ぼちぼち日記

大切な日々のこと

秋の夜長の絵本タイム・2

2011-10-09 16:55:31 | 娘と読んだ絵本のこと

これも、最近のお気に入り。

 「おだんごぱん」せたていじ訳・わきたかず絵

私のおだんごぱんの歌のメロディーは、お話し会ボランティアの会の人の作曲がベース。
でも、半分以上忘れてしまったので、オリジナル曲に近い状態で勢いで歌っていきます。
これを娘が気に入って、一緒に歌います。大好きで、大好きで・・・
だから、きつねさんが、鼻の上で歌っておくれと頼んだときに、歌をはしょるストーリーが
納得いきません。

先日は、幼稚園の図書貸し出しの日で、お子さんが熱を出してしまった方の代役で、
急遽、この本を読むことになりました。
娘は、私のしぶすぎる選書に慣れているけれど、他の子は、どうだろうなあ・・・と、ちょっと
心配だったのだけれど、本を取り出したら、みんな、目を輝かせて
「へんなパン!」と大うけだったので、ほっとしました。

20人以上もいるクラスに読むのは、思った以上に緊張して、汗だくだったけれど、何とか
歌いきりました。いや、読みきる?

娘が一緒に、しかも、大声で、ノリノリで歌ってくれたのが可笑しかった。
それにつられて、他の子(女の子たち)まで歌いだしてしまって。
女の子って、本当に、歌とか踊りとかを覚えるのが早いなあ。
一冊の中に、4回同じ歌が出てくるのだけれど、最後のきつねさんの所では、かなりの
女の子たちが、歌っていました(笑)
男の子は、「また歌うのかよー」とか、「がくっ」とか、ツッコミが忙しい。
女の子とは違う楽しみ方で、それが新鮮で?懐かしくて?楽しかった。

あんまり盛り上がったので、最後のきつねの罠に、誰も気づかないかと思ったら、きつねが
「今度は、はなの上に・・・」と言ったあたりから、しーんと静まり返ったのが驚きでした。
そして、

たべられてしまいました。

で、大笑いする子。
「食べられちゃったの?」と、目を輝かせながら質問する子。
「あー」という顔の子。

しーん からの落差。どっかーん!って感じで、楽しかった。
「おだんごぱん」って、こんなに楽しい絵本だったんだーと思いました。
絵本を面白くしてくれるのは子ども。あらためて感じたのでした。

でも、一番嬉しかったのは、最近、突然、お友達を突き飛ばしたりする、やんちゃくんの男の子が、
一番前に陣取って、ツッコミもせず、歌いもせず、ただただ、真剣に聞いてくれたこと。
「ありがとうございました。」「どういたしまして。」
の挨拶の後も、じっと、私を見上げているので、思わず、頭をよしよし、いい子いい子。

きっと、小さい胸に、色々な言葉にならない想いを抱えているんだよね。
大丈夫。大丈夫。小さい心、がんばれ、がんばれ!