tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ホットケーキ修行(5)

2014-04-21 22:23:16 | 料理のサイエンス

 

どうやら「ホットケーキ」は、日本の食品メーカーが命名した和製英語であるとの説が濃厚だ。
それがデパートの食堂のメニューやホットケーキミックスなどの商品になり、人気が高まって名称が定着してきたとのこと。
確かにホットケーキは、ハチミツとバターをたくさんかけて食べるイメージがある。

そういえば子どものころに読んだ「ちびくろサンボ」。
出かけた竹やぶでトラたちに喰われそうになり、身に着けたものを一つずつ与えることで時間稼ぎ。トラたちは、戦利品を奪い合って木の周りをぐるぐる回りはじめ、そのうちに溶けてバターになってしまう。
サンボ一家はそのバターでホットケーキを焼き、マンボは27枚、ジャンボは55枚、サンボはなんと169枚も食べる。おなかが空いてたんだね。
子どものころ、バターはこうして作られると信じてた。・・・それが何か?

「ちびくろサンボ」。思い返すと、なにやら差別用語のオンパレードのような気もするが、日本では出版社からの絶版の扱いを乗り越えていたんだね。
えろいぞ、トラのバター。。
http://www.gutenberg.org/files/1330/1330-h/1330-h.htm


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富岡八幡宮骨董市

2014-04-20 23:35:14 | old good things

 
 

北大路魯山人(明治16(1880)年・~昭和34(1959)年)
美食家、陶芸家、画家、書家、篆刻家、他。美に対する総合プロデューサー。
漫画「美味しんぼ」海原雄山のモデルとなった人だ。

「私の持って生まれた美食道楽がおのずと限りなき欲望を生み、美しく楽しめる食器を要求する。即ち、料理の着物を、料理の風情を美しくあれと祈る。美人に良い衣装を着せてみたい心と変わりはない。この料理の美衣をもって風情を添えることは、他人はどうであろうと、私にはかけがいのない楽しみである」(by 魯山人)

自分の美観に合わないと考えたものは例え相手が世界的に有名な人物などであっても例外なく、容赦なく罵倒し、批判した彼。
その奔放さと歯に衣着せぬ物言いが災いし、人と衝突することが多かった。だが、自分以外を全て否定していたというわけではない。
自分が良いと認めた古陶磁を集め、それらを眺めることで陶磁の中に宿る普遍性の美を学びとったといわれる。
魯山人の器は料理を盛り付けられることを前提として作られており、料理を盛り付けた時に料理との調和と美しさを発揮する。

実際に生活の中で用いることを前提とした「生きた美しさ」。
なんて、古い陶器に囲まれると目移りしてしょうがない。しばらくは、がまんだ。

「要は名器を見て学ぶ態度を修行の第一としなくてはならぬ。これが私の作陶態度であることは言うまでもない」(by 魯山人)


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土曜のジャガイモ(28)

2014-04-19 23:17:04 | 料理のサイエンス

 

今年の4月に80歳を迎えた歴史と伝統のビヤホ-ル 「銀座ライオン」。
昭和初期のモダン建築の内装だ。
製作に3年をかけたという正面の巨大ガラスモザイク壁画と高い天井に囲まれた店内は、勤め帰りのサラリーマンやOLたちで今日も大盛況だ。
現存する最古のビアホールのジャーマンポテト。
マッシュポテトをオーブンでこんがりと焼いただけ。シンプルな一品。
ビアホールだからね。。料理のスピードが勝負。
ちょっとコゲコゲだけど伝統の味。白穂乃香でいただきます。


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4月の「昭和の味@モダン食堂」

2014-04-17 22:02:21 | old good things

 

今月のメニューは、「素人に出来る珍しい料理十二ケ月(東京料理献立研究会 昭和12年刊)」の中の一品、「チキンソテー・オブ・インデアン」だそうだ。

たぶん「インド風の・・・」といいたいのだろうけど、ひな鳥の柔らかな肉は胡椒で味付けしてある。
なので「インデアン」は添えられているライス型で型どられたカレー味のご飯を言っているのだろう。
たしかに、この時代、意味不明の英語がまかり通っていた。
それでもなんとなく、言いたいことは伝わってた。これも昭和の味。

「にわとりは皮ごとやわらかく食えるものにかぎる」とは、北大路魯山人の「料理メモ」。
昭和の時代、ご馳走といえば、ローストチキンが主役だった。
当時、一般家庭にはオーブンレンジなどどこにもなかったので、スーパーで売られていた丸ごとローストチキン。
脚に「紙飾り(マンシェット(manchette))」が飾られ、しょうゆ味のあんかけ風グレービーソースがかかっていた。
丸ごとだと脚が2本しかないから、一家4人の家庭では、いつしか丸ごとではなく、脚だけの「骨付きローストチキン」に変わって行った。
そしてご飯。
カレー味のピラフも昭和の味。いまでは、古い喫茶店のメニューでも、なかなかお目にかかれない。
アルミ製のライス型で型どられていれば、もう涙ものだ。
・・・ご飯を皿に盛るための工夫だったんだろうね。洋風に見せるための無駄な苦心だったけど、それも愛の証だったんだろう。


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わらび餅

2014-04-16 22:23:36 | old good things

 

ジム帰りのスーパーは危険だ。売れ残りのスイーツの安売りなどを見かけると、ついつい買ってしまう。

さて、山菜の中でも昔から親しまれているワラビ。春の山菜の王者だ。
父の生前、春先に連れられて、母の作ったお弁当を持って雪解けのスキー場にわらび採りに行ったことがある。
普通の原っぱに生える青ワラビと、ササ藪などに生えるワラビ「紫ワラビ」採り。
ワラビの若芽は小さな握りこぶしが数個ついたような形をしているので、すぐに見分けることができる。
凶作の年にワラビの根を堀り、つきくだいてデンプン を採り食料とした話は、近くの地方に伝わる悲しい逸話だ。

ゲレンデの雪はすっかりとけて、薹が立ったふきのとうがいくつも顔をのぞかせていた。
ワラビはたいていかたまって生えている。一つ見つけると、すぐに両手いっぱいになるほど採れた。
ゲレンデの近くで採れるワラビは小さいものばかりだが、 ヤブの中は見つけづらい分、いくぶん大きなものが生えていた。

・・・春の訪れを告げる風物詩だったよね。ワラビ採り。
採ったワラビは母親がアク抜きしておひたしに。2~3cmに切ったものを、そのまましょうゆで食べる。
けっして美味しいものじゃなかったけど、独特の春の味がした。わが家の味だ。

葛餅と同じで、きっとわらび餅も、ジャガイモなどからとったデンプンが使われているのだろう。
なので、安売りのわらび餅は透き通っている。これはこれで綺麗で良い。
本物の蕨由来のワラビ粉は目が飛び出るほど高いのだから。。。

さて、なつかしいわらび餅。梅の花が咲くなつかしい昭和時代の皿でいただきますか。


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