久しぶりにママ友と飲む約束をした。
元夫と丁度面会の日だったので泊まりにしてもらった。
いそいそと元夫の車に乗り込んだ子供達を見送って少し経った頃
電話が鳴った。
「○○タクシーです。そちらのお姑さんを近くまで乗せてきたんですが、
ちょっと場所がハッキリしないのと足がご不自由なので迎えに出て下さいませんか」
「姑ですか?1人で乗ってるんですか?」
「そうです。お1人です。こちらも困ってます。お願いします。」
住所を告げて少しするとお姑さんを乗せたタクシーが着いた。
あまりの突然の出来事にただ驚いて見ているしかなかった。
やせ細って目だけギョロギョロしたお姑さんは私の顔を見ると
「一晩泊めてくれ」と言った。
「ど。どうしたんですか?」
「どうもしない。遊びに来たの」
「お舅さんには言ってきたんですか?逃げてきたんですか?」
「言ってきたよ。遊びに来たんだ。泊めてくれ」
杖を突いてフラフラと家に入ってきた。
「誰もいないのか?何処へ行った?」
「今、出かけていて。。。」
「息子はどうした?仕事はどうなった?」
「新しい仕事をしています」
おもむろに立ち上がると取り込んだばかりの洗濯物をたたみだした
隙を見て元夫に電話した。
元夫はすぐに子供を連れて戻ってきた。
洗濯物をたたんでいる姑に元夫は「何しに来たんだ」とぶっきらぼうに言った
「遊びに来たべさ。」
「あんな帰り方して、良く来れたもんだ。今更来ても俺らは何も出来ない。
悪いけど俺達離婚したから、今日は子供達との貴重な日なんだ。邪魔しないでくれ。帰ってくれ。」
あまりの突然の告白に姑は理解できないようだった。
「別れたのか?私は知らないから。何も知らないから。ただ遊びに来ただけだから」
「親父に連れられて帰っただろう。足で蹴るようにして帰っただろう。
あの後ちっこがどんな想いしたか知らないだろう。」
「知らない。分からない。」
「あー。そうか。とにかく、そういう事だから、もう俺を巻き込むな。
あんたはあそこが良くて帰ったんだ。タクシー代やるから帰れ!帰れ!」
元夫が頭を抱えて泣き出した。
「私は何にも知らない。分からない。そんな事言うなら帰るわ。悪かったね」
そう言うとフラフラとまた杖を突いて玄関へと向かって行った。
タクシーを呼んで外でお姑さんと並んで待っていた。
かける言葉も思いつかなかった。
お姑さんは一言「お舅さんには暫く黙ってるから」そう言った。
お姑さんの顔は能面のようで何も感じていないように見えた。
心のシャッターを閉じたのだろう。
息子を頼りに生きてきた姑だった。
息子を支配し操り舅を支え続けた姑だった。
タクシーに乗り込んだ小さな背中は怒りが詰まっているようにも
悲しみが噴出しそうにも、ゆらゆらと陽炎のようにはかなくも見えた。
真っ白い骨だけの手をひらひらと振ってタクシーは遠ざかっていった。
私は何時までも見送っていた。
見えなくなってもその場を動く事が出来なかった。
因果応報。育てたように子は育つ。
元夫を自分の物のように支配し、永遠に我が手の中に縛り付けようとした
義理両親達。
孫も息子も全てを失った義理両親達。
それは、あまりにも悲しい家族の末路だった。
今日は私のやりきれない想いを聞いてくれてありがとう
元夫と丁度面会の日だったので泊まりにしてもらった。
いそいそと元夫の車に乗り込んだ子供達を見送って少し経った頃
電話が鳴った。
「○○タクシーです。そちらのお姑さんを近くまで乗せてきたんですが、
ちょっと場所がハッキリしないのと足がご不自由なので迎えに出て下さいませんか」
「姑ですか?1人で乗ってるんですか?」
「そうです。お1人です。こちらも困ってます。お願いします。」
住所を告げて少しするとお姑さんを乗せたタクシーが着いた。
あまりの突然の出来事にただ驚いて見ているしかなかった。
やせ細って目だけギョロギョロしたお姑さんは私の顔を見ると
「一晩泊めてくれ」と言った。
「ど。どうしたんですか?」
「どうもしない。遊びに来たの」
「お舅さんには言ってきたんですか?逃げてきたんですか?」
「言ってきたよ。遊びに来たんだ。泊めてくれ」
杖を突いてフラフラと家に入ってきた。
「誰もいないのか?何処へ行った?」
「今、出かけていて。。。」
「息子はどうした?仕事はどうなった?」
「新しい仕事をしています」
おもむろに立ち上がると取り込んだばかりの洗濯物をたたみだした
隙を見て元夫に電話した。
元夫はすぐに子供を連れて戻ってきた。
洗濯物をたたんでいる姑に元夫は「何しに来たんだ」とぶっきらぼうに言った
「遊びに来たべさ。」
「あんな帰り方して、良く来れたもんだ。今更来ても俺らは何も出来ない。
悪いけど俺達離婚したから、今日は子供達との貴重な日なんだ。邪魔しないでくれ。帰ってくれ。」
あまりの突然の告白に姑は理解できないようだった。
「別れたのか?私は知らないから。何も知らないから。ただ遊びに来ただけだから」
「親父に連れられて帰っただろう。足で蹴るようにして帰っただろう。
あの後ちっこがどんな想いしたか知らないだろう。」
「知らない。分からない。」
「あー。そうか。とにかく、そういう事だから、もう俺を巻き込むな。
あんたはあそこが良くて帰ったんだ。タクシー代やるから帰れ!帰れ!」
元夫が頭を抱えて泣き出した。
「私は何にも知らない。分からない。そんな事言うなら帰るわ。悪かったね」
そう言うとフラフラとまた杖を突いて玄関へと向かって行った。
タクシーを呼んで外でお姑さんと並んで待っていた。
