僕のもう一人のおじちゃんは
野球が大好きなんだ。このあいだも、
「見てごらん、高校野球をしている人は、
甲子園に出るために、みんなで頑張っている。
けれど、甲子園で優勝するのは、
目的ではなくて目標なんだよ。
一生懸命に野球をする目的は、
仲間と一緒に厳しい練習をしながら、
辛いことも辛抱できる。
強い人間になることなんだよ。
いいかい、みんなが毎日、勉強して、
いい学校に入ろうとするのは目標だ。
いっぱい勉強して、立派な人間になって
世の中の幸せのため、
人の幸せのために頑張ることが僕的だよ」
と熱心にお話をしてくれた。
どうしたら立派な人間になれるのか、
よくわからないけれど、
多分他の人によろこんでもらえるように、
頑張ることかな
って思った。
「にほんよいくに」
葉室 頼昭 著
おじいちゃんが大好きな野球を通じて
孫に目的と目標の違いを教えている
このおじいちゃんもまた素晴らしい人
誰のために、何のために、
勉強をし、また野球をするのか
いま、僕も還暦を過ぎ、改めて考えさせられる
いい学校に行って、いい仕事について
立派な仕事をする
信じて疑わなかった若い頃
でも今、思い返せば大した勉強もせず
競争試験も経験せず推薦で大学に入り
アルバイトばかりの学生時代、
何が間違ったのか、地方公務員試験の一次試験
合格通知を受け取ってから必死に勉強し
なんとか採用となった公務員
周囲を見渡せば、若い時から勉強・勉強
試験に明け暮れた秀才ばかり
どの人も採用の瞬間が人生のゴール
明日からはエリートとして
敷かれたレールを歩くだけ
以後の目標は昇格のみ
いやはや...!どこがエリートなのか...?
もっと若い時から
目的と目標を明確にして生きるべきだった...!
振り返ると、縁もゆかりもないこの田舎で
「旅の人」と虐げられ、苦労もしたが
勤め上げたという実績だけは評価できる
さあ、本当の目的であるべき、世のため人のため
今からでも遅くはないと性根にムチ打って
周囲の人を喜ばせる生き方をしたいものだ
早起き鳥
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