壊れていた間に読んだ本。舞台は、アイルランドです。
アイルランドが舞台の小説は、はじめてかもしれません。
アイルランドは、いつか訪れたい地の一つ。
若かりし頃、一度、夏休みに短期語学留学を申し込み、みなに反対されてやめたという
(テロが多かった頃だったので)思い入れのある土地でもあります。
ああ、今思えば、行けば良かった・・・。美しい表紙を見て、深々とため息をつきました。

さてさて、読書記録。

父親の不慮の死により、主人公の家族の生活が一変するところから、物語は始まります。
夢見がちの少女サリーは、学校をやめ、妹と共に、住み込みの仕事に出かけていくのです。
住み込みと言っても、知り合いの家にではありません。雇われ人の市に立って、雇われるのです。
そこまで読むと、悲惨な物語のようなのですが、そんなことはなく、その試練によって、
夢見がちの少女が、大人の女性へと成長していく姿が描かれていきます。
とても読みやすく、良い意味において、いつかどこかで読んだことのあるような、懐かしさで溢れていました。

アラフォーの女にだって、少女の頃があった訳で
私にとって、「夢見がちの少女の頃」は、自分の一番良かった時代だと思っていました。
でも、成長したサリーの凛とした美しさに接し、その後の私の人生だって、捨てたもんじゃなかったわね
と、なんだか、その後の人生が愛おしくなったのでした。

雇われ人の市での母親の毅然とした態度に涙し、妹が契約した家の魅力的な老婆にワクワクし、
器用で、見事に家事をこなしていた妹が、夢見がちの少女になっていく姿に微笑み、と、
サリーの成長以外にも、見所はたくさん。楽しい読書でした。
続編もあるのだとか。
成長したサリーの活躍や恋の物語だろうかと、想像がふくらみます。
日本語に訳されるのが、待ちきれないです。