tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

交渉条件

2022-03-10 22:14:55 | bad news

北大西洋条約(NATO)の第5条は、集団防衛。「1つの締約国への攻撃は全締約国への攻撃とみなす」とある。
つまり、NATOとの締約国にロシアが核攻撃をしかけようものなら、全面戦争ということだ。
NATO加盟国で核兵器を保有しているのはアメリカとフランスとイギリスの3カ国。加えて加盟国の多くは、核用戦術航空機(DCA)を装備している。
つまり、NATOがロシアに核を使わせないための抑止力として、アメリカが欧州に展開する核兵器、そして、それぞれの国で核兵器を空輸する能力だ。それがNATOの核抑止ミッションの中核。

ただし、これはもろ刃の刃で、ロシアの恐怖心の中心がNATOの核でもある。国境が2万キロを超えるロシアは攻撃より防衛が重要と考えている。ロシアが核で攻撃されないためには、ロシアが核をちらつかせないことだ。
この膠着状態を脱出するには、やはり、ウクライナへの核配備は当面、行わないことを交渉条件にするしかないのかもしれない。もう一つは、経済制裁がロシアの体力を奪っていくのをじっと待つこと。それには、ウクライナ国民の尊い犠牲をしいることになってしまう。