
アヤメ平に抜ける山道ですれ違った登山者カップルに、尾瀬ヶ原はどうでした?と聞かれても、モゴモゴ口ごもってしまうしかない。
ネーチャーガイドなら、シカの食害でね・・・とか答えられるのかも知れないが、なんせ、キスゲが絵になる景色は少ない。キスゲ目当てに尾瀬ヶ原を目指す人たちに、キスゲの良さをうまく伝えられそうもない。
きっと、キスゲは乃木坂46のように、いろんなキャラの入り混じったところで初めて輝きを持つのかもしれない。写真に撮るとすれば、そのような撮り方になろう。
一つのキャラにスポットライトを当てて、光の変化で表情の変わりゆくさまを捉える。
しかし、繁忙期の尾瀬では、そんなドキュメンタリー風の撮り方は難しい。あまりに自分勝手なおばちゃんカメラマンが構図に割り込んでくるからだ。
もっとも、少なくとも写真を目指すプロはもちろんのこと、アマチュアでもそれは織り込み済みであるが。
・・・本当に構図は誰にも邪魔されないように、本番に備えて取っておく。その本番の瞬間まではダミーの方向にレンズを向けておく。
感性の低いカメラマンはそれに騙されて、なんの感動も生まない写真を量産することになる。
ということで騙されて、尾瀬のスーパースターのキスゲの、なんの感動も生まない写真を量産することになりますた。
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