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ぼちぼち日記

大切な日々のこと

リチャード・ペック

2010-04-23 07:59:56 | わたしの読書

 『ホーミニ・リッジ学校の奇跡!』

『シカゴより・・・』のリチャード・ペックの本を二冊、借りてきました。
シカゴのように、何もかもが完璧に面白い!という訳には、いかなかったけれど、それでも、面白かった。
豪快なおばちゃん(おばあちゃん?)が二人と、カッコイイ女の子が出てきたのも、嬉しかった。
脇を固める情けない男性陣もまた、個性豊かで、憎めない人たちばかり。
リチャード・ペックの描く人々は、人間くさくて(弱さも強さもひっくるめて)、とても魅力的です。

何より、私が気に入ったのは、お父さん。
情けなく、影が薄いなあと思っていたのだけれど、要所要所を、しっかり締めてくれています。
こういうお父さんって、いいな。
こういう魅力的な男性陣がいてくれるからこそ、女性陣の活躍があるのですよね(笑)。

物語は、町の学校の先生が亡くなるところから始まるのだけれど、そこのブラックユーモアだけは
日本人には(いや、私には、かな?)、ちょっとキツスギテ、笑えなかった。
でも、それ以外は、とても、楽しく読みました。
最後の最後、それぞれの子ども達の結婚相手が明かされるのだけれど、それが、大どんでん返しで
愉快でした。どんなロマンスがあったんだろうな?と想像するのも、また、楽しい。

 『ミシシッピのくれたもの』

この本を読んでいる途中で、村上春樹氏の新刊が、発売されました。
今回は三巻目だから、売り切れなんて事態にはならないだろうと、予約しないでいたのだけれど、
朝から、ニュースで、本を買い求める人々の映像を流すものだから、夕方のニュースの頃には、
酷く焦ってきてしまい・・・
結局、夜、旦那が仕事から帰ってきたと同時に、家を飛び出しました。

あまりに興奮して、本屋さん行く道を間違え、夜の住宅街で、道がわからなくなるというハプニング。
本屋の帰り道、とうとう、手に入れたのだという想いで胸が一杯になり、涙が溢れてしまうという
イカレップリ。
それでも、家に本があると思ったら、落ち着きを取り戻してきて、途中まで読んだ本を最後まで読もう
という気持ちになりました。
いえ、村上春樹を待とうと思えたほど、この本が、面白かったと言わなければなりませんね。
面白かった。本当に、面白かったです。

南北戦争。誰でも、知っている歴史的事実。
でも、そこに、どんな血が流され、どんな想いが交錯していたのかなんて、想像もしたことも
ありませんでした。

歴史というのは、今の私たちの立っている時間軸の延長上にあるのだということ、
(もしも、時間の流れが、ねじりドーナツのようになっていなければという話だけれど)
過去があるから、今の私たちがいるのだということ。
そのことを、そして、この事実を、きっと、忘れまいと思ったのでした。
それが、アメリカという地で起こったことだったとしても。

そして、自分の力では、どうしようもない悲惨な状況に陥ったときにでも、前を向いて生きること、
いつでも、誇りをもって生きることを、本の中の、二人の少女に教わった気がします。
そういう力のある本でした。
多くの子ども達に読んでほしいな・・・そう思った一冊でした。


『引き出しの中の家』

2010-04-21 08:51:51 | わたしの読書

 『引き出しの中の家』 朽木祥

もしも、娘が出来たら、一緒にやりたいことが、いくつもあって・・・その中の一つが、一緒に、
小さい部屋を作ることでした。
小さいお人形さんは買おうか?それとも作ろうか?から始まって、部屋には、何を置こうか?と
まだ、赤ちゃんの娘を抱きながら考えていました。
かつて、妹と二人で楽しんでいた、あの部屋を思い出しながら。

