ぼちぼち日記

大切な日々のこと

三月ひなのつき

2015-03-17 10:22:15 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと
晴れやかな表紙のピンクに、ドキドキしながら読み始めました。
お母さんの葛藤や心の痛みが、悲しい位に伝わってきて、そんなお母さんを労わろうというよし子の気持ちが、悲しい位に伝わってきて、なんとも言えなかった。
大きな愛情で子どもを包み込み、子どものピンチには、適切な言葉をかけてあげるお母さんのお話は、もちろん素敵だけれど、お母さんだって、傷つき悩み、忙しい時にはイライラしてしまう、ただの小さな人間なのです。この本のお母さんは、普通のお母さん代表みたいで、がんばれ、がんばれと応援したくなってしまいました。ラストが良かったな。お母さんは、子どものおかげでお母さんでいられるんだなって、つくづく思う。

普段あまり使わない「がいとう」などの言葉に苦労していた娘さんでしたが、「〇〇って、何?」と、流れを壊さないように気を使うようにして質問しながら、真剣に物語と向き合っている姿が、なんとも愛おしかったです。

 

今年のひな祭りは、ちらし寿司にハマグリのお吸い物に、いちごパフェでお祝いしました。
朝のうちに下ごしらえしておいて、仕事から帰ってきてから、大急ぎで作った料理だったけれど、
娘が喜んでくれて、私も、なんとも幸せな気持ちになりました。

私の母も、仕事で忙しかったけれど、季節の行事だけは、本当に丁寧にしてくれた。
ひな人形も買ってもらえなかったけれど、いつも、母が作ってくれる折り紙のひな人形が嬉しかった。
どんな形であれ、その行事を大切に思う気持ちと、子どもを大切に思ってくれる気持ちがあれば、
その子の一生の宝物になるんだよね。
お友達みたいなひな人形が欲しくてたまらなかった時も、たしかにあったと思うけれど、今は、
母の折ってくれた折り紙の雛が、私の幸せの象徴なのでした。

以前、ブログ友さんから頂いた、石井桃子さんの言葉が胸にしみる。

おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは、子ども時代の「あなた」です。

あの時の幸せの記憶が、今の私を支えてくれていると、つくづく思ったひな祭り。
この本のおかげかな。


宝物の一冊

2015-02-28 16:07:51 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと



「ことり文庫」さんで、娘に選んでもらった「くまのテディ・ロビンソン」。
あまりに可愛らしくて、あまりに面白くて・・・。
すっかりハマって、そのまま、図書館にgo!数か月かけて、シリーズを全部読みました。
ああ。最後の一巻を読んだときの寂しさったら!
テディロビンソンにもらった幸せの時間は、親子の宝物になりました。


テディロビンソンは、デボラが誕生日プレゼントにもらったテディ・ベア。
プーさんとは違い、くまのぬいぐるみが、ぬいぐるみとしての立ち位置をかえることなく描かれています。
ぬいぐるみだから、デボラに忘れられて一晩を外の芝生の上で過ごしたり、荷物で送られたり、おもちゃ
病院に入れられたりします。
けれど、テディロビンソンは、デボラの親友として、自由な存在でもあるのです。

その描き方が、本当に絶妙。
大人は、ただただ、驚くしかありません。そして、ため息。
娘は、そのままを受けとめ、大いに、その世界を楽しんでいました。

ずっと、息子にとっての「くんちゃんシリーズ」やリンドグレーンのような存在の本が、娘にも出来たらいいなと
願ってきたのですが、まさに、この本が、そうなったようです。
今年の誕生日は、「テディロビンソンのたんじょうび」を買って欲しい!と言ってきかないので、もう、図書館で
読んだのに、注文しました(笑)
再オープンした「ことり文庫」さんに、取りに行く日が今から楽しみだなー。

ちなみに、もう一冊ハマっているのが、なぞなぞ絵本。これも、ことり文庫さんで買ったのでしたっけ。


買った時は、ちっとも読まなかったのに、今は、毎晩欠かすことなく読み続ける一冊に。
寝る時間が遅くなって、お話の本が読めないときも、これだけは読みます。

読み方のルールは、簡単。
母と娘、「一問ずつ選んで問題を出し合う」です。

今のところ、3敗と4敗の接戦。もちろん、母さんが負けてます。
娘に内緒で、石津さんの別のなぞなぞの絵本をプレゼント予定♪
あー。こちらも、楽しみ。


7月

2014-08-01 23:06:54 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

7月は、夢のように早く過ぎました。
旦那が怪我をしてしまい、入院・手術。

私は、少ない年休を使い果たしてしまい、夏休みに、「倉敷のお友達とおしゃべりしてから、
こんぴらさん詣でして、高知のお友達のお家に泊まりに行く」という計画も、すべてダメに
なってしまいました。仕方がないとわかっていても、なかなか受け入れられなくて。。。
ようやく、お友達に「行けなくなりました」メールをしたのは、かなり経ってから。諦め悪いなあ。

だけど、立ち直りは早いです。
手術も成功したし、退院日も決まったし。
娘と二人、私の夏休みにあわせ、一泊二日のプチ旅行に行くことにしました。
もう、ホテルも予約しちゃった。うふふ。

行先は、横須賀美術館。

面白そうなんですよ。夏休みの企画展。
息子と違って、全く、美術館に興味がない娘。
娘と楽しむために観はじめた現代アートに、ちょっとハマっています。
今から楽しみ。どうか、台風さん、こないで下さい。よろしくお願いします。

