tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

むかご飯(むかごめし)

2012-01-22 22:35:49 | 料理のサイエンス

  

 「うれしさの 箕(ミ)にあまりたる むかご哉」 (蕪村)
       
与謝蕪村(1716-1784年) が詠んだ句だ。
零余子。漢字をすんなりと読める方は、植物に精通した方と思われる。
山道を歩いているとハート形をしたヤマイモの葉に気づくことがあるが、秋には葉の付け根に茶色のムカゴが鈴なりになる。俳句で「零余子(むかご、ぬかご)」は秋の季語だ。
小指の先ほどの球芽の1つ1つに、ヤマイモの香りとコクが凝縮されており、秋の味覚の1つとして懐石料理にもよく使われる。
むかご採りは、芋を掘出す喜びとはまた違ううれしさが湧いてくる。蕪村が喜んだ様子が目に浮かぶ。

先日、世田谷のボロ市をのぞいていたら、両手に一杯のムカゴが売られていた。早速、ムカゴご飯を。
厚手の鍋に米を研ぎ、強火で沸騰し、鍋から噴き出し始めたときに蓋を取り、お米の上にパラパラとムカゴを撒く。そのまま、再び蓋をして、極弱火で炊くこと15分。

「ほろほろと むかごこぼるる 垣根かな」(正岡子規)
ムカゴは、ちょっと触っただけでほろほろ地面に落ちて、そこから再びヤマイモの命を育んでいく。
むかごご飯の、ほんのり優しい野の味は、繊細そのものだ。

4人前 むかご飯 
 
(1) 米……カップ3
(2) むかご……150g
(3) 昆布……10cm幅
(4) 料理酒……大さじ1
(5) 塩……小さじ1/2 
 

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