だから、この本を開いたとき、カバーに書かれてある言葉に、ノックアウトされました。

花明かりにふさわしい
大きさのものを仕立てれば
花明かりは、きっと、やってくる


心の中に、パッと何かが灯った瞬間です。
その瞬間、一気に、本の中に引き込まれました。

以前、「かはたれ」を読んだときも、お母さんと娘さんのやりとりが、とてもとても素敵で、以来、
味噌汁の出汁を「煮干」からとっている位なのですが、この本にも、素敵なお母さんが登場します。
亡くなっているのが、残念なのだけれど・・・。
それでも、そのお母さんの手仕事が、またまた、私をときめかせてくれました。
何もかもが素敵で、ただただ、ときめきながら読んだ第一部。

だからでしょうか。
最後に、驚くべき結末がやってきて、あまりにもショックで、私は、本を置いてしまったのでした。
ひどいじゃないですか!朽木さん!
わが娘の口癖を借りるなら、「ゆるさない!絶対に、ゆるさない!」
そう思って、本をとじてしまったのです(笑)

本を再び開いたのは、独楽子をそのままにしておけなかった、ただそれだけの理由でした。
ああ、そのまま読むのをやめてしまわなくて、良かった!本当に、良かった!!
第二部に描かれていたのは、温かく、希望に溢れる結末でした。
ああ、よかった。うれし涙が、あふれました。
読みながら、すぐそばに花明かりがいるような気がして、ワクワク。
これも、どうしようもなく楽しい体験でした。

中学生になった息子にすら、携帯電話を持たせない、頑固おばさんとしては、主人公の小学生の
女の子が、パソコンのメールで友だちとやりとりする所だけは、どうしても、違和感を抱かずには
いられなかったけれど、それを差し引いても、やっぱり、素敵な物語でした。

何より、小さい人が、「花明かり」である、というところが好き。
「花明かり」という言葉も素敵だし、夜、花に照らされた闇を想像するだけで、もう、胸が一杯に
なってしまいます。

今、我が家の庭は、色とりどりの花で一杯です。
思いがけず寒い春。それでも、お花は、けなげに咲いていています。
ミツバチの訪問がないのが、心配の種ではあるのだけれど・・・。
ブルーベリーに実がなるかな?今、我が家の一番の関心事です。
花明かりが、やってきてくれないかな。


『ケニーのまど』

2010-04-19 13:15:15 | わたしの読書

『ケニーのまど』 モーリス・センダック

お友だちからのプレゼント本。
先日読んだ「魔法使いの少年」に比べると、毒の具合は少なく、読みやすいかった。
それでも、ケニーの謎解きは、なんとも哲学的で、センダック的!
ああ、なんと素晴らしい世界。
やっぱり、センダックだなあーと、また、感嘆の吐息なのでした。
続けて、センダックを読んだせいだからでしょうか・・・
センダックの世界を、以前より、自由に行き来できるようになった気がする私です。


最後、四本足の雄鶏の出した謎、一つ一つに対するケニーの短い答えが書いてあるページが、
最高に好き。
それまでの物語が、この場面で、ストンストンと心に落ちていくのです。
ストン。ストン。ストン。ストン。
そして、雄鶏が、ケニーにかける最後の言葉へと続きます。

ねがいごとは、いきたいところへ とちゅうまで いったのと おんなじなんだ。

願わなければ、何もはじまらないのですよね。
いえ、願ったときに、すべては始まっているのです。心に、ずっと留めておこうと思います。


『優しさごっこ』

2010-04-19 13:12:01 | わたしの読書

『優しさごっこ』 今江 祥智

娘のお友だちのママが、貸してくれた本

大好きだった、思い出の本なのだそうです。
何度も何度も読んだであろう文庫本には、楓の葉が、何枚も挟んでありました。
清水寺のものだろうとのこと。素敵。

あらためて、本っていいなあと思います。
読まれた本は、まるで日記帳。その時に感じた想いや、胸の痛みや、ときめきや
涙は、そのまま、その時の自分なのです。
そんな大切な本を読める幸せを感じつつ、本をひらきました。

