tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

「なに言ってんのこのタコ」その4

2013-06-19 23:01:21 | エッチ: よい子は立ち入り禁止

    

しばらく伊豆の海に潜っていないが、そろそろ夏に向かってアオリイカの産卵が見られるころだろう。
ご存知のとおり、イカもタコも同じ「軟体動物門(Phylum MOLLUSCA)」「頭足綱(Class Cephalopoda)」に属す。
頭足綱にはオウムガイや地球上から姿を消したアンモナイトなど、巻き貝同様の殻を持ったものも含まれ、イカもタコも巻き貝の仲間から進化し、その過程で殻が退化したと考えられている。

そのイカ類のエッチも、タコと一緒だ。
メスには楕円形の斑紋が、オスには線状の斑紋がある。タコと同様に、交接腕は、メスは先端まで吸盤になっていてオスは肉質が突起している。
交接はオスとメスがホバリングしながら行われる。
オスからメスに精莢(せいきょう)と呼ばれる精子の入ったカプセルが渡される。

伊豆のダイビングスポットでは、アオリイカの交接・産卵シーンはさほど珍しいものではない。
あちこちで、初夏から夏にかけて産卵床用に木の枝が沈められ、たくさんのアオリイカが産卵を繰り広げる。
狭い産卵床を奪い合うように複数のメスが代わる代わる産卵のために舞い降り、その直上ではメスを奪い合うオスが、ヒレを大きく拡げ、体色をめまぐるしく変えながら争っている。
アオリイカの交接は「乱交パーティ」。
決まったメスとオスが交接するわけではなく、オスは手当たり次第にメスにアタックしていく。
オスはメスの脚をしっかりつかんで一瞬で精莢をメスに渡し、2~3秒で離れる。
交接中にライバルが現われて邪魔をするのはもちろんのこと、キタマクラという南日本の磯では最も 普通のフグの一つが、体をかじりにやってくるからだ。

体の大きなオスは、他のオスと闘争してメスとペアを形成し、輸卵管開口部に精子を渡す。一方、闘争能力に劣る体の小さなオスはペアを作らずにメスの口の周りに精子を渡す。
つまり、体の大きなオスはメスを背中に背負うようにして下から突き上げる(こらっ)が、体の小さなオスは、メスの背中側から脚をしっかりつかんで、一瞬で精莢をメスの股間(こらっ)に差し込む。タコと違って、イカは脚が10本もあるから、どの脚がだれのやら把握するもの大変かもしれない。
この交接体位の違いは、体の大きなオスは受精に有利な輸卵管開口部に精子を渡すことで、高い受精成功を獲得することによる。
つまり、交接のスタイルは精莢の付着場所に直結し、それは受精する卵の数に反映されることになる。
ちなみに、腹側から交接して輸卵管に精莢を付着させたオスの受精卵は9割。背側から交接したオスの受精卵は1割以下。
もちろんのこと、背側から交接するオスは何匹もいるから、どれがどの子やら。。
でも、種のDNAの多様性は、環境変化への対応を強めるのも事実。ということで、「ま、いっか」と彼らが言っているかどうかはしらない。

・・・真イカ(スルメイカ:アカイカ科)とアオリイカ(ジンドウイカ科)は種類が違うだろ、このタコとおっしゃったあなた。100%正しいです。

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