そんな、とんだ7月に読んだ本たち。

哲学者なウーフが好きなので、ウーフたちの日常が描かれたこの巻は、
イマイチ物足りなかった。
もちろん、それは母のこと。娘は、どう感じていただろう?
感情が揺さぶられるから良い本だとは思わない。けれど、2巻目までのように、
ハラハラしたり、笑ったり、悔しくなっちゃったり、はっとしたりということがないのは、
正直、がっかりだった。でも、娘が表情を変えず、静かに聞いていたのが印象的。
娘は、そういう本を気に入る傾向にあるから、気に入ったかもしれないなあ。
ひさかたチャイルド
発売日 : 2011-12-01
娘が、絵を気に入って借りてきた本。
「へ。そういうことー。」と、唸りたくなる展開(笑)で、読んでいるときは、そこまで好きに
なれないと思っていたのだけれど、本を閉じてから、じわじわと沁みてきた。
ああ、雪の日が待ち遠しい。明日も30度超えるみたいだけど!
主人公の女の子が、ああ言えばこう言う・・・のキカナイ女の子というのが面白い。
どうせ、この女の子が痛い目にあうという展開だろう・・・と思いながら読んでいたのだが、
予想外の痛い目でビックリ。
猫がじゃんけんで勝った時、「猫のうそつき!」と、悔しそうに布団に一発くらわしていた娘が
可笑しかった。本を読んでも激しいのね。娘さん。

子どもにとって、親がいなくなってしまうという展開は、本当に恐怖なのだと思う。
息子が小さいときに映画『千と千尋の・・・』の両親が豚になるシーンを観て、半狂乱に
なったことを思い出した。
講談社のおはなしキャラバンが学校に来てくれて、その時のお話し会にて、隊長さんが
読んでくれた本。娘が、図書館で借りて!借りて!というので、長い予約期間を経て、
ようやく家に借りられてきました。面白い。とにかく面白い。

ミュージカル大好き母にとっては、「読みながら歌う。歌いながら読む」という、最高の
読みきかせタイムでした(笑)
「こいのぼり」が、こんなに替え歌を作りやすい楽しい歌だなんて、気づかなかったなあ。

 

物語かと思って読んだら、科学絵本だった。
けれど、美しい絵、選び抜かれた美しい言葉…科学ってまるで物語みたい。
小学二年生の娘には少し(かなり?)難しかったと思うが、真剣に聞き入っていた。
「へー」とか「そうなんだー」とか、時々、感嘆の声をあげながら(^_^)

一番驚いていたのは、植物は二酸化炭素を取り入れて酸素を吐き出し、人間は酸素を
取り入れ二酸化炭素を吐き出すということだった様子。
「今も?今もなの?この部屋でもなの?」と繰り返していた。
明日から、葉っぱを見る目が変わるに違いない。

 

大好きなウーフを読みながら、今月もまた、色々な絵本を読みました。
その中でも面白かった本だけをチョイスしてみたのだけれど、一番の娘のお気に入りは、やっぱり、
「とらのこさんきょうだい かえうたかえうたこいのぼり」だったかな。
真夏に、ようやく借りることが叶った こいのぼり絵本。悲しいことに、予約アリで明日さようならです。

ちなみに、私は、この夏、一生忘れない本に出会いました。



素晴らしかった。面白かった。
映画、絶対に行きたい!


6月のくまさん

2014-07-05 23:19:27 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 プーくまの話を読んだら、やはり、このくまくんでしょう!
という、母の安易な発想のもとに、6月、「ウーフ」まつりが始まりました。

「ウーフ」とともに、「イップとヤネケ」も細々と読み続け、合間に絵本も読んだりして、
飽きずに、まつりは、7月も続いています。
ただ今、最後の「ウーフとツネタとみみちゃんと」を読みきかせ中。長い間読み続けている
「イップとヤネケ」も同じくらいに読み終われそうです。

あと少し。次は、何を読もうかな!と思いつつ、ちょっと寂しくなってきた今日この頃。
とりあえず、6月のまとめとして、2巻までをまとめます。

自分が子どもの頃大好きだった本。
10年前、息子に読んだ時も感動したけれど、こうして、また娘にも読める時がきたのだなあ。幸せ。

それにしても、哲学書だなー。
これは、子ども達が、最初で出会う哲学書なんじゃないか?と思ってしまう。
どのお話も、全部面白くて、すごいなーって思う。
娘が、ただただ笑っているところが(子どもには、ただ面白い本なところが)また、すごいなーって思う。
子どもの心には、どんな風に、この物語が届いているんだろ?

でも、何が一番素敵かって、ウーフのお父さんの存在感かな。
お父さんが、こんなに素敵に描かれている物語って、そうそうないなあと思います。
うちにあるのは、もちろん『続・・・』のほう。
古い本を開く時の嬉しさ?わくわく?は、とても言葉では言い表せない。
私も大好きで、息子も大好きだったウーフ。娘も好きになってくれて嬉しいな。
今回もお父さんがカッコいい。「ウーフはなんにもなれないか」が、とっても可愛い。

ウーフって、どうしてこんなに面白いんだろう。
3巻目は、哲学書の色が少し薄れてしまっていて、母としては残念な感じなのだけれど、
娘は、変わらずにウーフを可愛がっている様子。「早く読んで!」と、待っていてくれます。
娘にとっては、1巻も2巻も哲学書なんかじゃなくて、日常の風景なんだろうなあ。
大人にとっては、はっとさせられることが、実に多い本なんですけどね。

