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肉食の系譜
「ティラノサウルス 肉食恐竜の世界」その2
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アロサウルスは全部、所さん提供だったと思いますが、他では見られないという点ではこの産状レプリカが貴重ですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2f/ff9f0a2c92d2748e07e05538851afc9b.jpg)
新種かもしれない研究中のティラノサウルス類。
以前、化石レプリカ販売サイトDinocasts でJudith River Formationのティラノサウルス類として、顔の長いのがあったのを記憶しています。現在は載っていないようですが、多分それではないでしょうか。
モンタナ州のJudith River Formationは、8000~7500万年前ということです。獣脚類としては、アウブリソドンやデイノドンの歯、ゴルゴサウルスGorgosaurus sp. が発見されているようです。また未同定のティラノサウルス類が見つかっており、2005年にシンポジウムで予備的な報告がされているようです。
Stein and Triebold (2005). "Preliminary analysis of a sub-adult tyrannosaurid skeleton, known as "Sir William" from the Judith River Formation of Petroleum County, Montana." In The origin, systematics, and paleobiology of Tyrannosauridae, a symposium hosted jointly by Burpee Museum of Natural History and Northern Illinois University, p. 27-28.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/0d/02efb656a8457eafa7c3a2675921b6c7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/be/ad4d8584798aa04f2895b9e7fe6690b2.jpg)
アリオラムス(ちゃんとアルタイになっている)は、この産状の形が良い。少しつぶれて歪んでいるのであるが、絶妙なラインに「良さ」がある。歪みを直して復元した頭骨には、どうしても多少の人工的な要素が入ってくる。それでも非常によくできているが。
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ダスプレトサウルスは日本では珍しいので、2、3行の説明が欲しいところですね。
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この顔長ティラノは確かにDinocasts.comに出ていた「ジュディス・リバー産」で良いかと思われます。いつの間にかサイトから消えちゃってますね。
この標本、Dinocastsだと「ジュディス・リバー産」になってますが、おそらくヘル・クリーク産ではないでしょうか。この標本は、“Montana dueling dinosaurs”の片割れの頭骨レプではないかと思われます。“Montana dueling dinosaurs”のサイト(http://www.duelingdinos.com)の方だとヘル・クリーク産とされています。ピーター・ラーソンとバッカーはこいつをナノティラヌスの新標本としているようです。
そうするとDinocastsが間違えたということになりますね。困ったもんですね。Hell Creekだったら年代が間違っていることになるから、展示側としても実害があります。
特別展、ご来場ありがとうございます。展示をじっくりご覧くださった上、詳細なご感想を伺えてとても嬉しいです。ご意見やご指摘、今後の参考にさせていただきます。
ご察しの通り「ティラノサウルス類の頭骨」の年代は、Dinocasts側から提示されたJudith River産という情報を鵜呑みにしてキャプション作成してしまいました。後からNanotyrannusである可能性が示唆されている事を知り、「JudithでNano??」と不思議に思った次第です。恐らくHell Creek産が正解なのでしょう。リサーチを怠った私のミスです。(この標本に限らないのですが…)
あと、アリオラムスはやっぱり産状の方がいいですよね。それでは、次の更新を楽しみにしております。
やはりそうでしたか。でもこのナノティラヌス?は研究の成果が楽しみですね。また、このスペースでこれだけの密度はよくまとめたなあと思いました。
更新頻度低いですが、またよろしくお願いします。
ナノティラヌス、これからの進展が楽しみですね。今後とも宜しくお願いいたします。