三谷幸喜脚本、佐藤B作主演の「アパッチ砦の攻防」(市民劇場)を楽しんだ
昨晩、市民劇場の例会・劇団東京ヴォードビルショー第65回公演「アパッチ砦の攻防」を観た。「えんげきの友 当日番」の「物語は…」の書き出しは次のように書かれている。
「ある日曜の午後、高級マンション『フォートネス・アパッチ301号』のリビングルームで、鏑木ちよみが父親の鏑木清司郎に結婚の報告をしている。くつろいだ雰囲気の中、娘は婚約者の堤君を呼びに部屋を出て行く」。
静かに始まった舞台が、まさに脚本家・三谷幸喜によって、事態は混乱し、波瀾万丈の展開をしていく。それを支える佐藤B作や角野卓造、そしてあめくみちこ等の確かな演技力によって、観客をグイグイ引き込んでいく。まさに、休憩なしの2時間10分、「息もつかせず」という言葉がぴったりの展開だ。タップリ笑い、しっかり楽しませてもらった。
その「アパッチ砦の攻防」のPRチラシには、三谷幸喜の文章が掲載されており、「『アパッチ砦の攻防』は不思議な作品です。再演を重ねるにつれて、登場人物がどんどん増えていきます。そして(中略)どんどん面白くなっていきます」とある。初演の際には登場しなかった鏑木さんの離婚している元パートナー(ちよみの母親)や愛人のビビアンが、書き加えられたとのことだ。
今回の舞台を観て、やはり「生の舞台はいい」と思った。そして、確かな脚本があって、それを支える俳優の演技力、そして演出力があって初めて、素敵な舞台を楽しむことができることを、改めて教えてもらった。
ただ、「思いっきり笑えて楽しめた」舞台ではあったが、私的に心に染み入るような、心に訴えかけてくるような舞台が観たいし好きだ。
久しぶりの友人と久しぶりの「プチマリエ」で、ランチを兼ねて語らいの時間
このところランチには、「たのたの庵」と「畠瀬本店」を選択することが多くなっている。どちらも和食で、美味しいので必然的に足が向く。その一方では「人見知り」する性格が、新しいお店の開拓に困難を生じている面もある。
また、和食以外ではフランス家庭料理の「プチマリエ」が好きなお店だが、最近はずいぶんとご無沙汰だ。それら三店に共通しているのは、美味しさと同時にお店の雰囲気が抜群、さらに加えて店主・ママさんの魅力だ。
そんな中で、昨日は久しぶりの友人とランチをともにしながら、のんびりと語らいの時間を持った。選んだお店は、久しぶりの「プチマリエ」だ。このお店のランチはヴォリームタップリで、デザートも美味しく満足感に満たされる。
と同時に友人との何気ない語らい、近況を語り合いながら心も満たされていった。私が大切にしたい「日常」の一つだ。
『きびしい時代を生き抜く力』を読んだ、少し頑張ってみようと背中を押された
昨日の夕方は、7時頃まで畑作業をした。いただいたフルーツトマト苗を植えたり、どうにも上手く育たない金瓜の苗を買い足して植えたりもした。そして、今朝は水やりだ。水道から飛ばして水やりをしていたら、ジョロでとご指導をいただき、何度も往復したりする。草も次第に生えてきており、草抜きも必要となる。
そんな中でも、ときおり本を読む。公民館経由の本が、こちらが「予約カード」を出すからだが、どっさり届く。読むのに追われてしまう。時には、読まないままに、返却しなければならないときすらある。
そんな読んだ本の一冊が、岩波ブックレット『きびしい時代を生き抜く力』だ。「信州岩波講座」での香山リカさんと江川昭子さん講演と対談に加筆され、ブックレットとして出版されたものだ。
「郵便不正事件」の厚労省・村木厚子元局長、そしてもう一人は2004年にアフガンで拉致されたジャーナリスト・常岡浩介さん。江川昭子さんが「やわらかな」人と表してそのお二人を取り上げて、「希望を持って生き続ける勇気」について語っている。
「やわらかな」人たちが、希望を持って生き続ける勇気、極限状態でも絶望しないで待つ勇気、それはどころから出てくるのか、江川さんは5つの共通点として解明している。下記の5点について、お二人の行動はまさに魅力的であり、常人にはまねできない水準だ。講演録であるだけに、ぐいぐい引き込まれて読んだ。
1.どういう情況でも、楽しみをみつける
2.無理に勝とうとしない