各章についている題名も好きで、「今日は、何のはなし?」「明日は、何のはなし?」と聞くのが
毎日のお決まり事になっています。これは、「イップとヤネケ」も同じ。
一話完結の話の本って、こういう楽しみ方も出来るよね。

次は、毎日完結のお話ではなくて、続き物の読み物の本を読んでみようかな。


どっぷり楽しんだ一か月。

2014-05-20 08:33:09 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

娘がプーさんを気に入って、気に入って、気に入って、大変な1か月でした。

10年近く前、息子に読んだ時も思ったけれど、訳が難解なところがあって、子どもには、わかりずらいところもある。しかし、それを差し引いてもなお、面白い!というのが、この本の驚くべき魅力だ。
娘は、気に入った章を何度も読んでとせがみ、意味がわからない章は、早く終わりにしろと言いながら(笑)それでも、最後まで楽しく読み続けた。

最後の章は、母、涙。この本が大好きだった息子は、クリストファー・ロビンのように思う時があっただろうか?
プーやコブタのぬいぐるみを並べて遊んでいる娘も、プー横丁で仲間たちと遊べなく日が、遠からず訪れるだろう。

大好きな仲間たちと暮らす日々を手放しても、なにもしないでなんかいられなくなる方を選ぶ日のことを想う。

特に気に入った章は、『捜索隊がそしきされて、コブタがゾゾに会うお話』。
とにかく笑って、お腹をかかえて笑って、とうとう、3夜連続読んでしまいました。
3夜目には、もうかなりウンザリしちゃって、「えー。またー?」と、つい言ってしまった母。
それでも、読んでしまえば面白くて、2人でゲラゲラ笑っちゃったんだけれど、ね。

ちなみに、4日目も読もうとしたけれど、「もう、図書館に返さないといけないから、先に進もうよう~」と懇願し、
なんとか、「最後まで読んだら、また、『捜索隊がそしきされて・・・』を読む」という約束を取り付けて、先に進んだのでした。


それにしても・・・・です。
これは、息子の時も思ったのだけれど、この難解な訳の部分は、原書ではどう書かれているのだろう?
いつか、原書で読みたい!たしか、あの時もそう思ったはずなのに(笑)いまだ、実現せず。

しかし、10年もたつと、文明は発達しているもので、最近、Amazonのキンドルアプリで、辞書機能を利用しながら
洋書が読めるらしい・・・という情報を仕入れました。
そんな訳で、ただ今、タブレットが欲しくて欲しくて、仕方がない病にかかってます。
(朝ドラ『花子とアン』を見て、中学生の頃、アンの原書を読むことが夢だったことを思い出したこともあり)

プーの読み聞かせと並行して、タブレット端末について、日夜、研究した母。
しかし、調べれば調べるほどに、「本当に洋書を読むことができるのか?」という疑問よりも、「タブレットを私が使いこなせるのか?」
という疑問が増してきます。

どのタブレットにするか?でも、まずは、自宅に無線ラン環境を設定しないといけないし。
ああ、タブレットで電子書籍で洋書を読む道のりは長そうです。
あー。プーさん、原書で読みたい!

 

娘の2年生の担任の先生は、詩が大好き。いろんな詩をコピーして、音読カードに張り付けてくれる。娘は、その中の「金子みすゞ」を気に入って、もっと読みたい!お母さん持ってないの?と言うので、母の宝物を数冊出してきた。詩集の方は、収録されている詩の数が多くて、どれから読んでよいのかわからない様子だったけれど、こちらの絵本は、読みやすかったようで、一人で声を出して読んでいた。

金子みすゞの詩が好きで、詩集を集めた若かりし頃。
その頃は、この絵本は、物足りないと思っていましたが、今回、娘に渡してみて、「子どもには、このぐらい精選されたものが調度良い」
のだと思いました。気に入って、何度も読んでいます。可愛い歌が多いしね!絵もカワイイ!


息子の時も、詩の好きな先生に、随分「自分を表現する力」を伸ばしてもらったから、娘も、この1年で大きく伸びるのではないかと予感しています。
息子の時の先生は、よく「短歌」で日常を表現する課題を出していましたが、娘の先生は、「川柳」を用いている様子。
おかげで、金子みすゞ、谷川俊太郎、まどみちお・・・・の詩を暗唱し、「川柳」を考えることが、娘の日常になりつつあり。
生き生きとした言葉に囲まれた1年になりそうです。文学オタクの母にとっては、最高の担任の先生!


おかげで、家庭訪問では、好きな詩の話ばかりして盛り上がり、こっそり話を聞いていた娘に、「私の話を全然しなかったね。」と
言われてしまいました。だって、先生が、娘さんは、何の問題もないって言うんだもの(笑)

 

おもしろい!学校での生活が生き生きと描かれていて、読んでいるものを引き付ける。学校が大好きな娘も、引き込まれていた。

この本を気に入ってしまった娘。この日以来、毎晩のように読んでくれとせがみます。おかげで、少しずつ読み進めている「読み物の本」と合わせて、何度も、何度も読みました。
自分の小学校生活を思い浮かべながら読んでいるのかなあ。

この本も、ここのところ熱中している本。
プーさんは、一章が長いので、本当は読みたくない夜もあったのだけれど、本棚に返しても返しても、
引っ張り出してくるので、あきらめて読みました。
こんなに好きになれる本と出会えるって、幸せだね。