かける言葉も思いつかなかった。
お姑さんは一言「お舅さんには暫く黙ってるから」そう言った。
お姑さんの顔は能面のようで何も感じていないように見えた。
心のシャッターを閉じたのだろう。
息子を頼りに生きてきた姑だった。
息子を支配し操り舅を支え続けた姑だった。
タクシーに乗り込んだ小さな背中は怒りが詰まっているようにも
悲しみが噴出しそうにも、ゆらゆらと陽炎のようにはかなくも見えた。
真っ白い骨だけの手をひらひらと振ってタクシーは遠ざかっていった。
私は何時までも見送っていた。
見えなくなってもその場を動く事が出来なかった。
因果応報。育てたように子は育つ。
元夫を自分の物のように支配し、永遠に我が手の中に縛り付けようとした
義理両親達。
孫も息子も全てを失った義理両親達。
それは、あまりにも悲しい家族の末路だった。
今日は私のやりきれない想いを聞いてくれてありがとう
元夫さんをコントロールしようとし続けて、夫に依存し続けて、せめて元姑さんが幸せならまだ救われるけれど、依存・共依存の関係に幸せはないと思い知らされますね・・・・
もどかしいような。
2年ぶりに不自由な体を引きずって、突然現れた姑。
本当にあんな風に帰ってしまったのだから、もっと幸せそうに現れて欲しかったです。
私に此処よりやっぱり舅さんと暮らした方が幸せだったよって思わせて欲しかったです。
やっぱりやりきれない思いしか残らなかったです
姑さんが急に現われたなんて
本当にびっくりしますね…。
そして、そんな姑さんの行動は鬼気迫るものがあります。
元夫さんも悲しいですね…
あんなふうに親に言わなければならないのですから。
それでもきっぱりとした態度で
姑さんに帰ってもらえてよかったです。
生きるというのは、時に残酷で切ないものです…。
それでもいろいろなことが変わっていきます。
ちっこさん、ちっこさんはちっこさんでいいんですよ。
もう誰の犠牲にもならないちっこさんで。。。
でもやっぱり2年も音信普通だと油断してました。
本当にびっくりしました。
元夫は「突然だったが姑に離婚を告げられて胸のつかえが取れたよ。俺も強くなったなぁ」と言ってました。
本当に生きると言う事は残酷な事との背中合わせですね。
これでまたひとつ何かが終わって何かが始まるのかもしれません。
ウメさんの言葉が心に沁みて涙が出ました
ありがとう。
分かっているんです。
姑は私が思うほど弱くないって。
誰の助けも要らない人なんだって。
そうですよね。共倒れなんてこりごり。
大切な事はたった一つですよね。
大丈夫!もう引きずりません。
いつもありがとう。
こんばんは。
お仕事の方はいかがですか?
気負わずに、ゆっくりと・・・・
少しずつ進んで行けると良いですね。
お姑さんの後姿がやるせないです。
ちっこさんの文章力、表現力が
その光景をありありと想像させます。
元夫さんの泣く姿見たくなかったですね。
でも、ちっこさんは自分の道、お子さん達と
一緒に歩む人生を選択したのだから、
辛いかもしれないけれど、
割り切ってご自分達の幸せを築いてください。
そう願わずにはいられません。
ページがガラッと変わっていて、
「もと夫」となっていて、びっくりしました。
読ませていただいたら、離婚されたのですね。
新しいスタートをされたんですね。
いぜんは、読ませていただくだけで こちらも心苦しくなるほど 思いつめてあるご様子でしたが、
今は、とても客観的で強くなられた感じがいたします。
自分の足でしっかり立ってらっしゃるのですね、お兄ちゃんもしっかりされて。
人は9ヶ月でこんなにも変われるんだって
びっくりしています。
ちっこさんが、もがきながらも自分の力で歩いておられるご様子は、きっとちっこさんの力になるし、お子さん方も いい影響を受けていると思います。
今日は 読ませていただいて、こちらも元気が出ました。ちっこさんに多くの幸せがありますよう。
私事ですが、今週養育費の不払いが発覚し、久しぶりに元夫の近況を彼の身近の人から聞く機会がありました。
それによると、仕事がうまく行ってない事。相変わらずそれを人のせいにしている事。頭を下げれば済む事を腹が立つからと、余計に借金を増やしている事。
そんな事を聞いて、養育費の事は困った問題だと思いましたが、彼の再婚話や再婚相手の住んでる場所への引越しとかを聞いて、先を越された。とか、あんな奴不幸になればいいのに!!私や息子を見捨てるの??とかの変な悔しさや執着がストンッ。。と無くなりました。
恨みや憎しみを抱えて生きていくって、醜く悲しい事だと分かっていても、時期やタイミングが来ないと感情というものは何ともならないものですね。。。
そう思うと、「離婚」という辛い経験をしても、何も変わっていなかった元夫に感謝です。3年もかかってしまいましたが、これでやっと吹っ切れました。
まだまだ色んなことが起こると思いますが、抱えていた重い荷物が無くなった気分です。
ちっこさんの記事と関係の無いコメントでごめんなさい。(それも長い・・・)何ともいえないこの気持ちを報告したくて・・・。。。すみません。
これからもちっこさんの記事から、少しづつ元気を分けてもらいます。
ありがとう(^^)
痛みだけでも治まれば良いですね。
ありがとうございます。
遠ざかるタクシーを見ながら
息子達とはおばあちゃんとして縁は切れないけれど
私とは終わったんだなって思いました。
本当にいろんな事がありました。
憎みきれないそんな姑でした。
ありがとう