3.強いプロ意識
4.自分を見る客観的な視点を失わない
5.人間関係をつくつっていく力
講演では、常にポジティブである必要はない、「努力病」「向上病」。不確定要素は人生からはじけない、「起きたら起きただ」という考え方もあると語られている。納得する。
「失敗したら、失敗したでそういう生き方もある」。フレキシブルに生きていこうと思う。少しだけ気持ちが軽くなった。
22日の「おかやまフォークジャンボリー 2011 希望」、参加してみませんか
尾崎ツトムさん;音楽集団「木々の緑、風そして人々の歌」を率いてライブ活動を展開し、かつ毎月第一金曜日の夜に「岡山禁酒會館マンスリーライブ」、(来月1日が129回目。出演は三浦久ソロライブ、よしだよしこ等も出演)を主宰している。私が尊敬する方のお一人だ。
その彼がみんなに呼びかけて「実行委員会」を立ち上げて、明後日・22日(日)に「おかやまフォークジャンボリー2011希望」を開催する。その開催趣旨には、次のように書かれている。
「『憲法九条を守り、戦争をしない国であり続けるため、無告の民である私たちも表現しよう!』笠木透さんの呼びかけを受け、私たちは、2006年から2010年まで『憲法フォークジャンボリー inおかやま』を開催してきました。
その試みは昨年で終えましたが、その『想い』を『再確認そして発展』させるため、『おかやまフォークジャンボリー』を新たに開催することにしました。
『大地震・大津波・原発事故』という現状のもと、私たちは、今年のタイトルに『希望』という言葉を付け加えました。安易に、この言葉を発することができるとは考えていません。しかし、どのような状況におかれても希望を失わないために、あえて付け加えました。参加する表現者たち、そして受け止めてくださる皆様と、共に考えることができれば幸いです」。
素敵なメンバーでの、素敵な曲を楽しむことができる。是非とも、少しの時間でも、参加してみて欲しいと願う。
♪「おかやまフォークジャンボリー2011希望」♪
・2011年5月22日(日)11:00~17:00 (開場 10:45)
・岡山禁酒會館中庭&2Fホール
・2500円 (当日3000円) 中高生1000円
・出演 笠木透と雑花塾、赤木一孝
EGリビング、河田嘉彦、ローズ・セラヴィ・セリーヌ、岡山合唱団
黒瀬尚彦&スプリングカムカム、まじょりん、OZAKI UNIT ほか
「サラリーマン川柳コンクール」のベスト10、時代を笑いに包んでいる
*1位 「久しぶり〜 名が出ないまま じゃあまたね〜」
*2位 「クレームも 社員じゃわからん パート出せ」
*3位 「何になる? 子供の答えは 正社員」
*4位 「ときめきは 四十路過ぎると 不整脈」
*5位 「指舐めて ページをめくる アイパッド」
昨日の新聞に、第一生命保険が18日に発表した、毎年恒例の「『サラリーマン川柳コンクール』のベスト10」が掲載されている。
今年の傾向、と言うより最近の傾向だが、5位の句や「最近は ケータイ無いと 字が書けず」(8位)など、携帯端末に振り回される姿を描いた作品がランクインしているようだ。確かに、新しい機器に対応に苦労する姿は、ある意味のおかしさをもたらし、川柳には格好の題材なのかも知れない。
しかし、私的には、「サラリーマン川柳」であり、今の時代の中でのサラリーマンの苦悩や怒りを、川柳の中で笑いに包んで表現して欲しいと思ったりもする。そして、少しだけ毒を含んでくれるとなお嬉しい。その意味では2位と3位の句が、私的には好きだ。100選が発表された際に、この二句は心に残った。
さて、1位の句だが、我が日常では頻繁に起こっていることだ。「では。お元気で」とお別れした後に、その方のことを思い出すことは決して少なくない。と言うよりも、日常的に起こっている。それは、私のような年齢になると、誰もがしばしば経験していることだと思う。それをさらりと表現しているのがスゴイ。でも、1位かなと言う思いもないではない。
そして4位の句について言えば、私は「六十路過ぎ」でも「ときめき」はまだまだ頻繁に起こっている。それは、決して不整脈などではない。キッパリ。