灰かぶり

2014-04-22 08:11:44 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 

娘のピアノの先生が、「シンデレラの曲(ギロックの「ガラスの靴」)をやるので、お母さんに、シンデレラの本を読んで
もらってね♪」と仰ったそうで・・・・・・。
我が家の本棚にあるシンデレラは、世間一般の(ディズニープロデュースの)シンデレラじゃないけど、平気かしらと
心配しつつ、まあ、母も久しぶりに読んでみたいし・・・と読んでみることに。

いやー。怖いねえ。原作の「灰かぶり」は。
そして、王子さまの馬鹿っぷり。
だいたい、お父様が最悪でしょう。

娘は、灰かぶりが、とことんイジメヌカレルところと、
意地悪だけれど美しい(アニメ等では、お姉さまたちは美しくないけれど)お姉さま方が、お母さんに言われた通り、
足をナイフで切り取ってしまい、最後には、目がつぶれてしまって目が見えなくなるところで、
息をのみ、声も出せないほど驚いていました。
灰に豆をまかれて、そこから豆を拾い出させられるシーンで、「どういうこと?どういうことなの?」と、おびえたように
質問するのがやっとでした。

何より、灰かぶりに起こる魔法が、「魔法使いのおばあさん」からもたらされるものでなく、親友の鳥たちによるもの
であるというのが、一番の違いでしょうか。
(有名な靴がぬげるシーンが、実は、王子様の策略というのも、ちょっとショック)
いろいろと、ピアノの先生の説明と違ってしまったので、本を読み終わってから、アニメではね・・・・と、説明しました。
娘が最後に、おびえたように、
「そうだよね。アニメは、小さい子も見るからね・・・」と、自分に言い聞かせるように言いました。

うん。ディズニーアニメで、お姉さん達が、お母さんからわたされたナイフで足を切り取って、血まみれの靴で
王子様の馬に乗ったりしたら、全世界が震撼するもんね。
ディズニーは、とことんキレイなプリンセスの成功話にまとめているんだなーと思いました。

それにしても、グリム童話は恐ろしい。
あまりに恐ろしすぎて、ちょっと、はまりそうな母です。白雪姫も読んでみようかな。
でも・・・・・・・
娘のピアノの曲へのイメージが、変わってしまったかもしれず、そこだけが、ちょっと心配。


春・子ども達の読書

2014-04-13 11:04:55 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

変わらず、冒険ものや空を飛ぶようなファンタジーよりも、日常を描いた物語が好きな娘さん。
がまくんとかえるくんの日常、絶対に気に入ると思っていたけれど、こんなに気に入るとは思いませんでした。
びっくりする位、気に入って、一人でも読み、学校にも持っていき(私の本なのに、娘の名前を書かされました)
いつでもどこでも「がまくんとかえるくん」です。


    

一気に読んで、「ふたりはいつも」がないことに気づきました。あれれれれ?
揃えたとばかり思っていたけれど、買ってなかったかな?図書館に予約をいれましょう。
いや、進級のプレゼントか?

せっかくだからと、他のローベル作品も読みました。
息子は、どちらかというと「ふくろうくん」派だったけれど、娘は、やっぱり「がまくんとかえるくん」だそうで。
「ふくろうくん」の笑いの世界は、男にこそ、わかるのかしらん。
そんな息子も、この春、高校3年生になりました。「ふくろうくん」で、笑い転げていたのが嘘のよう。

かなり前に、「夏目漱石ぐらい読んでおくか。」と言って「こころ」を読み始め、その後、苦戦していた息子くん。
読みやすい本を息抜きに読みたい!と言うので、母の推薦図書。




クリスマスにプレゼントして、この春、漱石先生のおかげで、ようやく読み時を迎えたらしい「殺人者の涙」。
「良かった!面白かった!」と、わざわざ報告に来てくれました。
プレゼントした甲斐がありました。ことり文庫さんに報告しに行かないとなあ。

「モモ」は、子どもの本じゃないの?と言う人がいるかもしれないけれど、これは、大人こそ読んでほしいと思う。
息子くん曰く、

「これ、ひらがなばっかで読みにきぃ。大人の文庫が欲しい」

だそうで、漢字表記に問題があるそうです(笑)。それでも、一気に読んでいました。
息子が言う通り、大人向けとして文庫が出てもいいよな・・・と思った母。
どの年代が読んでも、その年代の感動があると思われる本だから、ひらがなで、大人が読むハードルあげて欲しくないなあ。
しかし、この本を読んで以来、「早くしなさい!」と言うと、「あ。母さん、時間泥棒にとられてるね。」とか言ってくるから、面倒くさいです。

モモが、あんまり面白かったというので、「はてしない物語」も出しておいてあげたら、読んでしまいました。
これ、まだ感想聞いてませんが、あの分厚い本を読んだからには、面白かったのでしょう。
最近、村上春樹などに傾倒していたので、たまには、大人も読めるファンタジーも良かったのかな。

立派に母の後を継ぎ、活字中毒患者になりつつある息子に、図書館で借りてきた又吉さんのエッセイも勧めました。
この本、私も読み終えたばかりですが、かなり面白いです。
でも、学校が始まっちゃったから、図書館貸し出し期限内に読めるかな?

