ファンタジアランドのアイデア

ファンタジアランドは、虚偽の世界です。この国のお話をしますが、真実だとは考えないでください。

目標を達成する勉強方法  スモールアイデアNO 318

2019-08-23 19:25:48 | 日記

 学習では、熱中することが後にきわめて好ましい影響を及ぼします。良い成績を残す子は、何かに熱中しています。小学生の時、なにかのきっかけで勉強が面白くなったりすると、熱中の状態にはまるようです。分かってくればなお面白くなるもので、成績もそれなりに向上し、勉強を継続する傾向が続きます。面白さやその成果が、勉強する習慣を形成していくわけです。非常に具体的なことは、勉強する習慣がつくと教科書に書いてあることがわかってきます。幼児期から小学校高学年までは、脳の機能を成熟させる準備期間と捉えられています。でも、中学生の頃に入ると、脳は知識を記号的に収納するのがうまくなります。小学生の頃は、感情的な要素を含む知識を収納していました。これはこれで、将来の可能性を拡大させる意味で大切な要素です。可能性を拡大したり高めたりするこの大切な時期を経て、合理的な学習の最適時期に入っていくがわけです。いわゆる、大人の脳になっていくのです。
 この大人脳は、子どもの脳と違って効率が良いのです。大人脳は「分類と組み合わせ」によって、要領よく知識を増やす脳になります。この脳は、全ての知識を吸収していきます。例えば、英語の勉強法として最も効率的なのは教科書を丸暗記することといわれています。この丸暗記などは、工夫次第で簡単に行うことができます。丸暗記した英語を、録音を通して通学電車で聞くだけで、英語の読む聞く能力は向上して行きます。これに英作文をできるようになれば、基礎的な英語は形成されます。英語を3歳当たりから早期教育をする必要はなく、中学校からでも十分という主張が正当化される所以です。高度な専門分野の知識は、体系化されています。この知識を確実に脳に記憶し、いつでも出し入れができるようになる時期でもあります。この時期に、知識内容を理解するとともに、自分の頭から取り出しやすい形にして、入れる仕組みを作った子どもは優れた人材になる可能性を秘めています。いわゆる大人脳になり、本格的な勉強や仕事に最も向いている状態になる時期ともいえるのです。
 でも、世の中は理想論をすぐに実現するほど、甘くはないようです。首都圏の公立高等学校に通う生徒3300人を対象に、学習行動に関する追跡調査を行ないました。調査対象校は、地元で一番手の進学校と3~4番手の中堅進学校の2タイプが選ばれました。学偏差値でいえば、一番手が70以上で、後者は50台半ばから60台前半の生徒達です。この2タイプ生徒の学習行動には、大きない違いが認められました。中堅進学校生徒の学習時間は、進学校の生徒に比べて少なかったのです。中堅進学校の生徒は、定期テスト期を除く平日の学習時間が30分以下の生徒が7割を超えていました。彼らは、スマホやテレビに費やす時間も多かったのです。大学受験に対する姿勢にも、甘さがあるようです。合格できそうな大学でも、進学した後に勉強についていけない大学であれば、選ばない傾向が強いのです。 余談ですが、内定した大学生が、辞退する傾向のあるデータをAIで調べた企業がありました。企業としては内定者辞退は、是が非でも防ぎたいものです。事前に分かればと、藁にもすがる気持ちだったのでしょう。その情報には、企業のニーズがあったわけです。これは、高校生を入学させる大学でも言えることでしょう。大学としても、入学してから困難な学問に打ち込まない学生より、挑戦を続ける学生を入学させたいでしょう。大学全入の時代を迎え、少しでも良い人材の情報は大学にとって必要になるでしょう。
 現代は、ストレス過剰社会です。これによって、心や体にさまざまな病気が起こります。ストレスには、「物理的なストレス」と「心理的なストレス」とがあります。ストレスホルモンのコルチゾールが慢性的に出ると、血流が悪化し血糖や血圧が上昇します。この物質が慢性的に分泌されると、胃腸の働きが悪くなったり免疫力が低下します。コルチゾールが慢性的に出ると脳や体のあちこちに病気やトラブルが起こりやすくなります。現代社会の中で生活する若者は、知らず知らずのうちにストレス社会を乗り切る方法を身につけているのかもしれません。
 余談ですが、トロイの遺跡を発見したシュリーマンは、語学に習熟していました。この語学の能力を使い商売を成功させました。彼は独学で、数カ国語を自由に操れました。シュリーマンの目的は、トロイの遺跡を発見することでした。ビジネスを成功させた後は、そのお金を夢の発掘につぎ込んだのです。目的があれば、その目的を達成させるためのスぺックを用意できるものです。有力進学校生徒にも、家庭学習が30分以下は2割程度いるそうです。進学校でも、中堅校でも、30分以上勉強すれば、それなりの目標をつかむことができるようです。要は目標の設定が大事になるということでしょうか。もっとも、学校の授業が楽しければ、30分の家庭学習はスムーズにできるようです。