遊び半分・面白半分

脳梗塞により左半身麻痺になり現在リハビリ中、健康回復日誌

リハビリで効果が上がらないと苦しんでいる貴方へ

2010-12-10 10:19:46 | Weblog
12月10日
 今日の私は調子がイマイチだ。昨日は今日より良かったのに。
 リハビリは、いろんな凸凹のある長い、ながーい螺旋状の坂道を
ゆっくり登っていくようなものです。苦しいから、といって止めると
登りの坂道は下り坂になってしまいます。だから、坂道に挑戦しながら
リハビリを続けることしか道はないのです。
 私は今、我が家の階段の二段の登り降りを毎日20分行っています。
一ヶ月半になります。今日は今までで一番辛かった。足が思うように
上がらないのです、左足が。
 これを始めたのは、夏場暑くて運動不足だったこと。(暑くてもバドミントンは
しましたが、水分補給等が異常で体重や血圧が高止まりになってしまった)
定常的な運動(散歩など)をやらなかったためだろうと、勝手に判断しました。
それで、暑さが和らいだのを見計らって始めた訳です。
始めてみると、左足が上手に動いていないことが、はっきりわかりました。
着地したとき、右足と音が全く違うのです。右足は、ほとんど音もなく着地
するのですが、左足は、「ドン」となるのです。
 右足との違いは、指の働きです。左足は全く働いていません。当然、右足は
働いています。が、それ以外にも何かあると思います。
 指のことを気にしながら続けてきました。左足は、拇指球のところがマメみたいに
厚く、また多少硬くなっています。そのマメみたいなものが移動し始めたのです。
今は、中指と薬指の中間あたりにあります。ということは、親指以外は使っていなかった
ことなのか、と思いました。
 最近は、音が変化してきました。音が小さくなってきたのです。
 しかし、ここからが正念場なのです。
何故かって、抵抗勢力が牙をむき出すからです。
抵抗勢力は、誰だ??
「現在の私自身の脳です」(何度も言っていることですが、壊れたのは脳であって
筋肉ではないと)
脳は現状の状態で私を動かしています。その現状に不都合があるから、私は改善しようと
している。つまり、私は脳に改善を要求しているのです。他人が要求しても脳は何ら対応は
しないでしょう。私が、この私が要求して始めて対応するのです。でも簡単に要求を
受け入れてくれません。だから、何度でも何度でも要求するのです。聞き入れてくれるまで
実行するのです。処方箋を紙に書いても渡しても、受け取ってくれません。
身体を動かしてはじめて伝わるのです。私はこうしたいのだ、このように動きたいのだ、
と意思表示を続けて、はじめて伝わるのです。ある挑戦を始めると、脳は黙って対応
してくれます。主になる箇所が動いてくれないので、他の動けるところが支援して
なんとか動きます。最初は、ぎこちなくですが動くでしょう。脳は基本的には抵抗勢力ですから
私からの意志がなければ脳は止めてしまいます。
 最初の大きな抵抗は、三日目です。三日坊主のことは、誰もが知っているでしょう。
私が始めた階段二段の昇り降りも三日目の抵抗がありました。強い抵抗でした。
三日坊主の謂れを納得しました。「貴方、ほんとうにやるの!」と云われたようでした。
 これを無事通過すると、順調でした。だんだんと良くなっていっるのが感じられるのです。
この間、動きに必要な処が、動きだしてくるようです。それに伴って支援していた処が手を引き
始める。何が必要な処で、何が不必要な処かの見極めのための情報を集めているのです。
だから、始めた挑戦は続けなければならないのです。どのくらい必要か?個人の状況でいろいろでしょうが、
私は、最低三ヶ月と思っています。
 赤ちゃんの首が据わるのが三ヶ月、寝返りをするのがその三ヵ月後、這い這いを始めるのが、その三ヵ月後。
どうして寝返りが二番目なのでしょう?芯が固まらないと動けないからです。首が据わるというのは、
身体の芯が出来たということでしょう。それが如実に現れたのが、首が据わったということです。
このように、動くようになるには、順番というものがあります。自然界の中の的確な順番です。
 話を戻して、ある程度続けるとそれなりに情報が脳に伝えられます。そこで脳は本当にやるの?
と、私に問いかけるのです。以前よりも強い抵抗感を伴って。それが今日のようです。
それは、あたかも支援部隊が我々が手を引くとこんなことになるのだぞ、言っているようでした。
それでも、私は「ナニクソ!」と歯をくいしばって日課を続けました。つまり、本来動くべき
筋肉が動きだした、ということでしょう。脳は、まだ完全に受け入れたわけではありません。
こんな感じか、こんな風か、と脳は受け取った情報を元にして問い返してきます。その度に
「そうです」とか「いえ、そうでなく、こうです」と、私は動作で答えます。
こういうことが、何度かあります。その度に、私は答えるのです。
 脳が、情報の確認が終わると、脳の神経回路を書き換えるのです。
 そうなると、抵抗感が全くなくなりますから、ふわっという感じで動けるようになります。
ただ、そういう感じはほんの一瞬(長ーく続くことはありません}です、この瞬間の感じを
受け取れなかった場合は、回復感を受け取れないという状況になります。やってもやっても
回復しない、という辛い状況になってしまうのです。現実には以前よりも動きは良くなっていますから、
気づいた人が、伝えてあげることが、必要です。
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