母となんて、ほとんど口を聞いてくれなくなった息子ですが(というか、ほとんど会わない。部活の後は塾で勉強してくるからなあ。)
本のことだけは相談してくれるし、感想を述べにきてくれるから、ありがたい。
不思議なもので、子どもの頃は、「感想を言い合わない」というルールを守り続けて読み聞かせしてきたのに、いつの間にか、
意見を戦わせるようになっていました。例えば、ハードボイルド・ワンダーランドのラストの解釈とか。
でも、時々、意見が割れて言い合いに発展したりします。

若いって妥協しないし、年をとると頑固になるし、ね。
両極の2人だから、大変です。
でも、悔しいことに、物忘れの激しい母は、覚えている本の内容が息子にかなわないので、結局、そこから攻められて
負けてしまうのでした。脳トレしよう。


角野栄子さん

2014-03-16 00:34:34 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

たかどのほうこさんと共に、毎晩、毎晩、少しずつ読んだ角野栄子さんの「ちいさなどうわ」シリーズ。

娘が幼稚園のときに、同じ幼稚園のママに勧められて読んだことがあったのだけれど、その時は、娘が
あまり喜ばず。そのまま、ずっと手にとらずに今まできました。
このシリーズも、今を逃したら読めなくなるかもしれないぞと思い、再チャレンジ!

まさに、今。どんぴしゃ。
とても楽しんで読みました。

   

母は、2巻のうそつきやさんと、4巻のザブーが好き。
娘は、2巻のうそつきやさんと、おばけが出てくる5巻が好き。

好みって、こう別れるもんなんだなーと、つくづく感心します。
でも、うそつきやさんは、一緒だったね。
なんと言っても、御代が「あくしゅ3回」というところが好き。

貸し出し中の1巻と6巻、早く、予約がまわってくるといいな。


たかどのほうこ 

2014-03-08 11:44:23 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「ロッタちゃん」と「やかましむら」が楽しくて、娘が、もっともっと!と言うので、このまま、エーミールかピッピに進もうかと思ったのだけれど、
リンドグレーンは、高学年でも楽しめそう。だったら、今しか楽しめない本にチャレンジするのもいいんじゃない?と、図書館に。

ずっと気になっていた「たかどのほうこ」さん。
以前、娘と読んで気に入った絵本「まあちゃんのながいかみ」の作者さんです。
まずは、「へんてこもり」シリーズ。そして、「つんつくせんせい」シリーズへ。



正直、言葉づかいやノリがイマドキで、オバサンには、しっくりきませんでした。
ストーリーも、どうしても、しっくりこなくて(苦笑)。

でも、娘は、大笑い&大喜び。
特に、「きまぐれろ」の巻が気に入って、しばらくの間、本の中で歌われる歌を歌っていました。
くすくす。子どもは、やっぱり、本の世界を楽しむ天才だな。

よほど気に入ったのでしょう。読み聞かせで読んだ後は、一人でも読んでいました。
息子は、何度も何度も、同じ本を「読んで!」と言ったけれど、娘には、2度目をせがまれたことがほとんどありません。
かわりに、2度目を自分1人で読むのが娘流。
声を出して読むこともあれば、静かに読むこともあり。何が違うんだろう。面白いな。



絵本だからか、「へんてこもり」よりは、私も受け入れやすかった「つんつくせんせい」シリーズ。
えー!そーくる?のストーリーも、素直に楽しめました。
娘は、やっぱり気に入って、大喜び。特に気に入っていたのが、「・・・・・ふしぎなりんご」の巻。

「子ども達が、栗がハリネズミだということに気づいていた」

ということに気づいた娘さんの顔ったら(笑)
この世の真理を見つけたような満足そうな表情でした。

そうそう、びっくりだったのは、「・・・・つんつくえんのくま」を読んだ時に、娘が、「3びきのくま」の絵本を読んだことがないと言ったこと。
(「3びきのくま」をモチーフにした?物語なのです)
えー!!!読んであげたことなかったかなあ・・・・・。
ということで、後から、図書館で「3びきのくま」も借りてきました。



とにかく、この絵の「3びきのくま」が、好き。他の絵は、どうしても好きになれず・・・。
これまた、母の趣味が走っていますが、まあ、ストーリーは同じだから良いということで。

絵本を借りてきた日。この絵本を読むの久しぶりだな、楽しみだなと思って、夜、絵本を出してきたら、娘に、
「ごめん。待ちきれなくて、さっき、読んじゃった。」と告白されました。
それでも、一人で読むのと読んでもらうのとは別ものらしく、「読んで、読んで」と言ってくれて、ホッ。
読み始める前に、小さな声で

「でも、くまの名前、読むの難しいよ。」

と、こっそり教えてくれたことが、最高に可笑しかったです!
で、読み終わっての娘の第一声が、「本当に、(「つんつくえんのくま」と)一緒だねえ。」だったことも、最高。
娘にとっては、「3びきのくま」じゃなくて、つんつくせんせいが本家になっちゃったらしい(笑)

でもでも、最後が違うんだよねえ。
「3びきのくま」では、女の子は、くまに見つかってしまうんだもの!
まあ、その怖さが、「3びきのくま」の面白さですからね。とにかく、「3びきのくま」も読めて良かった!

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1か月近くかけて、「へんてこもり」と「つんつくせんせい」を読み続けました。
「つんつくせんせい」は、まだ、貸し出し中のものがあって(一冊は地元図書館になし)全部は読めていないけれど、ね。

期待が大きかった分、母は、拍子抜け・・・の2シリーズ。
でも、1か月も読んでいると、なんとなく、このノリに頭が馴染んでいる自分がいます。
一段落して、ちょっと寂しい・・・・。いや、自分でもびっくり。

娘の方は、図書館に返してしまうことを残念がって、残念がって・・・。
いざ返すという日には、一瞬、「買っちゃおうかな・・・」と、考えてしまう程の娘のしょげっぷりでした。
せっかくだから、他の たかどのほうこさんの本も、読んでみようかな。
でも、あとはシリーズではなさそう。どれから読もうか悩みます。


