全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

ミニオンズ フィーバー

2022-08-02 04:00:00 | 全英連参加者 2022

Minions Fever poster visual 最強最悪のボスに仕えることが生きがいのミニオンたちが、なぜ悪党になることを夢見るひとりの少年、グルーをボスに選んだのかが描かれる。
 1970年代。最も尊敬する超極悪組織ヴィシャス・シックスが伝説の悪党であるワイルド・ナックルズをリーダーから追放したため、新しいメンバーになるために面接へとやってきた12歳の少年グルー。しかし、根っからの悪党気質のグルーはヴィシャス・シックスを出し抜き、彼らの宿敵となってしまう。そんなグルーからボスの素質を感じ取ったミニオンたちは、何者かに連れ去られたグルーを救うため、鍼灸師でカンフーの達人であるマスター・チャウの教えのもと、カンフーをマスターすることになる。 

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 ’20年7月公開予定が2年遅れたことになる。
 待っていた。笑える作品を...

 本作は、
 ❶『怪盗グルーの月泥棒3D』(’10年)
 ❷『怪盗グルーのミニオン危機一発』(’13年)
 ❸『怪盗グルーのミニオン大脱走 』(’17年)

 『怪盗グルー』のスピンオフでプリクエルが、’15年の❹『ミニオンズ』であり、本作はその続編になる。❹と❸の間である。

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 現地化はどこまで必要か
 まず、気になった点から書くことにする。作中ところどころ日本語が出てくる。’15年の『ミニオンズ』で、だれか忘れたけどミニオンの一人が『ヤキトリィ~』と叫ぶのが話題にも笑いにもなった。ミニオン語(で、いいのかな)の音声・台詞は、面白さが感じられて、僕はいいと思う。これは本作も同じである。でも文字は違う気がする。
 映像で、どう考えてもオリジナルではアルファベット・英語表記のところに、日本語表記が出てくる。僕は好きになれない。よかれと考えてのこと。それは理解できる。でも、ちょっと興ざめだ。ミニオン語は、英語で聞いたとしても、ギリギリ通じるか通じないかのところだろう。そこがおもしろいのだ。日本語で書かれてしまうと、そこの部分だけが現実世界になる。そんな気がする。

 ものがたりは...
Minions Fever poster visual US 映画のTaglineに書かれている通りだ。少年グルーが プロ の悪党になる端緒、そのものがたり。大笑いではなく、にやりとさせられたり、ちょっとほろっとする作品だ。全体的に前作の雰囲気を引き継いでいる。終映後、僕はグルーよりもミニオンたちをもっと見たかったことに気がついた。僕は「ミニオン好き」だったのだ。
 ミニオンたちがカンフーを教えてもらうマスター・チャウのCVは、渡辺直美さんである。外見が渡辺さんの「当て描き」にしか見えない。

 OST
 オリジナルをそのまま利用したものも、カバー*によるものもあるが、とても印象的。
 Goodbye to Love(Carpenters*
 You’re No Good(Linda Ronstadt)
 リンダ・ロンシュタット... ものがたりの中で名前を見て、僕は息をのんだ。

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 夏休みの1日、ぼんやりにんまりするにはいい作品だと思う。


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