早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

誰にも負けない花とは…?

2009年02月18日 03時52分51秒 | 読書


なまじっかな技や芸の数などより、
その役者がかもしだす花が大事なのだ、と。

花があれば、芸は長持ちするし、
いかな若さの花がぶつかってこようと、
容易にまけるものではない、と。

こう言い切る観阿弥には圧倒的な花があったし、
また自分でも、
誰にも負けぬ花があることを確信してもいた。

  「秘すれば花」 渡辺 淳一著







真の花とは?真の芸とは?
いったい何を意味するのか…?
と考えてしまう。

磨けば輝くものなのか、
演じ手の本質的な天性なのか、
いずれにしても観阿弥の自信と現実の力には驚かされる。

若きスターとして台頭して来ている世阿弥に対して
絶対的な自信を表わしている。

そして、世阿弥は観阿弥の芸に対する結論を
この「風姿花伝」の中で伝えている…。

このことは、世阿弥が父を乗り越えたからこそ、
この父の知恵を誰にも負けない花として
伝え残したかったのかもしれない。

なんと壮絶な親子なのだろう。
          早起き鳥



ブログランキング
読者の皆様、御支援ありがとうございます。
お蔭様で高順位を維持させてもらっています。
◆◆現在21位◆◆



いまどんな花を咲かせているのか?

2009年02月17日 02時53分44秒 | 読書

自分は多少老いてはいても、
そう簡単には若い者には負けないという、
観阿弥の誇りと自負

いまたかしかに、
初々しい花を咲かせている木のほうに
人気が集まるのは当然である。
と言い切る。
この残酷なまでの比較のなかに、
過去の名声などは無意味だとする、
観阿弥の潔さがよく現れている。

 そしてこのことはまた、
観客の目移りの冷淡さを熟知した上での厳しさでもある。
いずれにせよ、重要なのは
いまどのような花を咲かせているか、
という事実である。

 「秘すれば花」 渡辺 淳一著







この「風姿花伝」は世阿弥の著作である。
しかし、書いてあることはたくさんの観阿弥の哲学に驚かされる。
世阿弥が父の成功哲学を書き物にした一大傑作、家宝なのだろう!
僕には能や申楽の世界のことはまるっきりわからないけれど、
人気実力ともに父を越え、いまが花盛りの世阿弥が
父を讃え、父の飽くなき芸への探究心と人生哲学を研究し、
さらに花と咲きつづける知恵を学び続ける世阿弥。
その哲学を父観阿弥の教えとしてつづった「風姿花伝」
秘すれば花、世阿弥の秘めたる花の煌びやかさが伝わってくる。
          早起き鳥



ブログランキング
読者の皆様、御支援ありがとうございます。
お蔭様で高順位を維持させてもらっています。
◆◆現在21位◆◆



アンチエイジングはスピード社のロングスパッツ水着で…!

2009年02月16日 22時00分31秒 | 水泳
今日の練習、いままでのように苦しくなくなってきた。
クロールもそこそこのスピードを維持できるし、
平泳ぎも長い距離も短い距離もさほど苦しくなく、
50mを50秒でコンスタントに泳げるのである。
スピード社のレーザーレーサーのセカンドグレードの水着のおかげ…?
とも思えないが。
きっと泳力が確実に増してきたのだと思う。
加齢に勝てた!そんな想いがする。
とはいえ、アンチエイジングはスピード社のロングスパッツ水着で…。

        早起き鳥







老いてもまだ花は散らず…!

2009年02月16日 03時25分39秒 | 読書

本当に芸の道を会得した役者なら、

老いて演ずる役は減り、

これという見せ場は少なくなったとしても

なお役者としての花は残っているものである、と。


 いろいろな役でも見せ場のあるものは

ほとんど若い人に譲り、

ごくやりやすいものだけを、

控え目に演じているだけであったが、

それでも花は一段と栄えて見えていたものである、と。

 「秘すれば花」 渡辺 淳一著







精進の結果、得た真の芸だけに

老いて出番が少なくなっても

その花は散らず深みのある艶やかさを放つ。

自分自身が築き上げてきたものに

世阿弥のこの花に匹敵するものがあるだろうか…?

と考えてみて、

花はなくても根っこくらいはあるかなと

思いつつも、若い人に引き継いでいくものが

公私ともにあることを喜びたい!

        早起き鳥




ブログランキング
読者の皆様、御支援ありがとうございます。
お蔭様で高順位を維持させてもらっています。
◆◆現在26位◆◆



「序・破・急」の法則で動く世の中!

2009年02月15日 04時04分05秒 | 読書


問う。能で、「序・破・急」ということがあるが

これはどのようにきめたらいいのでしょうか、と。


答え。これは容易に定められることである。

世の中の一切の事は、序・破・急の法則があるのだから

申楽もそれに合わせているだけのことである、と。


このことは現代の人間関係においても重要なことで、

ある人と初めて会った場合、

初めは相手の癖や性格などを静かに探りながら、

やがて慣れてくるとともに相手とうちとけ、

ここぞと思うときに一気に相手の心に入り込めば、

その人との関係は圧倒的に強いものになる。

 「秘すれば花」 渡辺 淳一著







水泳をしている僕達アスリートには

この序破急の法則がよく当てはまる。

勝負をかけたレースをひかえて

そのレースまでのモチベーションの維持と高揚

そしてスタートしてゴールまでのレース展開

これ全て、序破急の法則である。


 中でも個人的には「序」の重要性を訴えたい。

「急」で最大限の力を出し切りるため

「破」での自分の能力にあった合理的な攻め

そのためにも「序」での心身の集中とリラックス

この「序」のゾーンをいかに通過することが鍵ではなかろうか…!


 人間関係における「序」とは外見を整えることと理解している。

身なりをきちんとして清潔感あふれる第一印象こそ、

「破」「急」につなげるための大切な鍵だと思う。

          早起き鳥



ブログランキング
読者の皆様、御支援ありがとうございます。
お蔭様で高順位を維持させてもらっています。
◆◆現在26位◆◆