お友達は息を切らせてやってきた
「いやー。まだないの?俺も今帰ってきて母さんに聞いて探しに来たんだ」
そう言って息子の部屋に入ると探し始めました
「○○君は最後何処に置いたか覚えているかな」
「えーっと。この辺かな?」
「この辺って机のところ?」
「いやー。机って言うか・・・この辺」
「じゃあ。この棚かもしれない?」
「いやー。机の・・・・この辺」と何度も机の天井を指差してぐるぐると手を回してしどろもどろに説明しだす。
「そうだ!机の裏に落ちてるんじゃない。一緒に机をどかしてみよう」
「うん!そうだね!そうしよう」と息子は友達が来てくれた事を心底喜び
きっと見つかると信じているようだった
2人で重い机をガタガタとずらし始めた
「あのね・・・。みんなが帰った直後にもうなかったの。だから机の後ろにはないんだよね」
「そうですか・・・・。でも探してみます」
もしかしたら隠して持ってきてこっそり置くつもりなのかもしれないと
そのまま2人にさせて様子を見ることにした
暫くしてもう一度部屋へ行って見るとまだ必死に探していた
「ところで○○君。朝お兄ちゃんが電話してすぐ来るって言ってから
今まで何処にいたの?おばさん心配したんだよ」と言うと
「へ?電話なんて来てませんけど」ときょとんとした顔をした
突然息子が慌てたように
「もしかしたら間違え電話掛けちゃったかもしれない」
「え?朝電話して○○君でたって言ってたじゃない。ゲームの事聞いたら
すぐ来るって言ったんでしょ」
「えー?僕の母さんの携帯しかないから、朝はお母さん電話にでないんだよね。
その声僕の声だった?」急に生き生きと息子に詰め寄る○○君
私も訳が分からず「どういうこと?」と聞くと
「あれは間違い電話だった。間違ってかけっちゃったんだ」と焦りまくっている
私はまた違う問題が表れたんだと悟った
○○君に「今日はもう遅いから、お母さん心配してるしもう良いよ」と言った
○○君は「じゃあ。また明日探しに来るよ。明日はあの時いた■■君の所にも行ってみよう。」そう言って丁寧にお辞儀をして帰って行った
○○君のお母さんに見つからなかったこと、今帰ったことを伝えて電話を切ると
息子がいつの間にか側に来て
「怒ってる?」と聞いた
「何を?」
「電話に出たって嘘ついたこと・・・」
「電話に出た事も嘘だったの?なんでそんな嘘を・・・・。だってお兄ちゃんの話じゃ○○君が電話に出てあったのに嘘ついたみたいに言ったじゃない
その上来るって言って来ないなんてなったら益々○○君が怪しくなってしまうんだよ。おまけに帰って来ないとなったらお母さんだって心配してそれで○○君のおうちまで電話して・・・・・
お兄ちゃんこの嘘は本当についちゃ駄目な嘘だよ
お兄ちゃんが先に嘘ついちゃったら、もう○○君には本当の事を聞くことができないよ。
ゲームも帰ってこないよ。
いったいどうしてそんな嘘をついたの?お母さん理解不能だよ」
「だって。。。。怒られるのが恐かったんだ!!お父さんが電話したか!?
