本当に芸の道を会得した役者なら、
老いて演ずる役は減り、
これという見せ場は少なくなったとしても
なお役者としての花は残っているものである、と。
いろいろな役でも見せ場のあるものは
ほとんど若い人に譲り、
ごくやりやすいものだけを、
控え目に演じているだけであったが、
それでも花は一段と栄えて見えていたものである、と。
「秘すれば花」 渡辺 淳一著
精進の結果、得た真の芸だけに
老いて出番が少なくなっても
その花は散らず深みのある艶やかさを放つ。
自分自身が築き上げてきたものに
世阿弥のこの花に匹敵するものがあるだろうか…?
と考えてみて、
花はなくても根っこくらいはあるかなと
思いつつも、若い人に引き継いでいくものが
公私ともにあることを喜びたい!
早起き鳥
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