面積が日本の2倍というトルコだが、交通手段の要はバス。国土の真中を走る列車はあるものの、本数が少なくてあてにならない。主要都市を結ぶ国内線の飛行機は快適だが、貧乏旅行のぼくには乗れるはずもない。
一方、長距離バスは、津々浦々路線が網羅されている。主要路線にはいくつものバス会社が参入していて、3時間に一度くらいの割合で、休憩のために停まるサービスエリアでは、似たようなベンツの長距離大型バスがずらりと並ぶ。一旦バスを降りたら、どのバスに乗っていたか、探し出すのも大変だ。
バスの座席にはモニターがついていて、テレビが見られたり、音楽を聞くことができたりする。座席のモニターのトルコの音楽を聴きながら、草原に時折現れる乾いた大地に目を奪われる。
そしてまた、どこまでも続く、朝日に輝く草原をぼんやり眺める。学校に通う小学生たちが十字路の角で通学バスを待っていて・・・この繰り返し。
トルコではガソリンの値段が高い。産油国のそばに位置するというのに、ガソリンの値段は日本の約2倍。そのためか、市街地では自家用車があふれているが、長距離を結ぶ高速道路では自家用車をあまりみかけない。ついでに、トルコでは、パンとパスタ、チキン、ミネラルウォーター以外は、どんな田舎に行っても日本より高い。だから、貧乏旅行者にとってはつらい旅になる。
目的地のカッパドキアに着く寸前、あと20kmぐらいで、バスのスピードが落ちた。そして、路肩に止まる。隣の座席に座った日本の青年の話によれば、エンジンルームから白い煙がもくもくと出ているとのこと。
・・・エンジンオイルが燃えている。典型的なオーバーヒートの症状だ。あるいは、排ガス処理装置系の故障か。
だが、バスの乗務員から何の説明もなく、バスは運行を再開。そして、パワーダウンして何度も停止。
結局は、2時間以上遅れてカッパドキアに到着。路線バスの旅はこうしたハプニングがつきものだ。
隣の青年は、どうなることやらとだいぶ気をもんだようだ。こんなハプニングがあると、旅の仲間意識が強くなる。彼とは、帰国してから一度メールをもらったきりで音信不通になってしまったが、これからもお互いにいい旅を。。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村