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ミュラー枢機卿、グレート・リセットを糾弾。「コロナは世界規模の『監視国家』を確立するために使われている」

2021年12月20日 | カトリック・ニュースなど

ミュラー枢機卿、グレート・リセットを糾弾。

「コロナは世界規模の『監視国家』を確立するために使われている」

Cardinal Müller denounces Great Reset: COVID being used to establish global ‘surveillance state’

「私は、クラウス・シュワブやビル・ゲイツ、ソロスらの似姿と似像において作られたり、救われたりするのを望みません」と、ゲルハルト・ミュラー枢機卿は述べた。

ピエール・ボラレヴィ

2021年12月15日

(LifeSiteNews) - 教理省(CDF)の前長官ゲルハルト・ミュラー枢機卿は、COVID (新型コロナウイルス感染症)がグレート・リセットの提唱者たちによって「国民を完全に管理下に置き、監視国家を確立する」好機として使われていると警告しています。

ミュラー枢機卿は今月初め、オーストリアの聖ボニファティウス研究所とのインタビューでこのようにコメントしました。

ドイツ語で行われたこのインタビューは本日公開されましたが、短い抜粋は先に配信されていました。
ミュラー枢機卿は、彼の言う新型コロナウイルス感染症のパンデミックがもたらす「ある種の混沌」について、グローバリストのエリートたちがグレート・リセットのアジェンダ(行動計画)を進めるために利用している、と語りました。

彼は、この規制は、「この好機を利用して、国民を完全な支配下に置き、グレート・リセットの提唱者たちが自ら言ったように、監視国家を確立したいという願いから生まれた」部分があると説明しました。

このドイツ人枢機卿は、世界経済フォーラム(WEF)の創設者で会長のクラウス・シュワブが、自らの2020年6月の記事で、パンデミックは、われわれの世界を省みて、再想像し、リセットするための、まれではあるが小さな好機を示している」と書いた際に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを、グレート・リセットを実施する「好機」と記述していることを引用したのです。

ミュラー枢機卿は、シュワブが新型コロナウイルス感染症を、世界にとって肯定的なものであると表現したことを非難しました。

「多くの人々が死に、病気になり、生活に大きな制限を受け、経済は大きな打撃を受け、子どもたちは学校に行けず、彼らの霊魂と精神は長期的に劇的な影響を受けるでしょう」と、彼は述べました。「そして、富の高みから、こうした日々の苦闘を見下ろして、そのあと、これは自分たちのアジェンダを押し進める好機であると声高に宣言する人々がいるのです」。

枢機卿は、グレート・リセットのアジェンダ(行動計画)は「詐欺に基づいている」と主張し、その詐欺は、人間が「現代の技術や現代のコミュニケーションを通じて、新しい創造を生み出し、彼らの似像と似姿とにしたがって新しい人間をつくり出すこと」ができるという考えからなると説明しました。

「私は、クラウス・シュワブやビル・ゲイツ、ソロスらの似姿と似像において作られたり、救われたりするのを望みません」とミュラー枢機卿は述べました。

そして、金持ちのグローバル・エリートの偽善を糾弾しました。ミュラー枢機卿は彼らを、「プライベートジェットでグラスゴーまで飛んできて、『大衆』に対策や制限を押し付けたがる人々」と表現しました。

ミュラー枢機卿の言葉は、同様に聖ボニファティウス研究所のインタビューを受けたカザフスタンのアタナシウス・シュナイダー司教の言葉と似ています。同司教は、「ワクチンパスポートが提案されることで、自由は大きく制限されるでしょう」と説明しました。

「彼らは国家に対して、私たち一人一人への完全な支配権を与えるでしょう」と、同司教は述べました。「国家は常に私たちの行動を追跡し、どこに行くべきか、どこに行ってはいけないかを指示できるようになるでしょう」。

そして、シュナイダー司教は、人類の歴史上、国家が「市民の私生活にこれほど干渉する力を持ったことはありません」と指摘し、ワクチンの義務化は「私たちの身体的自律性を国家に引き渡す」手段であると述べました。

「個人は、自分の身体に関する決定をするという最も基本的な権利を剥奪されるのです」と、シュナイダー司教は説明しました。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックがグレート・リセットをもたらすための手段として利用されているという考えは、前駐米教皇大使カルロ・マリア・ヴィガノ大司教やレイモンド・バーク枢機卿も頻繁に表明してきており、バーク枢機卿は特に2020年12月の説教で述べています。

この問題に対するミュラー枢機卿の最新の発言は、ドイツのメディアで論争を巻き起こしています。ドイツの雑誌「デア・シュピーゲル」は、ミュラー枢機卿がグローバリスト・エリートを批判する際に、あえて米国系ユダヤ人の投資家ジョージ・ソロスを含めたことだけで、枢機卿の発言は「反ユダヤ主義」とみなされる可能性がある、とまで報じています。