「やかまし村の子どもたち」

2014-01-08 09:16:47 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「やかまし村の子どもたち」

ロッタちゃんでは、ロッタちゃんの個性に隠れてしまいがちだった(笑)、リンドグレーンが描く
豊かな日常が、思い切り堪能できた。
ああ・・・なんて穏やかな世界なんだろう。
(もちろん、ロッタちゃんには、ロッタちゃんでしか味わえない楽しさや面白さがありますが)

寝る前に、娘と同じ布団にもぐりこんで読みながら、ずっとずっと、娘と二人、この温かい、
穏やかな世界の中にいることが出来たら・・・と、何度も何度も、思ってしまった。
これぞ、母としての快感。これを感じずに、子どもを大きくしてしまうなんて「もったいない!」と、
心底思った一冊(シリーズ?)でした。

読み聞かせや音読を「国語」の勉強の一貫として行う向きも、決して否定しないけれど、
やはり、家庭での読み聞かせの神髄は、ここですよ!と、何度も思いながらの娘との
ひとときでした。

ああ、幸せ。
神様、私を、このロッタちゃんのような娘のお母さんにしてくれて、本当に、ありがとうございます。
そして、やかましむらの子ども達、どうもありがとう。


ロッタ!ロッタ!ロッタ!

2013-12-18 00:28:53 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「ちいさいロッタちゃん」

娘と一緒に、やかまし村を読もうと思ったのだけれど、どうせ読むなら、その前にロッタちゃんを再読しようと思いたつ。
小学生になった娘に読んだロッタちゃんは、本当に、本当に、気難しくて、面白くて、サイコー!

知らない言葉を説明しながら読んだ幼稚園の頃に比べ、言葉は、すんなりと頭に入るようになっていて、言葉の裏に
隠された登場人物たちの思いまでもが、読み取れるようになっている。
だから、笑う。笑う。笑う。

「あーーー、ロッタって、お馬鹿さん!」

そう言いながら、膝を打って笑う。笑う。笑う。
娘につられて、私も笑う。笑う。笑う。

物語というのは、年齢ごとの楽しみ方があり、何度でも何度でも繰り返し読むもの・・・という想いは変わらないし、
幼稚園のときの娘も、ちゃんとロッタちゃんを楽しんでいたけれど、やはり、ロッタちゃんの「娘にとっての読み時」は、
「今」だったなーと思う。


それにしても、ロッタちゃんは、サイコー。


 「ロッタちゃんのひっこし」

ロッタちゃんが、チクチクするセーターを着るのが嫌だと言って、ハサミで切り裂いて、ごみ箱に捨ててしまうシーンを
読むたびに、娘が、母の選んだスカートが嫌だと言って、ごみ箱にスカートを捨ててしまったことを思い出す。
娘は、赤ちゃんの頃から気性が激しくて・・・・・・・。
かんしゃくを起こすたびに、息子と二人で、「ロッタちゃんが、うちにきた!」と言いあったっけ。

読みながら、あんまり、娘の小さい頃を思い出してしまって、つい、何度か、娘に向かって「うちの可愛い文句やさん♪」と
言ってしまいました。そしたら、娘が、高らかに笑いながら「そうだよ!」と答えた。
どうやら、ロッタの悪行が、自分の行動と重なるということを、自ら、気づいた模様(笑)あはは。
お姉さんになったね!

それにしても、、、、
ロッタちゃんが謝りたいのに謝れない気持ちを、不器用に告白する最後の場面には、毎度、胸があつくなります。

娘も、自分が悪いと思うと、逆ギレして噛みついたり、ほえたりしました(今は、たまーに)。
そんな時、私は、ついカッとしてしまうのだけれど、ロッタのお母さんは違います。
ロッタが「ごめんなさい」と言えるように、なぜか先に、謝ってあげる。ああ、この人は、すごいなあと思う。
だって、この引っ越し騒動で、お母さんは、少しも悪くないんだからね!

この人は、子どもに「謝らせたい」のではなくて、子どもの「謝りたいのに謝れない辛さ」を理解してあげられる
お母さんなんだよね。
私も、こんなお母さんに、いつだってなりたいのにな。つい、カッとして、意地の張り合いになってしまうんだよね。
私は、「謝らせて」勝った気になってるだけじゃないのか?と、反省してしまう。

私にとってのロッタは、楽しいだけじゃなくて、ものすごく大切な本。
大人になっても大人の楽しみ方が出来る本って、なかなかないよ・・・と思う。
ロッタちゃんは、やっぱり、サイコー!です。

それにしても、ロッタちゃんが、物語の中で、何度も「ほえる」のだけれど、この「ほえる」って表現が、本当に的を
得ていて笑えます。「ほえる」子どもを持ったお母さんにだけわかる愉しみ。
泣くんじゃないよ、泣き叫ぶでもないよ、「ほえる」んです。本当に。体を「く」の字に曲げて、力強くね。




「ロッタちゃんのクリスマスの本があったはずだよ!」と言って、娘がクリスマス絵本の棚から出してきました。

あったはずって・・・・去年の母さん達からのクリスマスプレゼントじゃない!
この絵本のロッタちゃんは、吠えたり、サラミを窓に張り付けたり、嫌いな魚料理を水の中に離してやったりは
しません。
どちらかと言うと、ロッタちゃんのカッコいい話?かな。

それはそれで、とても好き。
こういうカッコいい話もないとね!

