「俺も枯れた」などと
ときどき気取って言う人もいるが、
大した花を咲かせたわけでもないのに、
「枯れた」などというのは
僭越というものである。
はっきり言って、
それは、もともと枯れかけていたのが、
本当に枯れただけのことである。
こうした考えは、
見方によっては無残とも冷酷ともとれるが
観阿弥は日々、
そのことを自分に言い聞かせながら
努力したのであろう。
「秘すれば花」 渡辺 淳一著
本当に痛烈だ!
でもよく使う表現だから、
心にグサッと突き刺さる思いがする。
「枯れる前にもうひと花咲かせたい…!」
「年には勝てず、枯れてしまったな…!」
などと。
若い時、どんな花を咲かせたのかと己に問えば、
自慢できる花など何もない。
あるとすれば、せいぜい、
次の言葉が、出てこない…。
ハニカミ王子遼君の爪の垢でもいただきたい。
早起き鳥
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