トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

ずるい

2007-02-12 15:45:56 | 
私は混乱すると紙に気持ちを書きなぐる

紙に書いているともう一人の自分が出てきていろいろ応えてくれる

昨日も私は紙に書いていた
最後に文字に現れたのは「ずるい」だった

散々話し合ってあらゆる条件の下でやってみようとなった
本当に話しあった
夫と話していない間も心の中で何度も夫との会話をシュミレーションし続けた

どうしたら夫に伝えられるだろう
上手く別れ話を進められるだろう

お互いに前向きになれるように話し合いたい
もう傷つけあいたくない
罵りあったり逆切れしたりしないように話を進めたい

夫と話し始めると必ず襲ってくる罪悪感
夫がちょっとでも「そうだなー。俺が悪いんだな」といえば
「いいえ。悪いのは私なんだ。」と言葉が喉から出てくる

そうするとまた初めから話が戻ってしまうのだった
夫に「なんで自分を責めるの?」と聞かれた
自分が悪く思えてどうしようもない

全ては自分がまいた種なんだと思えて逃げられない

ノートに書いていくと
「だって嫌われたくないから」と言葉がでた

そう嫌われたくない
誰にも。どんな人にも私は嫌われたくなかった
子供の頃から「ちっこちゃんなんか嫌い」と言われるとこの世が終わるかと思うほど落ち込んだ

どんな事をしてでも好かれたい
友達の評価を上げたい。
その衝動を止められずどんな嫌な要求も受け入れた
相手が喜ぶような嘘も平気でついた

そして次に浮かんだ言葉
「だって傷つけたくないから」
誰かを傷つける。自分の言葉で誰かが傷つく事が何より恐かった
幼馴染の友達は体が不自由だった

小学校から普通校に通った為、階段が登れない
足が遅いなどとからかわれ傷つけられていた

友達は気丈で言われたら言い返し
時には殴りかかっていく事もあった

同級生達は最初はからかっていたが、彼女の頭の良さやその都度彼女が
必死に訴えた事で、反省してからかう事はなくなった

それでも低学年の子は好奇の目で友達を見てはからかい傷つけた

私はその友達を励ましたかった
気丈にしていても傷ついている事が分かったから
ある時その友達に
「ちっこちゃんの言い方が1番傷つく」と言われた事があった

その言葉にとてつもなく傷ついた
人を傷つけると自分も傷つく
自分は駄目な人間に思えてくる

だからもう余分な事は言わずにいよう
返事をする時は良く考えて考えて話をしよう

そうして私は話すことが出来なくなった
どんな言葉も人を傷つける気がして恐くなってしまった

どんなに悲しんでいる人を見てもその悲しみを理解できない
どうやって慰め、励まして良いか分からない
私のせいでもっと悲しみを深めてしまったら。。。
そう思うとどんどん相手と距離をとってしまうようになった

嫌われたくないからとことんやってしまう
傷つきたくないから相手が傷ついている時は近づかない

夫と話しているとその状況がいっぺんにやって来る
別れ話だって言うのに「あなたには他に悪いところはない」とか
「あなたが全て悪いんじゃない」とか

普段は「あんたのせいでこうなった」と心の中で毒づいているくせに
夫が傷ついた目をすると「ギシギシ」と心が悲鳴をあげた

そして最後に浮かんだのが「ずるい」だった
最後まで嫌われず、自分は傷つかずに話し合いたいと思った事が
間違いだったのだ

私はずるい。
自分を守る事ばかり考えていた

「あなたの為に別れた方が良いと思うんだ」
そんな上っ面の言葉が夫に通じるはずもなかったのだ

嫌われる事も傷つく事も恐れず立ち向かえるようにならなければ
本当の結論にはたどり着けないのだと気がついた

今日も聞いてくれてありがとう




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8 コメント

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荷物 (acmirai)
2007-02-13 17:05:57
 ちっこさんは、旅行のときなど荷物が多いほうですか?

 私は、あれもこれもと一泊の旅行でもまるで1週間も出かけるような多さでした。
 寒かったら、暑かったら、風邪をひいたら、おなかを壊したら・・・・「何とかなるさ」と思えませんでした。

 あるとき、人間関係も同じように抱え込んでいることに気づきました。
 一緒にいて疲れる人、不快な気分にさせる人、どんなひととでも「袖振りあうは他生の縁」とばかりに
必死につながっていようとしました。

