ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『大きな1年生と小さな2年生』

2013-05-31 21:37:04 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと



息子が一年生の時に読んであげた本。

娘さんの隣の席の大きな男の子の机が、それは、それは、大きいそうで。
娘が、あんまり熱弁をふるうので、「そういえば、大きな一年生の男の子の本があったなあ。」と
言ったら、どうしても、それが読みたいと言い出して、きかんぼのいもうとシリーズの3巻に進む
のをやめにして、読むことになりました。

古い、古ーい本。
なんと、カラーテレビがある家・・・なんていう表現があります。
でも、それはそれとして読み飛ばしてしまえば、なんてことはない。
良いものは、やっぱり、良いんです。ストーリーの面白さに、古さなんて、関係ありません。

何より、娘が気に入ったのは、本の中の大きな男の子と、隣の席の大きな男の子の名前が、
一文字しか違わないこと。
幼稚園の時は、男の子と、ほとんど遊ばなかった娘さんでしたが、小学校では、この隣の
男の子が大好きで仕方ないようで、すっかり、男の子と遊ぶことが「普通」になりました。

ちなみに、先日、席替えをして、その大きな男の子とは、離れてしまったのだけれど、
新しい席でも、お隣の男の子と仲良しで、放課後、遊ぶ約束までしているらしい。
お互い、働く母さんゆえ、なかなか実現しないのですけれどね。
しかし、学童まで同じなのに、その後遊んだら、一日中、一緒ってことに?
娘さん、幼稚園のときとは、また違った友達関係を築いているのだなあ・・・と、感心します。
こうやって、色々な世界がひらけていくんだね。

この本の主人公の男の子みたいに、これから、友達と一緒に色々な経験をして、悲しいことも
楽しいことも、悔しいことも乗り越えて、成長していくのかな。
娘は、共感できる部分が多いせいか、ものすごーく真剣に聞いていました。
久しぶりに、「今日も、あの本、読もうね。」も、聞けましたよ。嬉しいねえ。

毎日、一章ずつで、かなり長い期間の読書となりましたが、一度も飽きることなく、楽しく読みました。
母は、感動のあまり涙もぽろり。がんばれ!子ども達!大人にとっては、そんな応援をしたくなる一冊かもしれません。
読み終えた日、めずらしく、娘は、もっと読みたかったと駄々をこねました。
2巻も読みたい!と言い張るのだけれど、2巻は、ないんだよ。残念。

次の日、続きを読みたいけれど、続きがないという事実を、ようやく、受け入れたらしい娘さんが言いました。

「ねえ、私、早く2年生になりたいな!」

「へえー。2年生に?どうして?」
「そしたらね、わたし、小さい2年生になるんだ!」

あはは。笑ったー。あきよちゃん、かっこよかったものねえ。
それより、この本の3人の関係が、魅力的だったのかな。
こんなお友達が、たくさん、出来るといいね。

明日は、娘さん、はじめての小学校・運動会です!!


『ツバメのくらし』

2013-05-29 17:02:33 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 『ツバメのくらし』菅原光二

ある朝、我が家の前の道路に、5羽のツバメの赤ちゃんが落ちて、死んでいました。
そのうち2羽は、まだ息があったけれど、どうすることもできなくて・・・・・。

犯人は、カラス!
でも、残りの巣(我が家の壁に、ツバメの巣があるのです)には、運よく、1羽だけ、赤ちゃんツバメが
残っていたので、それから毎朝、起床と共に、玄関の戸を開け放ち、「人間が見張ってるぞー」
のプレッシャーをカラスに与えることに。
プラス、カラスの声が聞こえるたびに、娘が「お母さん!カラス追い払ってーっ!」と叫ぶので、その
度に、母が、裸足のまま外にとびだして、追い払うことに・・・・・。
うー。大変だー。

それから、1週間、ようやくようやく、1羽のツバメが巣立ちました。達成感!!!

そんな訳で、図書館で借りてきた本。

ツバメが、いくつ卵を産むとか、いつ頃まで、子育てするとか書いてあります。
古い本だからか、天敵のカラスのことは、あまりふれられていなくて、かわりに、天敵として書かれて
いたのは、スズメ。
なんと、スズメさん、ツバメの巣を乗っ取ってしまうのですって。
へー。スズメって、カワイイ顔して、なかなか、やるね。
娘さん、そこが、とても印象(衝撃?)に残ったらしく、その後、お友達のママが、我が家に来た時に、
スズメの悪行を、とうとうと語っていました。