東公民館「オープンカフェ“三木”」が今日からスタート、大いに賑わった
もう初夏かと思うほどに、いいお天気の今日、東公民館では「オープンカフェ“三木”」がスタート・オープンした。今日はオープン記念ということで後半は「歌声喫茶」と変身し、会場いっぱいの参加者で大いに賑わった。
この「オープンカフェ」は、東公民館と多様に多彩に活動を続けている「あかれんがクラブ」の共催で、毎月一回第三木曜日の午後(13:30~15:00)開催される。そこで「オープンカフェ“三木”(さんもく)」と名付けられたようだ。
この「オープンカフェ」は、「コーヒーを飲みながら、フリートークやグループトークをしたりして、月に一度公民館でゆっくりすごしてもらおう」との趣旨で開催されるとのことだ。
それにしても、この「オープンカフェ」は、マイカップ持参でコーヒー代100円で、お代わり自由となっている。あかかれんがクラブのみなさんが、コーヒーのお世話などは全てされていて、みんな笑顔で心地よい空間ができている。
そして、来月はもう既に「東公民館・大正琴」のみなさんが、趣旨に協賛して、演奏を楽しませていただけるとのことだ。素敵な演奏を楽しみにしている。また人気の「歌声喫茶」は、次回は11月にオープンとのことだ。
今日はスタートということで、私も少しの時間だが参加させてもらった。働かせていただいていた当時の利用者の方々にもお会いでき、嬉しい時間となった。
この「オープンカフェ“三木”」は、来月は6月16日(木)13:30~だ。あなたも参加されて、心を解放されては如何。
長編記録映画「無言館」上映&窪島誠一郎館主講演会、いよいよ今月29日だ
私が今取り組んでいる活動の一つが、今月29日(日)に開催する長編記録映画「無言館」上映&窪島誠一郎館主講演会だ。この内容で1000円(当日は1300円)だから、とてもお得感の強い企画だ。是非とも参加してと欲しいと、まずはお願いする。
内容がよくかつ格安とは言え、今日本全国が「東日本大震災と東電原発事故」で暗い気持ちとなっている中では、正直チケットが動かない。いろんなイベントでも、同じような悲鳴に似た声が聞こえてくる。みなさん、とてもご苦労されているようだ。
ところで、今回講師として久々に岡山においでいただく窪島館主は、『無言館 戦没画学生「祈りの絵」』(講談社刊)で、次のように書いている。
「戦争にとことこ苦しめられ、口にいえぬ辛酸をなめながら貰い子の私を慈育し、報われぬまゝ先年この世を去った両親への憐れみがあったと思う。憐れみというのも甘い言い回しだけれども、私は死んでいった画学生のどの絵にも、あふれるような存命の歓びと肉親への感謝を発見して瞼がぬれた」と。
今、「東日本大震災」や「東電原発事故」によって、それまでのかけがえのない「命」や「日常」が奪われ塗炭の苦しみの中に陥っている状況は、まさに戦争と酷似している。
こんな時だからこそ、今回の映画「無言館」を観て、窪島館主の講演を聞いて欲しいと願う。画学生が出征前に、「あと10分、故郷や愛する人を描いていたい」との思いを受け止め、「命ある喜び」を感じて欲しいと願う。
是非とも、29日(日)の日曜日、たくさんの行事があろうが、是非とも三木記念ホールに足を運んで欲しい。あなたの心の中に、何かが生まれることは間違いないと思うから。
四度の手術を乗り越えて、今日も元気にボランティアをする友人の姿に感銘
「わがガンも犯罪被害も突然に落ち度なき身を襲う悔しさ」
「四度目の再発乗り越え安定すこの束の間をこそ支援に生きめ」
上記の句は、今日畠瀬本店でランチをともにした友人の句だ。「立ち上げる」と題した10句の中の2句で、平成22年度「第45回岡山県文学選奨」の短歌の部で、「準佳作」に入選した作品だ。これらの作品は『岡山の文学 平成22年度岡山県文学選奨作品集』に掲載されている。
さて、先の句でもわかるように友人は癌を患い四度手術した。それでも今は元気であり、「犯罪被害者支援」のボランティア活動をほぼ毎日頑張っている。
私のような横着者は入院・手術を一度でも経験すると、もうボランティア等をする元気も勇気も出ないと思う。それだけに、四度の手術を乗り越えて、「この束の間をこそ支援に生きめ」との思いに感嘆する。
