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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

アクアビクス45

2012-03-21 22:15:35 | lesson

 

ジムからはっちゃけ美人コーチが去って、最上階のプールはさぞかし以前の老人ホームのごとき活気のなさを見せるかと思いきや、結構、残された生徒たちが元気にやっている。
昨年の震災で実家が被害にあった気仙沼や岩手出身のお嬢たち。・・・そう、ぼくらはコーチの送別に託けて食事会を開き、生徒同士の親睦を深めたのだった。

コーチが去った後の穴埋めは、このブログに登場したことがあるスレンダーな体型の女性コーチ。競技水泳出身で、やたらと数字に強い人だ。
・・・水泳コーチ(特に競技出身)は、自分が現役時代に苦手だった(イヤだった)練習を生徒にやらせたがる。その女性コーチも、その典型的なタイプだった。

「社会人水泳ってスイム・トレーニングが主です。興味があったら受けてみてください♪」

ろくにジムのレッスン・スケジュール表を見ることのないぼくは、その女性コーチの言う意味が良くわからなかった。・・・昼間のレッスン・プログラムに「社会人水泳」っていうレッスンがあり、そのことを言っているんだろうと。競泳とかパワー・スイムなんて遠い世界の話だと思っていたのだ。

3月に入り、レッスンのスケジュールに一部変更があり、その最初のレッスンで「社会人水泳」がどの時間帯で行われるレッスンのことを言っていたのかわかった。・・・その時間がそれだった。
「ビート板4往復!」
プールの壁にしがみついてゼイゼイいっているぼくらに、コーチの容赦のないサディスティックな声が飛ぶ。
「ウチの家訓で1日に2本以上、ビート板をしちゃいけないんすけど・・・」とか、「宗教上の理由で」とか、「亡くなった父親の遺言で」とか、きつい練習に対して抵抗を試みているが、すべては徒労に終わっている。

やばそうだ。レッスンの翌日のはんぱない筋肉痛から嫌な予感がしていたのだが、とうとう、限界を超えた。疲労から免疫力が低下したせいか、花粉アレルギーで痛めつけられた粘膜が反逆を起こした。
・・・もともと、プールで殺菌に使う塩素は花粉症のリスクを高くする。
"Swimming pool attendance and hay fever rates later in life", Y. Kohlhammer1, A. Döring2, T. Schäfer2, H.-E. Wichmann1,3, J. Heinrich1, the KORA Study Group, Allergy, Volume 61, Issue 11, pages 1305?1309, November 2006
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1398-9995.2006.01229.x/full

プールの水を消毒する塩素の副産物は、肺の内側にダメージを与え、アレルゲンに接触しやすくし、花粉症のリスクを増加させる。
・・・っつうことで、この連休はかつてないほどの激しい花粉アレルギーで寝込んだ。
鼻水が止まらないうえに、発作的に咳まで。目はめちゃくちゃかゆい。
が、こうなりゃ意地っす。鼻水たらしてもプール休まねえど。・・・サディストのコーチよ。待っておれ。。


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たしかなこと

2012-02-02 22:45:51 | lesson
 

去り行く電車のテールランプを眺めていると涙が出てきた。赤のテールランプ。
この電車が彼女を、手の届かないところへ運んでしまう。。

小田和正 たしかなこと

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別れの言葉を探して

2012-01-26 22:25:26 | lesson

 

「ラストスイムお願いできます?4種で」
「やだ~。恥ずかしい」
「ぼくも一緒に泳ぐから・・・」
「やだ~。みんな見てるし」
「いいじゃん。お願い!」
「今度、大竹コーチのレッスンに出ますから」
「せめて、クロールだけでも・・・」
「やだ」
「お願いします」

中年男の切なるお願いは聞いてもらえるはずもなく・・・。

彼女との出会いは昨年の4月。ダッシュで泳ぐ自由形のタイムを計ってくれた最初のレッスンの後、それきり体調不良を理由に顔を見せなくなった前任コーチの後釜だった。
「S字ストローク」とか、「フィニッシュは長く強く押し出す」とか、いったい、いつの時代の泳法を教えるつもりなんだ?と最初は彼女の言葉に疑問だらけだった。
2軸泳法に至っては、やっちゃダメと。
でも、その年の夏から、オープンウォーターで泳ぐときの負担が軽くなった。キャッチアップ気味にストレッチングタイムを取りすぎると、ストローク間に波に邪魔されて伸びが得られなくなる。ローリングのない2軸泳法よりもある程度ローリングのある昔ながらのS字プルは、腕全体で掻くことができて楽だった。