ところでね、ツバメは、ワンシーズンに、2回、卵を産むらしい・・・・。嫌な予感。

先週の日曜日、旦那が、棒に鏡を取り付けて(よく考えました)二階の窓からツバメの巣を観察
したところ、なんと、新たな卵が!!!!!
・・・・・・・・・ということで、我が家のツバメをカラスから守る作戦は、まだまだ、進行中。
カラス撃退法。何か、良い方法があればよいのだけれど。


『かもさんおとおり』

2013-05-22 09:46:44 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 

小鳥の声が、あちこちから聞こえてくる季節になりました。
だから・・・と、図書館で選んできた懐かしい一冊。

読んであげたときは、娘さん、あっそう、へーと言う感じで、表情一つ変えずに聞いていたので、
あまり興味が持てなかったかな・・・と思っていました。
というか、ちゃんと聞いてない気がしていました。

ところが・・・
先日、家族でハイキングに行った帰り道、最後に立ち寄った親水公園で、はぐれた
カモの赤ちゃんを見つけたのです。

公園で出会ったおじさんと水鳥観察をしていた娘さん。
突然、顔を火照らせて、ベンチから眺めていた母の所まで、ダッシュしてきました。

「カモの赤ちゃんが、カモの赤ちゃんが迷子になっちゃった!あの本みたいな赤ちゃんだよ!」

草むらを覗き込んだら、本当に、一羽の赤ちゃんカモが、よちよちと歩いていました。大変。
捕まえて、母さんカモのところに戻してあげたかったけれど、人間が触ると、元の巣に戻れない
と、以前、何かで読んだ気がして、手が出せませんでした。
母娘、息子、公園で知り合ったおじさん、老夫婦。みんなで、ただただ、眺めるばかりの数十分。
すべてが見渡せる位の小さな親水公園なので、きっと、お母さんのところに戻れたと信じるしか
ありません。今頃、お母さんと一緒に泳いでいますように。

娘さん、帰るなり、図書館から借りてきた本を入れておく袋から、この絵本を引っ張り出して
一人で見ていました。

夜、しみじみ思ったこと。
娘さん、聞いてないようだったけれど、ちゃんと、絵本、聞いていてくれたんだなー。
そして、感動したこと。
絵本の中のカモの親子と現実のカモの親子が、頭の中で、つながった瞬間に立ち会えたこと。
あの時のダッシュしてきた娘の顔、ちゃんと、心の中に残しておこう。
子どもは、きっと、こうやって、本の中の世界を消化するんだな。

翌週、図書館で本を返すとき、娘さんったら、この絵本を「もう1回借りて!」と選びました。
その後も読んだのだけれど、読んでるときは、本当に、聞いてるか聞いてないか?みたいな感じ
なんだけどなあ(笑)面白いね。

子どもの反応がないからと言って、面白くないなんてこと、絶対にないんだ!と、改めて、気づかせて
くれた一冊。というか、面白くある必要なんかなくて、その時は、ただ、何か、心に種がまかれただけ
なのかもしれなくて(一生、芽が出ないこともあるかもしれないけれど)、それだけだって、いいんじゃ
ないかと、思い知った一冊でした。

大人は、ついつい、子どもが笑ったり、泣いたり、あれこれ言ってくれる本を選んじゃうけどね。
絵本の世界は、それだけじゃないんだ。


『まあちゃんのながいかみ』

2013-05-19 13:21:25 | 娘と読んだ絵本のこと

『まあちゃんのながいかみ』たかどのほうこ

読み物の本の合間に、時々、絵本を読んでいます。

まあちゃん、さいこー!

息子と違って、本を読みながら、ゲラゲラ笑うことがない娘ですが、これは、まさに
ゲラゲラと、声をたてて笑っていました。
長い髪が大好きな娘さんにとっては、きっと、さらに、近い題材だったに違いありません。
たぶん、まあちゃんの友達の女の子2人みたいな会話、してるに違いないし

それにしても、まあちゃん、さいこー!
周りの会話に流されることなく、我が道を行く。
こういう女の子になりたいね。

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娘さん、小学校生活も落ち着いてきて、仲良しのお友達が、なんとなーく、固定化されつつ
あるようです。
私の仕事が休みの日は、そのお友達と一緒に帰れる日。
お友達の家々を見学をしながら、帰ってくるようで・・・・・・・・・・。
いくら待っても、帰ってこない。
うーむ。我が家を超えて帰るお友達は、いったい、何時に家に着いてるんだろう。

朝は、朝で、せっかく、近所のお姉ちゃん達が連れていってくれているのに、途中で別れて、
クラスのお友達と一緒に行くようで・・・・・。
毎朝、追いかけっこをしているらしく、とうとう、先生から、
「登下校時に、走ってはいけません。」と、注意されたそうな。

何で、わかっちゃったんだろう!先生、いないのに!!

