20年ほど前に、企業CI戦略で、企業名にXをつけるのが流行した記憶がある。でも、これは違う。ここ1,2年で存在感を増しているイニシャリズムで、Xが使われているものが二つある。
DX:デジタルトランスフォーメーション
GX:グリーントランスフォーメーション
それぞれの意味は調べていただくとして、transformationは何でXなのだろう。調べてみた。
大塚商会のウェブサイトに以下の記述を見つけた。以下引用する。
なぜ「DX」と表記するのか?
デジタルトランスフォーメーションの英語表記は「Digital Transformation」です。頭文字を取ると「DT」ですが、実際には「DX」と表記されます。これは、英語圏では接頭辞の「Trans」を「X」と書く慣習があるためです。
「Trans」には「~を横断する」という意味があり、同義語の「Cross」を略す際に使われる「X」が略称として用いられるようになりました。デジタルトランスフォーメーションという言葉は長いため、一般的には略称のDXが普及しています。
引用ここまで
そ~なのか。そ~なのかぁ?
crossをxと書くのはわかる。
transはTranscontinental Railroad(大陸横断鉄道)の例を見れば理解できる。「cross」が「trans」と同義語とされるのもわかる。でも、だからtransformationは「x」だというのは、日本語の記号(略号)としては、無理があるような気がする。
そもそもトランスフォーメーションは「変革」である。
DXもGXも、いわゆるアクロニムではない。語義・定義が専門家は大丈夫でも、一般レベルとして、まだまだ定着したとは言いがたい。そんな記号だと思う。