何を求めて泳ぐのかにもよるのだろうが、彼女の教えはプールと海とでの違いに悩んでいたぼくには目からウロコだった。
ぼくが必要としていた答えはぼくが持っていた。そして、彼女はいつだって全幅の信頼をぼくにおいてくれていた。

これまで、多くのつらい別れを経験してきた。
さよならって言葉は実はなかなか言えない。送る場合も、送られる場合も、どちらにしても、つらく、せつない。別れの言葉を探して心の準備ができていたとしても、「さよなら」はなかなか口に出せない。・・・ほんと、男のくせに。
ただ、「さよなら」よりも、もっと伝えたいことがある。

彼女とは会うたびに笑顔が交差してた。そして会うたびに今を生きている実感が浮かんだ。
いつもぼくを前に進ませてくれてた。
・・・ありがとう。心を込めて。
ぼくの心が伝わりますように。。

風のように/小田和正
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アクアビクス44

2012-01-20 22:26:14 | lesson

 

「お伝えしたいことがあります」

木曜日の夜、30分の初心者クロールレッスンを終えてから、さおりコーチが言った。
この日の気温は10℃。低気圧が紀伊半島の南海上を東に進んでいるため、西から天気は崩れだし、明日は東京でも初雪になる。
気温が一気に下がったその日の夜は生徒数が少なく、常連のおばちゃん2人とぼくの3人だった。

「私、1月でこのジムを退職します」
「うそぉ~」

ここ数日、さおりコーチが水泳のレッスン中、けっしてぼくと目を合わせなかったので「なんでだろう?」とあれこれ思い悩んでいたのだが、彼女の心にあったのは「退職」だった。

「遠くに引っ越すわけでもないし、嫁に行くわけでも、赤ちゃんができたわけでもないから・・・」

近くに住んでいるから2度と会えなくなるわけじゃないと言うつもりなのだろうが、それって、ぼくら生徒に対する気休めだろう?

「やめてどうするの?」
「家で静養してます」

突発性難聴でエアロビクスを教えている最中にめまいを起こし倒れたことがある彼女は、年始に体調を崩して医者に静養が必要と言われたらしい。レッスンに穴をあけ、生徒に迷惑をかけるのは嫌だと・・・。

「・・・わかった。んで、復帰はいつごろ?」
「・・・」

ブログって日記のように日々の出来事やその日に思ったことを書くのが一般的なのだろうが、心の整理がつかないと書けないこともある。この記事を書いている現在もなお、彼女の退職を受け入れることができないでいる。

「私の後は大竹コーチが引き継ぎますから・・・」
「大竹先生って一緒に泳いでくれないじゃないですか。さおり先生は一緒に泳いでくれるから大好きなんだ」
「・・・ありがとう」

信じていれば夢は叶うだなんて言うつもりはない。だけど、信じてなければ成し得ないことがある。それを教えてくれたのが、さおりコーチ、あなただ。夢はけっして諦めないこと。
頑張っているあなたの姿に、ぼくは勇気づけられていた。
会うたびに笑顔が交差する。今を生きている実感が浮かんでた1年。
あれやこれやで疲れていても、ぼくを前に進ませてくれてた。

・・・あなたに「ありがとう」が言えるのはもっともっと先です。たぶん。


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アクアビクス43 

2012-01-11 22:24:57 | lesson

  

スポーツジムが入っている駅前のビルのエレベータを昇り、9Fの受付カウンターへ。
いつもなら、受付のスタッフが元気よく迎えてくれるのだが。。
・・・会員証を出そうと思ったら無い!

探してもないから、恐らくなくしてしまったんだろう。んで、また作ってもらわないといけない。
こんなピンチの時に限って、受付カウンターの奥にはアクアビスクのさおりコーチがコンピュータ画面を覗き込んで、一生懸命になにやら他のスタッフに教えている。いつもはいないのに・・・。

会員証をまた無くしたというこの失態がばれないように小声で受付スタッフに
会員証を無くしちゃんすけど・・・
どこで?
なにも、そんな大声で返事する必要はないと思うのだが、いつも元気な彼女だからしょうがないか・・・
そもそも、どこで失くしたのかが分かっていれば、リカバリーが可能なのでこんな窮地には陥らないのだが・・・。
っつうことで、奥でコンピュータ画面とにらめっこしていたさおりコーチが敏感に反応する。

昼に会員証を拾ったって電話がありましたよ
「・・・・」

嬉しいです。きっと、職場からローソンに昼食を買いに出て、アークヒルズフロントタワー脇の広場で財布に釣銭を入れる時に、中にいれていた会員証を落っことしちまったに違いないです。
拾って電話を下さった方、どうもありがとうございました。最高にうれしいです


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