一つのことをやりながら、
つねに他のことにも気を配る、
そういう訓練が
いまの人にはなくなっちゃった。
こういう神経のまわりかたというのは
結局、体で覚えていくものでね、
それも早いうちからやらなきゃ駄目なんだよ。
まず肉体の訓練から始めないとね。
これはどういうことかわかる?
肉体と頭はつながっているんだから、
洗濯をしながら
ご飯の火加減を見るのと同じに
肉体の動きでもって
神経が働いていくわけだから、
両方をやらなきゃ駄目なんだ。
たとえば、つまらないことだけど、
自分のうちの風呂へ入るだろう。
ものすごく熱いわけだ。
これを水でうめなる間に
頭を洗うとかって、
両方のことをやればいいだよ。
「男の作法」
池波 正太郎 著
洗濯をしながらご飯の火加減...!
それは当たり前だろう
と一瞬そう思ってしまったが、
洗濯機という機械を動かしながら
ご飯の火加減を見るなんて?
ご飯も炊飯器で炊く時代
人間は何もしなくて済むから
味噌汁をつくりはじめている
でも先生がおっしゃっているのは
洗濯とは手でゴシゴシやることだと思う
体で洗濯作業をしながら
ご飯の火加減を見る
それもまきでご飯を炊いている話だろう
二つの作業というか肉体作業を
同時並行でやること
これは難しいと思う
一つでさえ、失敗しそう...!
家電製品の優れものの中で
家事作業は大幅に楽になり
それも気配りの部分は全て
マイコンがしてくれている
人間様の頭は老化の一途ということか
昔し、通学途中、
歩きながら暗記カード
英単語を覚えていたことを思い出してしまった
でも車を運転しながらスマホ
それだけは運転に集中しないとね
早起き鳥
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