娘の作品l「お花畑」
夏休みも、もうすぐ終わりという暑い日、娘と一緒に、平塚市美術館のワークショップに参加してきました。
題して「のんびりお絵かき・のびのび時間」。講師は、アーティストの山中マンボウ氏でした。
音楽を聴きながら、マンボウ氏と助手の先生が、模造紙大の大きさの紙に、水彩絵の具で、
絵を描くパフォーマンスから始まったワークショップ。
続いて、参加者に出されたお題は、「音楽にのせて、自由に描く。」
パレットに、絵の具すべての色をのせてから、画用紙に描きます。
使う色をパレットに出すというやり方では、自由に色を使えなくなるんですって。
絵を描くのが好きな私ですが、いつもは、細い細いペンを使って、線のみの絵を描きます。
絵の具は、そのペン画に、ちょっとだけ色をのせる感じでしか使いません。
だから、えんぴつなしで、音楽にのせて筆を動かす!なんて・・・・・緊張するー。
とまどってしまって、何も描けません。
その横で、何も描けない母のとまどいが伝染してしまった娘が、石のように固まっていました。
こりゃあ、いかん!
とにかく描きはじめないとという想いから、母、頭を「無」にして、描きはじめました。
考えたら描けないよ~。筆を画用紙にたたきつけたり、絵の具をとばしてみたり、なんでもあれの一枚。
でも、なんだか気持ちいい~。
続いて、2枚目。
お題は、「どうしたいか?何を描くか?決めてから、一枚目の要領で描く。」
「お花」をイメージして描きはじめた母を真似て、娘もお花畑を描きました。
完成したのは、↑の絵です。
綺麗な色使いで気に入ったのか、最後に、気に入った一枚を発表するという時に、この絵を選んだ娘さんでした。
ちなみに、母は、3枚目の絵を発表しました。(人前で自分の絵を発表するなんて、恥ずかしいっ)
3枚目のお題は、「宇宙」。
どうにでもなれー!と心の中で叫びながらの作品(笑)
母は、3枚目の「宇宙」を発表したよ。
あんまり、ノリノリで筆を振り回していたので、講師の方に、「油絵の経験があるの?」と聞かれてしまいました(笑)
しかし、筆をふりまわすのって、本当に、気持ちいいっ!
発表後の講評で、とっても褒められた娘さんは、とても嬉しかったようで、帰り道、また来たい!と
スキップしていました。褒められるのって、嬉しいね。
人前に出ることが、この世で一番苦手な娘さんが、とっても楽そうで・・・・・。
もう、それだけでも、ここに来て良かったと思えました。
帰りに、展覧会を観て帰りました。
「はじめての美術 絵本原画の世界2013」
親しんできた絵本の原画も沢山あるし、きっと、飽きっぽい娘も喜ぶと思っていたのだけれど、
やっぱり、途中で飽きてしまいました。
何度も、何度も、小声で、「つまらないよー。早く帰ろうよー。」と。
うー。
そんな娘さんを無理やり説得して、同時開催の「特集展 日本の絵 三瀬夏之介展」へ。
なんと、娘さん、こちらは、大喜びでした。
大迫力の作品たち。
また、入口の「作品に隠されているものを探そう」というような、美術館員さんが書いたメッセージが
娘の興味をそそったようで、食い入るように作品を見ては、飛行機やらえんぴつやら(えんぴつは、
そのまんま、えんぴつが張り付けられていました)を探して、大喜びでした。
そのうちに、「ふくろうだ!」「犬だ!」と、絵の具の濃淡でそう見えなくもない・・・というものまで
見つけはじめて、きりがない感じになりました。っていうか、こういう鑑賞法でいいのだろうか?
で、仕舞いには、母が飽きてしまうほど、長い間、観ていました。
中でも、天井から吊るした作品は、面白かったな。
壁に映った作品の影が、そこに、観ている人の影も重なって、二つとない「二つ目の作品」になるのです。
(と、私は、思いました。)
作品の中に自分たちがいるんだよ!と、娘と二人、影がうつる壁の前で、何回もポーズをとりあいました。
この手のアートって、あまり好きじゃなかったのだけれど、子どもと一緒に鑑賞すると、物凄く楽しい。
これは、ハマってしまいそうです。
9月から開催の横須賀美術館の現代アートの展覧会、行っちゃおうかな。
もうすぐ、芸術の秋です。