【参考情報】ミュラー枢機卿、グレート・リセットのアジェンダを拒否したために批判を受ける

2021年12月20日 | カトリック・ニュースなど

ミュラー枢機卿、グレート・リセットのアジェンダを拒否したために批判を受ける

Cardinal Müller endures criticism for rejecting Great Reset agenda

by マイケ・ヒクソン

2021年12月15日

(LifeSiteNews)―ゲルハルト・ミュラー枢機卿は、現在厳しいコロナ都市封鎖と対策の下で苦しんでいるオーストリア人を支援するために、アレクサンダー・ツッゲルと彼のボニファティウス研究所に対するインタビューを行い、ドイツで公的な批判にさらされました。

バイエルン州首相マルクス・ゼーダーとドイツ司教協議会のスポークスマン、マティアス・コップは、ミュラー枢機卿のグレート・リセット批判、つまりコロナ危機を自分たちの政治的利益のために利用したいと考える小エリートのアジェンダ(行動計画)に対する批判に関わらないようして、これから距離を置きました。

12月6日、ミュラー枢機卿はオーストリアの活動家、ツッゲル(Tschugguel)【パチャママをティベル川に投げ入れた青年】とインタビューを行い、ツッゲルはその一部をツイッターに投稿しました。

LifeSiteが入手できたインタビューの全文は、ワクチン接種の義務化は許されるか、司教が秘跡を受けるのを制限することは正しいか、オーストリア人は政府のコロナ規制の一部に抗議してもよいか、といった話題を扱っています。

インタビューは冷静でバランスのとれたものでした。このドイツ人高位聖職者(ミュラー枢機卿)のコメントの一部は、世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブ、ジョージ・ソロス、ビル・ゲイツといった、全員がワクチン政策を推し進めているグローバリストのグループを批判することを目的としています。

シュワブの世界経済フォーラムが提示したグレート・リセットの全体計画は、世界の経済、富の分配を根本的に改革し、人間に対する技術的依存と支配を強めるものです。WEFは、その考えを象徴するように、デンマークの政治家の言葉を引用してツイッターに載せました。「2030年へようこそ。私は何も所有せず、プライバシーも持たず、生活はかつてないほど良くなっています」。

この展開を背景に、ミュラー枢機卿は12月6日のインタビューで批判したのです。今日、LifeSiteが先に報じたように、この高位聖職者は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、グローバリストのエリートが彼らのグレート・リセットのアジェンダを先導する方法として利用されていると述べました。

彼は、「グレート・リセットの推進者たちが自ら言っていたように、国民を完全な支配下に置き、(また)監視国家を樹立する好機を用いようとする願望」について話しました。ここでミュラーは、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを、グレート・リセットを実施する「好機」としたシュワブの言葉を引用しました。シュワブは2020年の夏に、パンデミックは「われわれの世界を省み、再想像し、リセットするための、まれながら限られた好機を表している」と書いているのです。

「多くの人々が死に、病気になり、生活を大きく制限され、経済は大きな打撃を受け、子どもたちは学校に行けず、霊魂と精神に長期的に劇的な影響を与えるでしょう」とミュラーは続けました。「そして、富の高みから、こうした日常の苦労を見下ろし、これは自分たちのアジェンダを押し進めるチャンスだと声高に宣言する人たちがいるのです」。

ミュラー枢機卿は、グレート・リセットのアジェンダは「詐欺に基づいている」と論じ、その詐欺は、人間が、「現代の技術や現代のコミュニケーションを通じて、新しい創造を生み出し、彼らの似姿と似像にしたがって新しい人間を作る」ことができるという考えにあると説明しました。

このドイツ人高位聖職者は、「クラウス・シュワブやビル・ゲイツ、ソロスなどの似姿と似像にしたがって救われたり作られたりされたくありません」と主張しました。

「私には理解できない」とゼーダー【バイエルン州首相】はコメントしました。「国民の保護が最優先されなければならない。同時に『非常に奇妙な理論の助けを借りた、科学を拒絶することへの回帰』が見られる」と彼は付け加えました。この政治家は、司教たちや枢機卿たちは、ワクチン接種を受けた教皇フランシスコを手本にした方が良いと説きました。

他の批判家に移る前に、この首相が、mRNAワクチン技術の発明者であるロバート・マローン博士が、最近のLifeSiteのインタビューで強く批判していた人物であることを思い出しましょう。普遍的なワクチン接種だけで、ドイツはコロナウイルスから解放される、というゾーダーの主張についてのコメントで、マローン博士は、こう述べました。「私は、それは極めて単純なことだと答えるでしょう。何度言わなければならないのでしょうか。これらのワクチンは、感染、複製、拡散を防止する効果は低いのです。自然免疫の方が圧倒的に病気に対する防御力が高いのです」。