電話したか!?通じるまでかけろ!!ってまた通じなかったらどうしようって思ったら恐かったんだ」と泣きだした
あの朝の夫の興奮状態だと息子の恐かった気持ちが良く分かった
自分で起こした問題は自分で責任負わなくちゃいけない
嘘をつくとどうなるかは息子も身をもって知らなくちゃいけないだろう
そう思った
「お父さんも○○君が来ると思って逃げたと思い込んでるよ
お兄ちゃん自分のついた嘘の尻拭いは自分でしなくちゃね。
お父さんに自分で言いなさいよ」
息子は真っ青な顔をして大きな目から涙をポロポロと流して
「またつまみ出されちゃうかな・・・恐いよ・・・」と泣いた
「仕方ないよ。自分のした事は自分に返って来るんだよ」
「うん。うん。」とがっくりと首を垂れて頷いた
じっと息子を見ていた
怒鳴り散らす夫に怯えながらどうか電話がつながりますようにと
祈るように何度も電話を掛け続けた息子の姿が目に浮かんだ
ふっと肩の力が抜けるような気がした
「お母さんさ。そんなにお兄ちゃんを恐がらせていたなんて、悪かったなって今思ったよ。ごめんね。分かった!!お父さんに電話の事は黙っていよう」
「え?良いの?そしたらお母さんも悪くなっちゃうよ!」信じられないという顔をして私を見る
「良い!!お母さんはお兄ちゃんの嘘に付き合うよ。2人で内緒にしよう」
夫は仕事から帰って「あいつ来るって行って来ないで何やってたんだ!?」とカンカンだった
「忘れてたんだって」とごまかした
夫は「益々あいつ怪しいな・・・」とか言っていたが
私が「○○君のお母さんとも話したし、これからは気をつけて見てくれるだろうしこれで少し様子を見てみるよ」と言うと元々ゴタゴタが嫌いな性格だから
納得してくれた
それから息子とお友達からどうしたらゲームを返して貰えるか作戦を考えている
話せば話すほど○○君が持っていってしまったんだと思った
息子は落ち着かないらしく何度も何度も私に作戦を考えようとせがむ
「良いよ。何度も考えよう。でもね○○君も此処まで嘘ついて隠し続けたら
ごめんねって言って返すのに時間が掛かるよ。お兄ちゃんが嘘ついていた事を
恐くて言えなかった様に○○君も恐くて言えないんだよ
本当に困らないとごめんねして返そうっと思わないかもしれない。」
「じゃあ。俺はどうしたら良いの?」
「一緒に考えよう。お母さん付き合うから。お兄ちゃんのゲームがどうしたら帰ってくるか。○○君がごめんなさいがどうしたら言えるか一緒に考えよう」
今朝も息子はため息付きながら学校へ行った
今日はあの日の2人を連れてきて一緒に探してもらおうという作戦を
遂行する事にした
見つかるまでどれ位掛かるか分からないけれど、いつもは面倒くさくなったり
問題が大きくなったりするのが嫌だったり、いつまでもグズグズいう息子に
家の雰囲気や夫の機嫌が悪くなるのが嫌で
「うるさい!!あんたも悪いんでしょ!
そんなもんいつでも買ってやる。もうその子達と遊ぶな!」と言って
問題をすぐ解決しようとしていた
今回はじっくり見つかるまで粘ってみようと思う
息子と作戦を考えるのもなかなか楽しい
お兄ちゃんは1人じゃないよ。大丈夫!!元気出せ!!
今日も聞いてくれてありがとう
「いやー。まだないの?俺も今帰ってきて母さんに聞いて探しに来たんだ」
そう言って息子の部屋に入ると探し始めました
「○○君は最後何処に置いたか覚えているかな」
「えーっと。この辺かな?」
「この辺って机のところ?」
「いやー。机って言うか・・・この辺」
「じゃあ。この棚かもしれない?」
「いやー。机の・・・・この辺」と何度も机の天井を指差してぐるぐると手を回してしどろもどろに説明しだす。
「そうだ!机の裏に落ちてるんじゃない。一緒に机をどかしてみよう」
「うん!そうだね!そうしよう」と息子は友達が来てくれた事を心底喜び
きっと見つかると信じているようだった
2人で重い机をガタガタとずらし始めた
「あのね・・・。みんなが帰った直後にもうなかったの。だから机の後ろにはないんだよね」
「そうですか・・・・。でも探してみます」
もしかしたら隠して持ってきてこっそり置くつもりなのかもしれないと
そのまま2人にさせて様子を見ることにした
暫くしてもう一度部屋へ行って見るとまだ必死に探していた
「ところで○○君。朝お兄ちゃんが電話してすぐ来るって言ってから
今まで何処にいたの?おばさん心配したんだよ」と言うと
「へ?電話なんて来てませんけど」ときょとんとした顔をした
突然息子が慌てたように
「もしかしたら間違え電話掛けちゃったかもしれない」