と、娘は、驚いておりましたが、まあ、ほとんどの一年生が、そう思ったことでしょう。
新一年生たち、大人の目がないところで、のびのび、楽しくやってます。

私も、小学生の頃、あの時、一つ間違えば死んでたな・・・(田舎なもので)というようなことを
していたのを思い出しては、心配になり、でも、それがあったからこそ、豊かな子ども時代の
思い出が出来たのだと、思いなおしたり。
大人の目があるところで、危険なことやったって、ちっとも面白くないもんね。
でもなー。難しいなー。


こんどは、りゅうがきた!

2013-05-18 13:30:37 | つぶやき

以前、娘の入園祝いに、こんなプレゼントをしてくれたお友達が・・・・・・・・

 『へびのクリクター』くん。絵本の通り、丸い箱に入って届けられました♪

またまた、大きな包みを送ってきてくれました。今度は、入学祝いですって!
・・・・・・これは・・・もしや?

娘が学校から帰ってくるのを待って、段ボールを差し出して
「(蛇の)クリクターを送ってくれた、ママのお友達から荷物が届いたよ。」と言ったら、娘さん、
段ボールをあけようとする手をひっこめて、顔をひきつらせて、一言、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こわい!」

ですって!
喜び勇んで段ボールのテープを外していた手を、慌てて引っ込める様子に、思わず、ふきだしてしまいました。
そうそう。クリクターのときは、あまりの怖さに、大騒ぎだったのですよねえ。
今度は、なんだろ。母まで、わくわくしてきました。
娘が、包みを開けることを拒否したので、母が、がさごそと包みを開けます。と、

「りゅうだ!」

娘さん、薄紙の向こうにすけてみえる人形を見て、手をのばしました。

「やったあ。今度は、りゅうだ!」

今度はって、あんた!あはは。

いやいや、もちろん、今では、クリクターも大切なお友達になってますけどね。(本当だよ)
ちなみに、幼稚園のお友達の中には、クリクターをすっかり気に入って、ずっと引きずって遊んでいた
子もいたんだよ。(本当だよ)うふふ。
でも、やっぱり、あの突然、巨大ヘビが出てきた時の驚きは、強烈な記憶となって、心と体が覚えているらしいのです。
ごめんね。クリクターくん。



りゅう。
縫い糸も、体の色に合わせて代える凝りようが、職人技です。
娘さん、すっかり気に入って、そこらじゅうを連れまわって、久しぶりに会った幼稚園のお友達にまで、自慢
していました・・・。
しかし、そのノリで、遊びに来た小学校のお友達にも自慢したら、「エルマーとりゅう」を知らなかった模様。
そりゃあ、そうだ。

そうそう、段ボールの中には、りゅうと共に、娘の大好きな「すごろく」と「かるた」も入っていました。
エルマーとりゅうすごろくと、かるた!!!知らなかった!こんなのが、販売されていたのですねえ。
すごろくは、ちょっとルールが難しそうだけれど、小学生なら、理解できそうデス。
うれしい。うれしい。

ちなみに、このプレゼントの送り主は、入院ばかりしていた真ん中の娘にも、こんなプレゼントをしてくれた
のです。病院で、繰り返し読んだ(看護婦さんに読んでもらった)、やはり絵本の中の主人公たち。



ぐりとぐら!ちゃんと、元気にしてますよ。
本当はね、こぐまちゃんとしろくまちゃんもいたのだけれど、真ん中さんが、あまりに気に入って離さなかったので
そのまま、お空に持って行ってきました。
お空で、元気にしてるかな。

我が家の子ども達は、本当に、しあわせだねえ。


『きかんぼのちいちゃいいもうと その2 おとまり』

2013-05-04 13:38:54 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

きかんぼのちいちゃいいもうとシリーズ。
妹が、生まれるところから始まります。

きかんぼ度合は、その1より大人しくて、日常が、淡々と語られていきます。
淡々すぎて・・・途中から、母は、ちょっと飽きてしまったのだけれど、娘は、しっかり聞いて
いました。時折、目をクリクリさせながら、質問をしながら。

母にとっては、なんでもない日常の出来事も、経験の少ない娘にとっては、驚き一杯の物語
なのかもしれないなー。
大人は、つい、自分の「面白い」の基準で本を選んでしまうけれど、それは、ちょっと違うのか
もしれない。となりで、じっと聞いている娘を感じながら、思ったこと。

それから、いつも思うこと。
私が、お姉ちゃんだったら、この妹へのジェラシーで、頭がおかしくなるだろうな(笑)
姉としては、ついつい、大人しいお姉ちゃんのことを考えてしまいます。
でも、やっぱり、きかんぼのいもうとは、可愛い。
この本を読むと、我が家の頑固・爆発娘に、少しだけ寛容になる母なのでした。