京都弁で書かれた本は、初めて。
それにしても、京都弁って、なんと、しなやかな言葉なのでしょう。
その言葉の響きは、私にとっては、どんな形にでもしなる若い枝のようで・・・。
両親の離婚後、父親と二人暮らしになる少女。
そんな暗い設定も、京都弁なら、どうにかなるような気がしてくるから不思議です。

さてさて、物語は、父子の揺れる心情が、丁寧に、細やかに描かれた作品。
和久さんの講演を思い出しました。
子どもが、どんなにか幼い心で傷つき、親を想い、気遣っているのかという話。
あらためて、ドキリとします。

ただ、私は、物語の後半、離婚後半年で、好きな女性ができる父親を、どうしても、
受け入れられなかった。
多感な少女時代、父親が男であるということを想像するだけで、鳥肌がたっていた女の子は、
今だに、父親というものへの理想があるらしいです。
そのムカムカを、男性作家が書いた作品だから仕方ないかということで処理していたら、
あとがきで、半分私小説だということを知りました。
そうかあ。これが、現実なんだなあ。
リアルなあかりちゃんも、ちゃんと、お父さんの恋を応援したんだなあ。

いやあ、私ってば、中学生の頃から、父親に対する感情が、ちっとも成長していないんだな。
私のお父さん、大変だったねえ。すごい、反抗・娘だったもんねえ。
今、天国で笑って見てるかもしれないな。
そんなことを考えて、おかしくなりました。

ムカムカしながらも、それでも、小説の中のお父さんの恋の行方は気になります。続きが楽しみ。
ただ今、4月16日発売の本で、心も頭も一杯なので、そちらを読み終えてから、落ち着いた心で、
もう一度、京都に向かおうと思います。

追伸
この作家さん、はじめて読むはずなのに、どこかで聞いたことがある気がしてならず・・・
読んでいる間中、ずっと、小骨がつかえたような状態だったのですが、「ことりタイムス3月号」を
見て、問題が解決しました。
そうか、「わたしのスミレちゃん」の作者さんだ!
妹に貸してもらったまま、本棚にしまわれている本でした。
(妹から借りた本は、いつ返してもよいという安心感から、ついつい、後回しに)
早く読もう。


長かった一週間

2010-04-16 13:51:37 | 赤ちゃん日記~娘さん日記

幼稚園が、スタートした一週間。本当に、長くて、長くて・・・。
待ち遠しかった金曜日でした。
その金曜日の朝、娘が突然、幼稚園の玄関で宣言しました。

「もう、お姉しゃんだから、泣かない!」

・・・・・・・・・・!!?
突然のことに、ビックリの母。教室の中から、抱っこする体制で飛び出してきた先生も同じく。
言葉を失う母に向かって、娘は、顎を上に突き出して見せると、すました顔で
「じゃあね、バイバイ!」と手を振りました。

今日は、保護者会があり、クラスのママ達とお話ししたのだけれど、みんなが口を揃えて
「今朝、ちゃんが、『ちゃん、もう三歳だから、泣かないんだ!』と言ってたよ。」と
報告してくれました。

どうやら、来るお母さん達みんなに(わざわざ、玄関まで出てきて)、宣言したらしい娘。

帰りには、園長先生から事務の先生にまで、宣言していたということも判明。
きっと、どの方も、「えらいねー。」「すごいねー。」と、褒めてくれたのでしょうね。
なんと、誇らしく、幸せな一日だったのだろうと思うと、可笑しいやら、恥ずかしいやら。

木曜日まで、泣き叫ぶは、逃走しようとするわで、大騒ぎだった娘。
最後も、娘らしく締めくくったのだなあ・・・と、母は、あらためて、娘の面白さ、いや、すごさに
感心するのでした。
それにしても、自分の子どものことで、まだ手一杯だろうに、ちゃんと、娘に付き合ってくれて、
それを楽しそうに、報告してくれるママたちの優しさ。
私も、幸せな一日でした

でも、帰りには、おまけつき。
早速、クラスメイトの男の子と喧嘩をやらかして、目の下に、爪のひっかき傷を作ってきたのです
娘さん、頼むよー。
お兄ちゃんは、(2年間)一度も、喧嘩して、怪我して帰ってくることなんてなかったのにさー。
一週間でー?!!!