このあと「ロッタちゃんとじてんしゃ」も再読しようかな・・・と思ったのだけれど、「早く、やかまし村も読もうよ!」
という娘のリクエストにより、とりあえず、ロッタちゃんは終了ということになりました。
やかまし村は、リンドグレーンのシリーズで、唯一、息子と一緒に読まなかった本。
本当に楽しみです。


「びりっかすの子ねこ」

2013-12-04 10:54:28 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 

「もう読みたくない。」「嫌い。」

娘は、何度もそう言って、読むことを拒んだ。そんな娘を説き伏せながらの読み聞かせ・・・。
でも、最後の日、とびきり晴れやかな顔で
「この(男の)人、すごくいい人だったね。」「この本、本当は楽しかった。」と。

びりっかすの子ねこの一晩の冒険は、特に、誰かにいじめられたり、ひどい目にあったりする訳ではなかった
のだけれど、娘には、とてもとても辛いものだったらしい。
でも、最後に待っていたのは、最高のハッピーエンド。
年より犬を男の人が連れてきたときに、はっと息を飲んだ娘の様子が、キラキラと輝いた瞳が、とても印象的だった。

大人にとっては大したことがない出来事が、どれだけ、子どもにとって大きいことなのかを思い知らされる。
だって、この本に描かれる「びりっかすの子ねこ」の冒険は、一般的に言ったら、冒険と言えるのか疑問な
ぐらいの冒険なんだもの。

刃物を突きつけられたり、追いかけられたり、いじめられたり。そんな直接的な出来事が起きなくたって、
子どもは、子猫がおかれた立場から、その「怖さ」を想像することができるのだ。
娘にとっては、びりっかすの子猫が置かれた現実は、耐えられないくらいの恐怖だったんだろうと思う。
だからこそ、、、ラストも、とびきりのサプライズが起きる訳ではなくて、「年より犬の顎の下にもぐりこんで寝る」
というだけのものなんだけれど(笑)娘にとっては、最高のラストだったようだ。

そう考えると、テレビに氾濫している物語は、娘には、刺激的すぎるんだなと思う。
先日、友達からディズニーシーに行く前にと借りてきた「トイ・ストーリー」のDVDを観て、娘が、恐怖で
声をあげたことを思い出す。
こんなものが怖いの?その時は、そう思ったけれど、そんなの大人の感覚だったんだね。

子どもに携わる人は、このことを肝に銘じておかないといけないといけないと心から感じた一冊。
もしかしたら、娘は、そういう部分の感度が、高すぎるのかもしれないけれど・・・・・ね。
そういえば、息子もそうだったなあ。
「千と千尋の神隠し」で、ぶるぶると震えながら叫んだことを思い出す。
今では、ドラマ「相棒」をこよなく愛し、頭にきたときには、「ぶっ殺す」が決め台詞の息子くんだけどね(笑)

ちなみに、この本を読み終わった次の日、ロッタちゃんの再読をはじめたら、娘さん、開口一番
「やっぱり、怖くない本が一番いい!」だって(笑)
娘も、息子と同じ「リンドグレーン大好きさん」になる予感。


本、本、本。

2013-11-23 01:34:47 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと



「ヘンテコどうぶつ日記」を読み終えてから、続けて読んだ「ボンヤリどうぶつえん」は、
やっぱり、なんじゃこりゃーで、母には理解不能。
サイの話は、とても面白くて気に入ったけれど、他のは・・・私の中の「なんじゃこりゃ」を超えている。
あまりに、なんじゃこりゃなので、ある夜、思わずポロリと・・・
「そろそろ、普通のお話読みたくなっちゃったな。」と、こぼしてしまった母なのでした。

それを聞いて娘さん、猛然と抗議。
「読み終わっても、次、これを読む!!!!!!」

ああ、娘の柔らか頭が羨ましい!
次は、「・・・・すいぞくかん」への予定でしたが、やっぱり休憩したくて、図書館の返却期限をたてに、
何冊かの絵本を読むことで、娘に納得してもらいました。




可愛くて、ほっこり。
私としては、何かが心に残るという感じではないなーというのが、正直な意見ですが、
娘は、たいそう気に入って、自分ひとりで読む時間にも、この絵本を選んでいました。
(ようやく、母が読書モードに突入したので、時間があるときは、2人で布団の上で、それぞれの
読書を楽しむようにしています)

学校で「音読」を繰り返しやっているせいか、家でも、読むときに、大きな声で読む娘さん。
隣で、一緒に本をひらいている母、どうも、自分の読書に集中できません(笑)
おかげで、そのうち、私が、読み聞かせしてもらっている感じになります。
そうするとね、この本、とっても素敵に思えくるから不思議です。
大切な人に読んでもらうって、それだけで魔法です。



「げんまん げんまん」のおかげで、もう少し、休憩が出来る感じです。
で、大好き「ももいろのきりん」再び。

小さかった息子に、私の妹がプレゼントしてくれた本。
何回も何回も読まされて、のどが痛くなるほど読まされて、、、、、
十年以上たって、はじめて娘に読んであげたのは、幼稚園のとき。
久しぶりに、私の中の王道を読んでみたくて(これも、長新太効果でしょうか)、手にとりました。

あー。すごいなー。
何年たっても、何回読んでも、決して色褪せないというのは、このことです。
最初に読んだときと、まったく同じ輝き。わくわく。くすくす。
すごいなー。すごいなー。と、うなりながら、読了です。

