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スサンナの受けた誘惑

2009年10月08日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 旧約のダニエルの書にスサンナと二人の長老のことが載っています。その年の裁判官に選ばれた二人の長老は、美しく天主を畏れる婦人スサンナに情欲を燃やします。

 二人はスサンナが一人でいる時を狙って、自分たちの情欲を満足させようとします。さもなければ、スサンナを姦淫の罪を偽証し、彼女を告発するぞと脅しました。

 スサンナは、長老たちと妥協して罪を犯し、この世の名誉を保つか、あるいは、長老たちの誘いを拒否し妥協せず、この世から断罪されるか、どちらかを選ばなければなりませんでした。

 貞潔なスサンナは、長老たちの誘いを拒否し、天主を選びました。スサンナの貞潔は誰の疑いの余地もなかったのですが、皆は、世間は、群衆は長老たちの告発を信じました。スサンナは死刑に定められました。

 教父たちによると、スサンナはカトリック教会を、二人の邪悪な長老たちはユダヤ会堂と異教・異端を前表しています。

 事実、私たちの主イエズス・キリストは、ユダヤ会堂の司祭長と、異教ローマの総督ピラトとによって死刑を受けました。私たちの主は、真理を証明し、妥協しませんでした。

 時の終わりにも、ユダヤ会堂と異教・異端とは、キリストの神秘体であるカトリック教会をして自分達と同じように行動することを誘います。

 唯一の天主ではなく、エキュメニカルな神々を、イエズス・キリストではなく自分たちの自由に選ぶ救い主を、超自然ではなくただの自然だけを、カトリック信者は普通の未信者と同じであるように、カトリック教会が現代世界に合わせて変わるように、要求するのです。

 もしカトリック教会が現代世界と妥協するなら、カトリック教会はこの世から愛されるでしょう。カトリック教会はしかし、この世に取り入るために、制度と教義を民主化し、この世の精神を受け入れる必要があります。現代の人気の仮説とやり方を取り入れ、この世の精神と私通するように。多元主義、団体主義、多数が決める弛緩した倫理、民主主義。さもなければ、カトリック教会は迫害を受けることでしょう。死刑を宣告されることでしょう。群衆から罵倒されることでしょう。

 スサンナは天主に大きな声で祈りました。カトリック教会も、ただ天主に救いを求めるしかありません。だから、私たちは、今、ロザリオの十字軍で天主に大きな声で祈りを捧げているのです。我らを憐れみ給え!我らを憐れみ給え!我らを憐れみ給え!と。

 スサンナはダニエルに救われたように、カトリック教会は私たちの主イエズス・キリストによって救われるでしょう。私たちは、天主の御助けと聖寵によって、それを堅く信じています。

 ロザリオの聖母マリアよ!我らのために祈り給え!

愛する兄弟姉妹の皆様の上に天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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