ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『こぶたくん』

2005-12-28 07:08:20 | 息子と読んだ本のこと・児童書
こぶたくんシリーズを、もう一冊読みました。
5つの物語は、やっぱり、兄妹で喧嘩したり、仲直りしたり・・・お母さんやお父さんを困らせたり・・・と、どこの家庭にも溢れているような素朴な物語が一杯。

今回の私のお気に入りは、「ポテトちゃん」。
雪のふる寒い日、外に遊びに行こうと支度をする話なのですが・・・
子ども達に、コートや襟巻き、帽子等を着せるのに、お母さんは、ほめたり、なだめたりして、一苦労。それなのに!
お母さんが、自分の支度をして戻ってみると、苦労して着たものを、全部脱いじゃってる子どもたち!!
「どういうわけ?」と、聞くお母さん。すると、「ぼくたち あつすぎたの。」と・・・。
ここからが、普通の絵本と違うのよね。
なんと、お母さんは、ソファに座って泣きだしてしまうのだ。
普通、泣かないよね・・・絵本の中のお母さんは。
圧倒的な包容力で、子どもたちを包み込むものですよ。

それなのに、泣き出しちゃう!
あらあら、お母さんが泣き出しちゃて・・・
どうするの~?と思っていると、こぶたくんが言うのです。
「ないちゃだめ。かわいいポテトちゃん。ぼくたちなかよしじゃない。」
お母さんが、妹にしてやったとおりに、こぶたくんは、お母さんをなぐさめるのです。
そして、妹のアマンダも、お母さんにキス。

こぶたくんのお母さんは、『しりたがりやのこぶたくん』でも、「ひとりになりたいの」と言って、子どもから離れて一人になりたがったり、おばあちゃんに子どもを預けて、休日をとったりするんですよね。
うふふ。私みたい。

でも、一番お気に入りは、どの話も、必ず、お母さんやお父さんが、子どもたちを抱きしめたり、キスしたりするところ。
どの話も、読んだ後に、隣に座っている息子を「だーいすき」と言って、抱きしめたくなっちゃうんですよね。
そんなこんなで、
全部を読んだ後、我慢できずに、息子を布団の上から抱きしめて「だ~いすき!」って言っちゃいました。

もちろん!「きもい!」と逃げられました!!