「え?朝電話して○○君でたって言ってたじゃない。ゲームの事聞いたら
すぐ来るって言ったんでしょ」
「えー?僕の母さんの携帯しかないから、朝はお母さん電話にでないんだよね。
その声僕の声だった?」急に生き生きと息子に詰め寄る○○君
私も訳が分からず「どういうこと?」と聞くと
「あれは間違い電話だった。間違ってかけっちゃったんだ」と焦りまくっている
私はまた違う問題が表れたんだと悟った
○○君に「今日はもう遅いから、お母さん心配してるしもう良いよ」と言った
○○君は「じゃあ。また明日探しに来るよ。明日はあの時いた■■君の所にも行ってみよう。」そう言って丁寧にお辞儀をして帰って行った
○○君のお母さんに見つからなかったこと、今帰ったことを伝えて電話を切ると
息子がいつの間にか側に来て
「怒ってる?」と聞いた
「何を?」
「電話に出たって嘘ついたこと・・・」
「電話に出た事も嘘だったの?なんでそんな嘘を・・・・。だってお兄ちゃんの話じゃ○○君が電話に出てあったのに嘘ついたみたいに言ったじゃない
その上来るって言って来ないなんてなったら益々○○君が怪しくなってしまうんだよ。おまけに帰って来ないとなったらお母さんだって心配してそれで○○君のおうちまで電話して・・・・・
お兄ちゃんこの嘘は本当についちゃ駄目な嘘だよ
お兄ちゃんが先に嘘ついちゃったら、もう○○君には本当の事を聞くことができないよ。
ゲームも帰ってこないよ。
いったいどうしてそんな嘘をついたの?お母さん理解不能だよ」
「だって。。。。怒られるのが恐かったんだ!!お父さんが電話したか!?
電話したか!?通じるまでかけろ!!ってまた通じなかったらどうしようって思ったら恐かったんだ」と泣きだした
あの朝の夫の興奮状態だと息子の恐かった気持ちが良く分かった
自分で起こした問題は自分で責任負わなくちゃいけない
嘘をつくとどうなるかは息子も身をもって知らなくちゃいけないだろう
そう思った
「お父さんも○○君が来ると思って逃げたと思い込んでるよ
お兄ちゃん自分のついた嘘の尻拭いは自分でしなくちゃね。
お父さんに自分で言いなさいよ」
息子は真っ青な顔をして大きな目から涙をポロポロと流して
「またつまみ出されちゃうかな・・・恐いよ・・・」と泣いた
「仕方ないよ。自分のした事は自分に返って来るんだよ」
「うん。うん。」とがっくりと首を垂れて頷いた
じっと息子を見ていた
怒鳴り散らす夫に怯えながらどうか電話がつながりますようにと
祈るように何度も電話を掛け続けた息子の姿が目に浮かんだ
ふっと肩の力が抜けるような気がした
「お母さんさ。そんなにお兄ちゃんを恐がらせていたなんて、悪かったなって今思ったよ。ごめんね。分かった!!お父さんに電話の事は黙っていよう」
「え?良いの?そしたらお母さんも悪くなっちゃうよ!」信じられないという顔をして私を見る
「良い!!お母さんはお兄ちゃんの嘘に付き合うよ。2人で内緒にしよう」
夫は仕事から帰って「あいつ来るって行って来ないで何やってたんだ!?」とカンカンだった
「忘れてたんだって」とごまかした
夫は「益々あいつ怪しいな・・・」とか言っていたが
私が「○○君のお母さんとも話したし、これからは気をつけて見てくれるだろうしこれで少し様子を見てみるよ」と言うと元々ゴタゴタが嫌いな性格だから
納得してくれた
それから息子とお友達からどうしたらゲームを返して貰えるか作戦を考えている
話せば話すほど○○君が持っていってしまったんだと思った
息子は落ち着かないらしく何度も何度も私に作戦を考えようとせがむ
「良いよ。何度も考えよう。でもね○○君も此処まで嘘ついて隠し続けたら
ごめんねって言って返すのに時間が掛かるよ。お兄ちゃんが嘘ついていた事を
恐くて言えなかった様に○○君も恐くて言えないんだよ
本当に困らないとごめんねして返そうっと思わないかもしれない。」
「じゃあ。俺はどうしたら良いの?」
「一緒に考えよう。お母さん付き合うから。お兄ちゃんのゲームがどうしたら帰ってくるか。○○君がごめんなさいがどうしたら言えるか一緒に考えよう」
今朝も息子はため息付きながら学校へ行った
今日はあの日の2人を連れてきて一緒に探してもらおうという作戦を
遂行する事にした
見つかるまでどれ位掛かるか分からないけれど、いつもは面倒くさくなったり
問題が大きくなったりするのが嫌だったり、いつまでもグズグズいう息子に
家の雰囲気や夫の機嫌が悪くなるのが嫌で
「うるさい!!あんたも悪いんでしょ!