その男の子は、まだ、お話を理解するのが難しくて、決まった時間に座ることが出来なかったり、
おもちゃを投げたりすることがあり、仕切りや娘は、それを放っておくことが出来ないのです。
正直、なんとなく、こうなること は、予想していました

娘が言うことが本当なら、今日は、お友だちの女の子の椅子を悪戯して、お友だちの女の子が
座れないでいたのを、娘が、やめさせようとして・・・・・・・
娘としては、「いや」と言えない友達をかばったのでしょうけれど、その男の子としたら、上から目線で
一方的に注意してくることが、きっと、許せなかったと思います。
はあ。
まだ、判らないのだから、放っておけば良いのに・・・と思うのは、間違った大人の考えなのだろうな。
お互いに、相手を思いやり、気遣い、気付きあい・・・良い方向へ、刺激しあえたら良いのだろうけれど。

三歳といえど、お友だちから学ぶことは、多いようだなと、心配な反面、楽しみに思った今日。
なにより、顔の傷を含め、それらのことを、すべて、自分で、先生に報告しに行ったという娘さん。
やられて、黙って耐えているのではないかしら?という心配をしないで済むというのは、親として
一番、幸せなことかもしれません。
まあ、帰り道、その男の子の友だちに、
「もう、許しゃない!と言ってやった」と言う娘には、度肝をぬかれましたけれど。
(先生が言うには、そう言いながらも、ちゃんと、その後も隣に座っていたそうです)

そんなこんなで一週間。来週は、何が起こるのだろう?と、今から、楽しみ。
でも、たのむから、残る傷だけは、顔につくらないでおくれよーと願う母なのでした。


『魔法使いの少年』

2010-04-13 12:30:18 | わたしの読書

『魔法使いの少年』 ジャック センダック(著), ミッチェル ミラー(画),  長田 弘 (訳)

最初の2ページを読んだあたりで、これはきっと、「子どもは、みんな魔法つかいになれる」
というようなことが言いたいのだなと、大人特有の勘ぐりをする。
でも・・・・・・・・・そこからが、センダックでした!!!
ですよねー。そんな話で、終わるはずがないですよねー。

凝り固まった大人の頭を、ギャフンと言わせてくれるセンダック。
この人は、子どもたちの親分みたいな人だと、思わずにはいられません。
あー。また、やられちゃったなー。

センダックにしか描けない世界。面白くて、少し怖かった。


『医学のたまご』『妖怪アパートの幽雅な日常』

2010-04-12 12:11:05 | 息子が一人で読んだ本

 
『医学のたまご』 海堂 尊
『妖怪アパートの幽雅な日常』 香月日輪

「おさる」を送ってくれた友達が、一緒に送ってくれた本。
息子に見せたら、あっという間に部屋に持っていってしまい、あっという間に、読んでしまいました。
『妖怪アパート・・・』は、シリーズものらしく、早く、図書館に予約してくれと、毎日のように催促されて
困ります。ええと、毎日、図書館に通える程、暇じゃないんだけどー。

面白すぎて、読み終えるのに、それぞれに、2日もかからなかった息子くん。ううむー。
今時!?の児童書を手に取るのことが、あまりない母。
『バッテリー』の時に、独特の軽さ?のようなものを受け入れらず、それを、年のせいと片付けて
今時!?を読むことを敬遠していたのだけれど、せっかくだから、チャレンジしてみようかな。

だって・・・と、自分が中学生のときを思い返してみる。
ゲーテやヘッセにはまる一方で、横溝正史を読み、コバルト文庫も読み漁っていたあの頃。
純文学の次に、SFやら推理小説やら、そう、ファンジーと、あっちこっち読んでいたあの頃。
中学生のときって、様々な文体、物語、新しいも古いもなく、自由に、何でも、柔軟に読みこなせる
時期なんだろうな。いいなあ~と思う。
たくさんの文学と出会える時期。勉強と同じように、大切にできたらいいのだけれど。