美味しい畠瀬本店のランチをいただきながら、そんな友人と近況を語り合いながら、何気ない会話を楽しんだ。そんな時間が、もう少しだけ年月を重ねてもてることを願う。
現在は山場、正念場、そして修羅場を生きている、でも畑作業は待ってくれない
先週から来週までの三週間、「時間豊か自由人」(「時間リッチ自由人」を改めた)の身であるのに、時間がない。毎日手帳にびっしりと書き込みがある。「今が山場」とか「正念場」という言葉があるが、今の私にはそれに加えて「修羅場」がピッタリかも。なんとか来週を切り抜けると、少しだけ余裕が出来るのだが。ホント、悩ましい日々だ。
そんな中で、昨日は児玉清さんの訃報に接した。75年以来司会を務められたクイズ番組「アタック25」の司会を休む、との記事に接したのはつい先日のことだ。3月末に胃ガンが見つかり、もう鬼籍に入られてしまった。余りに早い、寂しい限りだ。人生、何が起こるか分からないということを改めて教えられた。今は超ハードな日々だが、一日一日を大切にして生きていきたい。
そんな日程に追われる日々だが、春から増えたのが畑作業だ。この畑作業は、「暇になったら」は通用しない。早朝に水やりをして、夕方に作業をする。昨日はさつまいも・「紅あずま」を植えた。そして、このところ朝食に食べている「サニーレタス」の種を植えた。「時期を変えて植えておくと、いつでも食べられるよ」とのご指導を受けたからだ。また、トウモロコシも種を一畝植えたりもした。
お野菜の苗や種を植えたりと頑張っているが、調子よく育ってくれているのや、枯れる寸前のものもある。なかなかに難しい。昨日は書店に山と並んでいた「野菜づくり」の本から、一冊を選んで購入した。現在の状態を切り抜けられたら、読んでみようと考えている。
そんな中でも、月曜日・16日にはいつもの廣榮堂で、「梅」と名付けられた和菓子を食べてのんびり過ごしたりもしている。私にはそんな時間が大切であり、そろそろ「断捨離」が必要な時期だろうかとも考える。
友人にいただいた招待券で、渋谷天外率いる松竹新喜劇を楽しんだ
最近親しくさせていただいている友人に、「日本香道 ご愛用者謝恩 観劇会」の招待券をいただいた。今朝10時から座席指定券と引き替え、開演は12時となっていた。
座席は気にせず12時前に行こうかとも考え、少し悩んだが10時少し前に会場である岡山市民会館に行った。多分300人くらいの列と考えて行ったが、それはとても甘かった。
私が到着した時には、もう座席指定券との引き替えは始まっており、それでも列は市民会館を半周して取り囲み、荷物の搬入口まで並んでいた。待つこと40分、やっと交換できた。次にはお弁当など記念品と引き替えの行列ができていた。
私は「招待観劇会」等に参加することがないので、つまりご招待をして頂けるような暮らしではないので、今回のような観劇は珍しい。それだけに、これだけのたくさんの列には正直驚いた。
そんな苦労をして入手した座席は、2階1列のお席でとても見やすかった。ラッキー、という感じだ。12時開演で、16時終演と、タップリ4時間楽しませてもらった。
ところで、今日の観劇会は、第一部が「爆笑バラエティショー」で、落語、漫才、そして仲本工事と三代純歌の歌謡ショーだ。そして第二部は渋谷天外の新喜劇で、「鼓」と「8人の幽霊」の二本立てだ。出演は渋谷天外、仲本工事、芦屋小雁、宮園純子、春やすこ等だ。
新国劇は既に笠原章率いる「劇団若獅子」に引き継がれているが、水谷八重子の新派、そして新喜劇が頑張って上演を続けている。新喜劇を支えた初代渋谷天外や藤山寛美によって大隆盛の時代もあったが、私も今回は久しぶりの観劇である。
新喜劇は笑わせて、そして泣かせるのがツボだ。「人情喜劇」と言えようか。私は結構好きだ。そして今日の出演者も、私が知っている名前の方も多く、ずいぶんと楽しませてもらった。少しだけ並んだものの、無料でお弁当や記念品をいただき、その上素敵な舞台も魅せてもらった。ありがたいことだ。
それにしても、このところ多忙な日々が続いていたが、今日は少しだけゆったりと心を解放することができた。やはり生の舞台はいい。ご招待券を譲ってくれた友人に感謝した。