「【ゾーダーの主張には】科学的根拠がありません」と、このウイルス学者マローン博士は付け加えました。「そして、もし、それが明らかに科学に基づいていないのであれば、何がこの政策を動かしているのでしょうか?」

この例では、このワクチンの専門家も、実際にはミュラー枢機卿と同じ結論に達しています。その理由の一つは、「欧州連合と米国を含む西洋全体の指導者たちが、製薬業界を構成要素とする、ある金融機関の経済的利益によって機能的に取り込まれている」かもしれないということです。

さらに、現在のコロナ危機に対する世界共通の対応―「普遍的なワクチン接種という非常識な推進」を含む―に影響を与えることができると思われる複数の国際金融グループの力を説明するに当たって、マローン博士は次のように述べています。

「私が確信するようになってきたのは、本質的に世界規模の専制政治が成長し、拡大しているという状況に私たちが置かれており、その専制政治は、国家間で調和し、管理され、連携しているということです。また、その専制政治は、世界の西洋の資本の大部分を占める投資ファンドの小さな集まりの経済敵利益と連携しているように見えます。そして、私が特に憂慮しているのは――私や他の多くの人々、そして明らかに大司教(カルロ・マリア・ヴィガノ大司教)も――この資本のプールが今や非常に大きくなったため、個々の国家よりも大きな力を持っているということです」。

この資本は非常に強力になってきたため、「異なる国家における政策、経済政策、国家政策を決定することができるのです。そしてその資本は、主要なメディア、ビッグテック、主要なワクチン会社および製薬会社のすべてを買収しています。ですから、資本が、統合された形で、世界規模で行動している理由は、これに尽きるのです」。

オーストリアとドイツの政府が、さらなる都市封鎖とワクチン接種の義務付けを決定したことについて、マローン博士は、彼らは「狂っている」と述べています。

バイエルン州の緑の党の4人のメンバーも、ミュラーのコメントを「衝撃的」と言って憤慨しています。彼らは、枢機卿とレーゲンスベルクのルドルフ・フォーダーホルツァー司教に宛てた書簡で、このような高位の教会人が「このような粗野で反民主的な陰謀論を抑制なく公然と表現することはありえないと考えました」と書いています。この左翼の政治家たちはまた、枢機卿が「扇動的で反ユダヤ的なコード」を推進していると叱責しました。

コップはツイッターにこう投稿しました。「このような説には非常に驚かされる! ミュラー枢機卿はここで、私が思うに、私人として話しているのだろう」。

ドイツの著名な雑誌「シュピーゲル」は、ミュラー枢機卿への公的な批判を英語で報道し、国際的なレベルにまで発展させました。

ドイツ政府の反ユダヤ主義問題担当官であるフェリックス・クラインは、「カトリック教会がミュラー枢機卿の無責任な発言から明確かつ曖昧でない形で距離を置くことを期待する」と声明で表明しました。ドイツ・ユダヤ人中央委員会も同様に、枢機卿が「反ユダヤ主義規定」を使用したとし、これは「無責任であり受け入れられない」と主張しました。

反ユダヤ主義という非難は、ミュラー枢機卿がゲイツとシュワブに続く何十億もの富を持つソロスに言及した、という単なる事実に基づいています。

ミュラー枢機卿は、その反応に驚きました。

「ヘブライ語聖書の開き方さえ知らない人々が、偽りの見出しに乗せられて、神学教授を反ユダヤ主義規定で非難するのでは、私たちのオピニオンリーダーの知的・道徳的狂気を癒やす方法はありません」とLifeSiteに書いています。

この高位聖職者はさらに、「憤慨理論家が人為的に作り出したこの憤慨は、客観的な討論における議論に関するものではなく、むしろ、またもう一度真実を語る人々に対する戦いに過ぎません」と述べました。さらに、枢機卿は、どのコメンテーターも実際に言及しているのは、「インタビューについてではなく、むしろ、メディアによる改ざんされた内容についてだけです」と指摘しました。

このドイツ人高位聖職者は、非難に対して、「問題の人物たちやグレート・リセットのアジェンダを擁護することは、大きな不利益を被った中産階級を背にして、危機から大きな利益を得た超富裕層の側に身を置くことになります」と述べています。

最後に、彼は「ある国々では、信教の自由が最も大きなダメージを受けています」とも指摘しました。

あるコメントを書き込んだ人は、ミュラー枢機卿に対するドイツ司教協議会のツイートの下に、「カトリック信者はこの『グローバル・アジェンダ』を批判してもよいのでしょうか、それとも、たちまち『陰謀論者』のレッテルを貼られてしまうのでしょうか」と書いています。

次のコメントもあり得ます。「オピニオンリーダーの皆さん、私たちは、必要な議論を封じるための同じ古い手法に飽き飽きしているのです。一人の引退した枢機卿のコメントに対する皆さんの攻撃的な反応は、枢機卿の言葉が真実であったに違いないことを裏付けるだけです」。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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