早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

マンションでちゃぶ台...!

2016年03月01日 04時36分28秒 | 読書







 たとえばぼくが今、

マンションに暮らすとするわね。

そしたら、リビングキッチンというところ、

たいてい板の間とかタイル張り、

そこへテーブルがあって

椅子が置いてあるわけでしょう。


ぼくならもう、そこへ

椅子もテーブルも置かないですよ。

そこを半分畳敷きにするなり、

板の間なら板の間でもいいけど、


そこは広く開けておいて、

ご飯食べるときは昔の飯台

一枚の板で脚を引き出すやつ

そういうものを使いますよ、

今だって売ってるんだから、

なぜ日本の家屋に合った

昔からあるいろんな便利な家具を

活用しないのかね。


  「男の作法」
          池波 正太郎 著
     






 今はやりのワンルームマンション

広いような狭いような

空間をうまく使う知恵

それは昔の人にはかなわない


今の人はベッドを置いて

食事をするテーブルに椅子

それにテレビ、くつろぐソファー

そんな風に家具が増えるばかり

狭いワンルームなら大変...!


先生がおっしゃるように

畳を敷いて何も置かない部屋

すごい発想である


でも子供の頃の暮らしを思い出せば

長屋の狭い部屋で

食べること寝ること団欒、勉強

その暮らしの全てを一つの部屋で

家族みんなが同じ時間帯で暮らしていた

今では到底無理な相談

貧しくても平和な我が家が

古き良き時代


我が家もそうだったな

狭い部屋に丸い小さなちゃぶ台が一つ

ご飯を食べ、ご飯が済めば

そのちゃぶ台で勉強して

父は新聞、母は台所

9時過ぎにはもうみんな夢の中

そんな貧しい暮らしがなぜか

むしょうに懐かしい...!


     早起き鳥




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