ちなみに、小さい時に読んだのに、娘が、ほとんどストーリーを覚えていたことは、本当に驚きでした。
子どもの記憶力、恐るべし。



ずっと手元に置きたかった絵本を、古本屋さんで見つけました。
娘に読むのは、はじめてです。

とにかく、探す。探す。
途中、母から本をとりあげて、ページを戻って、探す、探す。
ストーリーなんて、そっちのけ(笑)ま、いいか。

娘さん、
「もりのかくれんぼうは、最初からけいこを見ていたと言ってるんだから、(けいこが)森に入った
ページにも、もりのかくれんぼうが隠れているはずだ!」
と言い張って、読み終えてからも、けいこが森に迷い込んだページを必死で探していました。
しかし、残念ながら、そのページには、誰も見つからず。

もりのかくれんぼうのセリフに気づいた者の特典として、
そこにも、密かに、もりのかくれんぼうを忍ばせておいてくれたら、良かったのにね(笑)

「おひさまはらっぱ」の後、続けて読んだ中川さんの本を記録するのを忘れていました。
こちらも、再読。「三つ子のこぶた」。

娘は、「おひさま はらっぱ」よりも、楽しんで聞いていたように思います。
私は、奇想天外なストーリーが、どんどん展開していくお話が好きだけれど、娘は、こういう
日常を描いた、ほっこりしたストーリーが好きなんだろうな。

ちなみに、幼稚園のときも、たしかに喜んでいたけれど、より文章を理解できるようになって、
もっともっと、楽しめているように感じました。
その年齢にあった楽しみ方ができるから、本って、いいな。
だからこそ、いつ読んでも、何回読んでも、決して色褪せないということは、児童書の基本な
んだと思います。
いつ読んでも、何回読んでも、かわいい三つ子たち。

母は、これを娘にプレゼントしてくれたお友達のことを思い出しながら、本を読みました。
元気かな。早く、クリスマスカード書こうっと。


『まいごのどんぐり』

2013-11-03 18:07:08 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 『まいごのどんぐり』

息子と読んだ記憶のある本を図書館で見つけてきました。
次の予約が入っていたため、返却日の前の日にあわてて読みました。
まずは、そこが失敗。

どんな内容なのか、すっかり忘れていて、ふいをつかれました。

母、号泣。

読み手として、最悪。必死に耐えたのだけれど・・・無理。
おかげで、娘は、私の顔を見上げることに夢中でした。
こんなに素敵な本なのだから、もっと、ちゃんと下読みするべきでした。

翌朝、私が朝食の準備をしている間に、パパに頼んで、この本を読んでもらったらしい娘。
パパも泣いてしまったとかで、娘は、妙に満足気な顔で、下に降りてきました。
ほら、やっぱり、そっちに興味がいっちゃったよ。くー。反省。

でもね、その日の夕方、パパとお兄ちゃんと大くん(犬の)とキャンプに行った娘から、
「おかあさーん!どんぐりイッパイあるよー」と電話がかかってきました。
反省すべきは多かったけれど、まあ、タイムリーだったから良しとするか。

この内容は、もう少し大きくなってから読んであげたかったと思いましたが、今は、
今なりの理解と面白さがあったかもしれません。
また来年、読んであげよう。

母は、祝日も仕事のため、キャンプはなし。
DVD鑑賞してから、遅すぎる衣替えを一人頑張る予定です。
(段ボールからセーターやらを引っ張りだして着ていたので、ただ今、タンス前が、無法地帯~)


『ヘンテコどうぶつ日記』

2013-11-01 13:10:15 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと



次も、中川李枝子さんの本を読もうと思っていたのですが、突然、思いついて、長新太さんの本を読むことに。
ナンジャコリャ童話館の3冊から、まずは、この本!と出してきました。


息子は、「ノンビリすいぞくかん」から、このシリーズに入りました。
その後、「ボンヤリどうぶつえん」「ヘンテコどうぶつ日記」を買ってきたのだけれど、そちらは、いまいち、のりきれず・・・・。
「ノンビリ・・・」が、ハマりすぎて他のものを楽しめなかったというのもあるかもしれないのだけれど、内容が、どうぶつえんの方が、
少し低学年向きかな?というのがあった記憶があります。「ヘンテコ・・・」は、さらに低学年向き。

読み期を逃したために、3冊全部を楽しめなかった!という悔しかった思いが、頭の片隅に残っていたんでしょうか。
とにもかくにも、娘が1年生のうちに思い出して、本当に良かった!

 

〇月〇日 

で始まる、動物たちのトンでも日記。

アリエナイとか、ナンセンスとか、そんなものを超えた、訳わかんなさでした。
あまりに、訳がわからなくて、母は、あまり楽しめなかった話もあったのですが、娘は、どれもこれも気に入った様子で、
大笑いして聞いていました。いやあ・・・。色んな意味で、低学年向きかも。

どういう意味?とか考えたら、もう、この世界を堪能することは出来ないというのが、母の結論です。
まさに、ナンジャコリャ童話。

可笑しいから可笑しい、でいいのだ。
バカボンのパパ風に心でツッコミながら、毎晩、本をとじました。
それでいいのだ。これでいいのだ。長新太とバカボンのパパは、哲学的なのだ。


どれもこれも、大笑いして聞いていた娘でしたが、一番、目をキラキラさせていたのは、なんといっても、
シロクマレストランの話。

「おかあさん!」

途中で、声をあげた娘。「・・・・・・・・・・・これって、もしかして・・・」
おおー。このブラックがわかりましたかー。お姉さんになりましたねえ。
あまりにサラリと、オチなく終わるところが、長新太さんの魅了だなあ。

娘が、とても気に入ってくれたので、今日から、「ボンヤリどうぶつえん」に進む予定。