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さあて。娘にだけでなく、息子のところにも、やってきた新しい春。
始業式の2日前。いつもと変わらない様子なのに、また、眠れなくなってしまった息子くん。
(おかげで、上↑の本をあっという間に、ベッドの上で読みました)
自分の意識とは別のところで、緊張しているのだな。きっと。
それでも、新しいクラス担任は、一年生の時から、ラブコールを送っていた大好きな先生で、
心の重荷の一つは、これで、解消されたかもしれません。
(安心したのか、始業式の日の夜、本当に、よく寝ておりました。)

若くて、元気で、声がでかくて、やる気満々で、涙もろくて、ノリがいい保体の男の先生。

そんな先生を苦手な子もいるようですが、断然、息子が、好きなタイプです。
でも、先生の名前を聞いて予想した通り、クラスメイトは、茶髪のやんちゃくん揃い(苦笑)。
去年のクラスは、この真逆でしたから、ね。
校長先生、判りやすいクラス替えを、どうもありがとうございます。

その、やんちゃくん達が、早速、息子にプレゼントをくれました。
去年のクラス担任が、教科で担当となったことを知り、ブーイングの息子。
でも、その息子の横で、彼らは、手を叩いて喜んだのだそうです。
「やったー!好き勝手やれんぞー!」
息子くん、そういう考え方もあるのだと、心底、感心しておりました。(オイ!)

でも、本当だね。嫌だ嫌だと思いつめていると、見えないことって、たくさんある。
別の視点で見てみると、あら不思議。そこに、新しい発見があったりする。
どんなものも、見方って、一つじゃないんだよね。
自分には、四角にしか見えないものが、他の人には、丸に見えているかもしれない。
息子が、この春、学んだことでした。
こんなことで学んで、喜ぶべきなのか否か、母としては、ちょっと複雑だけれど。

さあ、残る問題は、部活。
今週から、一年生が入ってくるので、そこで、どうプレッシャーを克服するか。
前回の不眠も、情緒不安定も、すべて部活で爆発した格好なので、母としては、そこが心配で
たまらないのだけれど・・・こればっかりは、親は、どうすることも出来ないのだと、自分に言い聞かせる。
見守る。見守る。笑顔で迎える・・・と、何度も繰り返す。
大丈夫だよ。何があっても、君は、君なんだから。絶対に、乗り越えられるんだから。

それぞれの春。がんばれ、子どもたち。


入園式

2010-04-11 09:35:27 | 赤ちゃん日記~娘さん日記


「おかあしゃんが いっしょじゃないなら (幼稚園には)いかない。」

入園式の朝、そう宣言した娘は、言葉通り、私から離れることはありませんでした。
一度、試してみたけれど、あまりの泣き叫びっぷりに、先生がギブアップして、連れてきてくれました。
おかげで、クラスでの朝の会も、全部全部、一緒に楽しみました。
同じ月齢で入園したお友だちが、当たり前のように、お母さんと離れているのを見ると
あらためて、こんなに小さくても、性格ってあるんだなあと思います。

先生の手遊びも、絵本の読み聞かせも(大好きな「しろくまちゃんのホットケーキ」!)、
子ども賛美歌も、全部気に入って、手遊びでは、先生が「一緒にやりたい人!」と聞く前に
勝手に前に出て行って、「わたしもやる!」と言うほどの積極性なのに、やっぱり、
母とは離れることが出来ない娘さん。
緊張して、椅子の上でカチンコチンの友だちより、よっぽどリラックスしてる娘を見ると、
この子が、一番、ストレスなく、我慢することなく、思うままに、ここで過ごせているんだろうな
と思ったりします。得な性格。