そんなもんいつでも買ってやる。もうその子達と遊ぶな!」と言って
問題をすぐ解決しようとしていた
今回はじっくり見つかるまで粘ってみようと思う
息子と作戦を考えるのもなかなか楽しい
お兄ちゃんは1人じゃないよ。大丈夫!!元気出せ!!
今日も聞いてくれてありがとう
拍手
私は、反省することばかりです。
私自身は、父に怒られるのが怖くて
物をなくしたとか、壊したとか言えなかったです。
不便な、恥ずかしい思いをした事もありましたが、それよりなくした事で
父の怒りを買うほうがよほど怖かったです。
私は、それでもどうにかまとも??に来ましたが・・・・・・
大人になっても他人や仕事上で迷惑を掛けるような嘘を付く事が平気な人間にならないように。
「北風と太陽」の太陽のようなお母さんで
いて欲しいと思います。
子育て失敗ママからの苦言です。
息子の事を守ってやりたくなりました
後から本当にこれで良いのかと悩みながら書きました
素敵と言ってもらえてとても嬉しかったです
ありがとう
盗られた息子にも非があったかも知れない
でも1番がっかりしているのも息子なんです
そこが夫にはなかなか分かってもらえないんです。
夫は息子と一体化してしまってるんでしょうね
父と息子とはどういう関係が良いんでしょうか?
私は父の存在が全く分からなくて。。。
夫も舅とは一体化した関係だったし。。。
これからの課題ですね。
今まで父がどんなに怒っていても関係ないかのように振舞っていたのにその時はなぜか父に
「それはちっこじゃない」と言ってくれました
とても嬉しかった事を思い出しました
はじめましてさんの言葉に暖かい思い出を思い出すことができ本当に嬉しいです
ありがとう
子供の頃に車のドアに指を挟んだ事があったのですが言えずに挟まれたまま車が走り出し
じっと我慢していました
途中で父が「指挟まってるんじゃないのか?」と聞かれてようやく指を抜く事が出来ました
爪が半分なくなってました
今までも息子には父さんには黙っていようと言う事が何度かあったのですがそれは言うと夫が怒り出し面倒くさかったからでした
息子にも「今度だけは黙っててあげるからね」と恩着せがましく言ってました
今回は心の底から息子と共にかぶってやろうと思えた自分が嬉しく感じています
少しは親らしくなれたでしょうか
ひまさんのお子さんも今は混乱の中にいらっしゃるのかもしれませんね。
それもお子さんには大切な学びなのかもしれません。
トラブルこそチャンス!
今回のトラブルで私はまた沢山の事を学び、皆さんからいろんな事を気づかされたと思います
それだけでもなんだか得した気分です
ありがとう
息子さんもとても安心していることでしょうね。
この安心感が成長していく中で、とても大事なのだと感じています。
特に何かに立ち向かわなければならないときには。
ひとりじゃない
そう思えるって本当に幸せです。
子供の頃、もしかすると今でもそんなところあるかな。
自分でどうにかしないといけない。
そう思う事が多かったように思います。
何度か親に話していたんでしょうが、受け止めてもらえなかったんでしょうね。いくつかそんなエピソードを思い出します。分かってもらえない、受け止めてもらえないと知ると、もうね、外へパイプを繋ぐの止めちゃうんですよね。
息子さん、本当によかった・・・。
今回だけのことではなく、今回のことがこれからの生き方の強さに繋がるのでは・・・そう思いました。
私もちっこさんのような関わりができる母親でありたいです。
いつもありがとうございます。
沖縄は28度です。
日本って広いんですね~。