「人間はいつかは死ぬものだ・・・」
昔は町人でもそうだったし、
侍はことにそうなんだよね。
戦争がなくても
何か勤めの上でちょっと失敗があったら
すぐ、腹を切らなきゃならない。
あるいは首を討たれなきゃならない。
自分がやらなくても
責任者として死ななきゃならない。
だから侍というのは絶えず
「死ぬこと」
を考えながら生きているわけです。
それで、妻のほうも、
旦那様は侍だから、
いつ何どきお家のために
何かあって死ぬようなことが
あるかもしれないということが
わかっているわけだから、
当然、夫婦仲というものは
睦まじいことになる。
「男の作法」
池波 正太郎 著
昔の世の中とは
なんと厳しい世界
死と隣り合わせの中で生きている
それほどの強いストレスがあるだろうか
いつ何どき、召集令状が来るかもしれない
そんな不安の中で
暮らしている若者にとって
青春などという言葉があったのだろうか
でもきっとそんな時代だったからこそ
青春を謳歌したに違いない
いまはストレス社会とは言われるけど、
生まれてからずっと
ぬるま湯の中で暮らしてきたから
ほんの少しの困難でさえストレスに感じ
精神的にもろく、
いとも簡単に命を絶つ人までいる
人間とはなんと強くて
弱い生き物なのだろうか
獣達は日々、喰うか喰われるか
弱肉強食の世の中、
命を全うし子孫を残して
死んでいく生き様が健気でたくましい
そんな生き方を素晴らしいと思う
この平和な現代を、
家族円満に健康で世のため人のために
尽くして生きていきたいものだ...!
早起き鳥
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