最後の最後、さようならの場面では、先生に向かって、きっぱりと
「もう、つかれちゃったから、さよならしない!」と言い放ち、
一人ひとり、先生と手をつないで「さようなら」をする、感動的なシーンをボイコットして
外に出て行ってしまった娘さん。・・・・・・・カメラを片手に、母、呆然。

おまけに、上履きが気に入ったらしく、持って帰ると言い張り、先生が
「上履きは、下駄箱に・・・」という言葉も制止し、勝手に、自分のロッカーから上履き入れの袋
を取り出し、むきになって上履きを中に入れて、通園カバンへ。

「持って帰りたい人は、持って帰っていいのよ。」
先生が、優しく言い換えてくれたけれど、そんな言葉も聞えぬフリで、さっさと園庭に飛び出した娘。
疲れていると言った癖に、最後の最後まで残って、滑り台で遊んでいました。トホホ。

さあ、月曜日から、どうなるか。
乞うご期待。

担任の先生は、ゆっくり、ゆっくり、微笑むように話す先生でした。
絵本の読み聞かせも、こんなに、丁寧に語られた「しろくまちゃん・・・」は、聞いたことがないという位
の読み方で、母は、一人感動してしまったのでした。
こんなに、ゆっくり、ゆっくり語るのに、子どもたちが、一人として飽きてしまわないのだもの!
自分も、こんな風に、絵本を読めたら素敵かもしれない。

とまらない!

2010-04-02 23:17:37 | つぶやき


幼稚園に持って行く袋もの。作り出したら、とまらない~
たぶん、こうなると思っていたけど、やっぱり、こうなりました。

刺繍って、編み物みたい。
ちょっとぐらい失敗しても、なんとか誤魔化せるし、やればやるほど面白くて、夢中になって・・・
そして・・・・・連日の午前様。
お弁当箱入れ。コップ入れ。お道具袋。上履き袋。ランチョンマット。
ああ、もっと、作るものがあったら、たぶん、廃人になってたと思う。
これだけで、本当に、良かった。

娘に、何の刺繍がいい?と聞いたら、「うさぎ!」というので、中川李枝子さんの「なぞなぞえほん」
から、うさぎの絵を拝借して、刺繍しやすいようにアレンジしました。
山脇さんの絵は、何度見ても、かわいいなあ~



「なぞなぞえほん」。
3歳になりたての娘が、理解できるなぞなぞは、一つか二つしかないのだけれど、なぜか
とても気に入っていて、仕舞っても仕舞っても、かならず毎日、散らかっています。
お父さんに読んでもらうときもあるけれど、大抵は、一人でめくっては、何やらブツブツと。
どうやら、挿絵を見ながら、勝手にお話を作っているらしいのです。

「うさぎさんは、朝起きたから、歯磨きをしました。そして、歯磨きをしないと、虫歯になっちゃう。」とか、
「そして、ぶたさんは、風船を持ってきました。そしたら、楽しくて、楽しかったです。」とか。
たどたどしい日本語。でも、大人の言葉を良く聞いて、必死につなぎあわせて作った物語。
聞いていると可笑しくて、いつも、笑いをこらえるのが大変です。

それにしても、山脇さんの絵って、よくよく見ると、本当に、一つ一つが物語のようなのですよね。
この絵本、ずっと前から持っていたけれど、今まで、気付かなかったなあ・・・。
ああ・・・ 字が読めないって、なんて素晴らしいんでしょう!
どうぞ、小学校までは、字なんて読めませんように
女の子だから、難しいかなあ・・・。

刺繍は、昔から好きなのだけれど、サテンステッチが、どうしても好きになれなくて(上手く出来なくて)
それが、刺繍にハマルことが出来なかった原因でした。
ところが、最近読んだ刺繍の本で、「チェーンステッチでうめる」という技を知ったのです。
これで、サテンステッチの、下絵の線を見落とさないように!とか、布がつらないように・・・
などというプレッシャーから開放

ああ、刺繍って、最高!次は、何を作ろうかな。
って、思う気持ちを抑えるのが、今、何よりも辛いのでした。