 嫌われたくないから、ひとりになりたくないから。

 でも、結局荷物も人間関係も抱えすぎて、自分を見失い、大事なものを、大事な人を失ってしまうことに
気づきました。

 ちっこさんの気持ち、よくわかります。ずるいんじゃないと思う。
 何が大事で、誰が大事か、不安でわからないだけだと思います。
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いろんなことが (ねね)
2007-02-13 20:34:42
つながっててがんじがらめになっちゃうよね。みんなに嫌われないように生きることが一番いいと思えて。でも彼女はちっこさんがそんなふうに言われて傷ついたことに思いを寄せてくれてたのかな?「傷ついた!」「悪かったよ。。。」言ったもの勝ちみたいだよね。ちっこさんも傷ついて相手に言いたかったいろんな言葉飲み込んでる。それが夫婦間では耐えられない苦しいって感じてるようにみえるよ。ダンナさんの言葉は反省に満ちていて弱者を装ってるけど行動はちっこさんを何度も裏切って傷つけてると思う。それがイヤだってちっこさんは一歩を踏み出せたからこれからだよ(^-^)
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Unknown (fuifui)
2007-02-13 22:11:04
「相手が傷つくと、自分も傷つく」…
このちっこさんの言葉にとても反応しています。
私の場合は、嫌われてもいい…。というあきらめが
首をもたげてきます。好かれる事が恐いんです。
だから私を好きになってくれる人を、信じるまでに時間がかかってしまうんです。
(私、変な奴ですよね…。(笑))
私も、自分がわからなくなると
ちっこさんのように、紙に書く事にしています。
そこでなるほどな…ともう一人の心の自分に気づきます。

ちっこさんの文章を読んでいると、
とてもつらい…と感じる半面、
明けない夜はない。という言葉が浮かびます。
ちゃんと内なる自分と対話してます。逃げたりなんてしてないから…。解決の糸口をたぐりよせているから…。
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よくわかります (ウメ)
2007-02-14 21:55:39
ちっこさん、こんばんは

ちっこさんの言われていること、
私もよく思っていました。
それが私の課題とも感じていました。

相手が傷つかないように
自分で勝手に想像して勝手に理解して
言葉を操作してしまう。
どうして私はこんなにまわりくどい言い方をしているのか
どうして私は相手のしたことを、私が取り繕っているのか
どうして私は「そんなことないよ」と
心にもない言葉を言い、事なかれと思ってしまうのか。
それはすべて、葛藤を恐れているから。
相手を怒らせることが恐いから。
私が傷つきたくないから…。

でもそれが結局相手を操作し
自分を殺し
正直な関係でないことを知りました。

それに気が付いてから、できるだけ、
自分の思ったことを、自分の意見を言えるように
アサーティブに伝えられるように
意識してきましたが、なかなか難しいです。
「恐れず発言する」こと、私も練習しています。
ちっこさん、一緒にがんばりましょう!
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acmiraiさんへ (ちっこ)
2007-02-15 14:25:34
荷物多いですね。
acmiraiさんと全く同じ理由でいろいろ持って歩いていました

友達に「いろんな荷物を背負いすぎだよね」と言われた事もあります

どうしても降ろせないし、降ろし方も分からなかった
不安で降ろせないって言うのもぴったり心に当てはまります

難しいですね。ほんとに。。。。

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ねねさんへ (ちっこ)
2007-02-15 14:36:54
久しぶりに幼馴染の彼女の事を思い出しています

彼女も自分を守る事に必死だったんでしょう
彼女に言い返す事等考えた事もなかったです
これ以上傷つけちゃいけない。
自分も傷つきたくないって目を瞑ってしまったんですね

夫に対してもそうなんですよね
ねねさんの言うとおりです。

ねねさんに「いっぱい傷つけられてる」って言われて
初めて自分は傷ついていたんだなって認識できて
泣いちゃったんです

共依存症者は自分の傷に鈍感だって言うけれど
本当ですね
擦り傷も見たとたんに痛くなるじゃないですか

今私は心の傷が見えて痛くてしょうがないんですね
私の心に気づいてあげられなくてごめんねって謝りました

気づかせて貰えて良かったです
ありがとう
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fuifuiさんへ (ちっこ)
2007-02-15 14:43:37
紙に書くのは中学生くらいからずっとやっているんですね

私も私を好きになってくれる人を実感すると
逃げたくなるんです
私を好きだと思ってくれているうちに、離れたい
良い想い出の私だけ残っていて欲しいって思ってしまうんですね

自分をいつかは嫌いになるだろうって思っているんです
相手を信用できていないんですね
(私もそうとう屈折してます)

ずっと内なる自分に助けてもらってきたのに
その声に耳を傾けていなかったんですね

内なる自分の声を信じようって今は思っています
ありがとう
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ウメさんへ (ちっこ)
2007-02-15 14:47:08
結局心の傷に気がついていなかったんですね

子供の頃からの傷がたまりにたまって
もうカスカス状態なんですね

これ以上傷ついたら自分が壊れてしまうって無意識に防御していたんでしょうね

心の手当てをしてあげないと、駄目なのかも知れません

傷を治してこそ新しい傷も受け入れられるんじゃないかなと今は思っています

その傷の治し方がまだ分からずにほったらかしなんですが。。。。

こうして傷ついてるって気がついてまた一歩です

ありがとう
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