9月に職場の健康診断に引っ掛かってしまい、それ以降、大学病院での検査漬けの毎日を過ごしていました。
12月頭の検査を受けて、その結果も問題がなければ、とりあえずは、検査一段落。経過観察となるそうで・・・。
あと少し、あと少しで落ち着くぞ・・・と、自分に言い聞かせながらの病院通い。
気が付けば、12月もすぐそこまできていました。
思いや考えが交錯して集中できなくて、秋から、ほとんど読書が出来ず、代わりに、編み物がすすみました。
無心になれて、なおかつ、模様を落とさない微妙な緊張感が必要な編み物。
編み物が、病院のお供には最高だということを知りました。
娘と私のお揃いの「マーガレット」が出来る予定なんだけれど、病院の待ち時間で、あっという間に1つ完成して
(はぐところだけ残してある)、あとは、私の分だけです。
次の検査で、半分は出来ちゃうかな・・・。
目標は、2人でお揃いのマーガレット羽織って新年のご挨拶参り。
そんな数か月。
娘との読書だけは、毎日欠かさず出来たことが幸せでした。秋に読んだ本を一気に並べて記録。
面白かった。もっと読んでいたかったけれど、プルックは、これでおしまい。寂しい。
そんな思い出深い本を娘と読める幸せをかみしめながらのスタート。
エーミルは、相変わらず賢くて、優しくて。それが、空回りして、いつも悪戯になってしまうのです。
息子とは、大笑いしすぎて泣いてしまったのですが、娘とは、何故か、「くすっ」の笑いで終わってしまい、少々、がっかり。
訳が変わったからなのか、娘とエーミールの相性がそうさせるのか。読書とは、本当に面白いものです。
娘の反応は相変わらずだけれど、それでも魅力的な物語にグイグイと引き込まれました。
エーミル。なんて、賢い子なんだろうなあ。
これまで、息子と違って、冷静に物語を楽しんでいた娘と一緒では、やはり、違う感じで終わるのだろうかと思っていたけれど、ここは、やっぱり号泣で終わりました。
娘と二人、涙をぬぐいながらの読み聞かせタイム。
母は号泣のあまり、途中、何度も読むことをストップしてしまいましたが、なんとか、最後まで読み終えることが出来ました。
娘と二人、「良かったね。」と手と手をとりあった読書。
エーミル。こうこなくっちゃね!
久しぶりのエーミルは、息子との思い出とは、全く違うものとなりました。
最初は、その違和感に戸惑いつつの読書でしたが、娘も、決してつまらなかった訳ではなく、
ただ単に「そこまでのめり込めなかった」というだけで、普通に物語は楽しんでいたのだと思います。
息子は、楽しい物語ではゲラゲラと笑い転げ、怖い物語は、布団にくるまって震えながら聞き、怒りと悲しみの
物語では涙しながら拳をふりおろしと、感情を物語に叩きつけるように読んでいたのだけれど、
娘は、やはり「イップとヤネケ」のような穏やかな物語が好きで、それを自分の空想の仲間に取り入れて
楽しんでいるようです。
そんな訳で、ただ今、ことり文庫さんで勧められて読み始めた「テディ・ロビンソン」に夢中。
とにかく、朗らかに笑い声をたてながら、自分のクマのぬいぐるみを片手に夢見るように聞いています。
今日は、実家の近くの海を2人で散歩したのだけれど、娘さん、ロビンソンばりの「うた」を作詞作曲して
歩きながら披露してくれました。
娘にとっては、エーミルは、物語の域を超えなかったけれど、イップやロビンソンは、見事に自分の中の
一部になってしまったようです。
子どもによって、こんなに読書傾向が違うなんて、思いもしませんでした!面白いなあ。