早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

雨あがる (山本 周五郎)

2012年09月29日 15時28分59秒 | 読書








「目の前に

こういう事が起こった以上、

自分の良心だけ守る

というわけにはいきませんからね、

ええ、それは却って

良心に反する行為ですよ、いや」


「……いや、

なにもしないんだから

行為とはいわないでしょう、

無行為、ともいわないですね」

 「雨あがる」著 山本 周五郎


     

     










知り合いの先生にお借りした本

「雨あがる」

大好きな山本周五郎の本
本には「雨あがる」のDVDが入っており、

そのDVDを観てから本を読んだ
最近、涙腺が弱く、泣くシーンでもないのに、
胸が熱くなってきた


目の前に起こること、
何もせず、見過ごせば済むこと

でも少しでも心ざわつく何かがあれば
その気持ちを抑えるか、

もしくはその気持ちに正直に
行動に移すか、

するも良し、しないも良し、
どちらもリスクが伴うかもしれない

自分ならどうするか?

この物語の主人公は
うまく立ち回ることの苦手な人
少し異質な個性の持ち主
どんな人にも情けをかける頭の低い人

彼は悩み傷つきながらも
常に行動にうつす人
それを理解する細君が実に素敵


やって後悔するより
やらずに後悔する方が
人生つまらないかも…!

先生ありがとうございました。
早起き鳥でお礼を

     早起き鳥






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損をすることに黙っていない…?

2012年09月29日 03時20分18秒 | 読書







おもうがまま行動に
移すのでは動物とかわりません。
本能をコントロールすることが
「遠慮」なんですね。

十人いれば、十分の一をもらえると思う。
できたら、十分の二人前
もらえたらいいなと考える
それをコントロールして、

本来は十分の一人前もらえるところを
「私はもう年寄りだから、
その半分でいいですよ
後はこの子供に上げてください。

かつては、損のできる人間に育てるのが、
教育の一つの目標でした。

動物は捕まえた獲物をまず自分が食べ、
残りを自分の子供や群れの仲間に
与える例が多いけれど、

人間は見ず知らずの人に
惠ということができる。
それが人間である証拠です。 


 「老いの才覚」著 曽野 綾子


     
     










めぐんであげるという言葉、
子供のころから、
相手をさげすむ言葉と
あまり好きじゃなかった
でも「恵む」という漢字を使うと
さげすみの意味など
みじんも感じられない
素晴らしい言葉である

恵むという言葉に
さげすみの意味などないはずである

純粋に奉仕の心で
愛を与える、ギブあんどギブ
見返りを期待しない
与え、つくす心

それが本来の人間の心であるはず
そして、その人間本来の心を
持ち合わせているのが
日本民族ではなかろうか

自分のものは自分のもの
人のものも自分のもの
手にした相手のものも
相手が何も言ってこなければ
自分のもの

取られておきながら
何も言わないのは
言わないものが悪い

どうも今の国際社会はちょっと
道徳的に惠む心が欠けている
と思わざるを得ない

     早起き鳥





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