山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

秩父夜祭(その3)

2008-12-08 | 日常の出来事
冬の花火


秩父夜祭りには花火が夜の空を彩ります。
すぐ近くに羊山公園というところがあります。
春は芝桜が有名なところです。
ここから打ち上げるようです。
午後7時半になると花火大会が開始されました。




空き地にたくさんのカメラマンが三脚を構えていました。
こちらは歩きながらの手持ちです。
タイミングが悪いとあっという間に散ってしまいます。
手持ちでは難しいですね。




一つ一つに名前がついているようです。
スピーカーでアナウンスされますが、よく聞き取れません。
スターマインも幾つかありました。



花火は夏のものだと思っていました。
しかし冬の花火もよいものです。
次々に名前が紹介されて打ち上げられていました。
写真だと音と迫力が写りません。




これは違うタイプの花火が同時に打ち上げられ、パッと開きます。
それぞれ色が違うようです。
有名な花火工場が作ったようですが、よく聞こえませんでした。
気温が低く立っていても足元から寒さが伝わってきます。




突然大きな音と共に小さな花が飛び散りました。
それぞれがキクの花に似ていました。
これが今までの中で一番きれいでした。







寒い冬空に大輪の花が咲きます。
駅につきましたが、電車からどんどん人が降りてきます。
数人に山車が見られるところを聞かれましたが、「たいへんな人で
近くまで行かれるかどうかわかりませんよ」と教えました。
半分は行くのを諦めていたようです。
花火は駅のホームからでも見ることができます。
午後10時過ぎまでやっているようです。
それまで見ていられないので1時間くらい見てから帰路に
つきました。
日中は暖かくても夜になるとぐんと冷え込みます。
初めての秩父夜祭り、豪華な山車を見ただけでも価値がありました。
花火は「おまけ」です。

秩父夜祭(その2)

2008-12-07 | 日常の出来事
中町屋台(なかまちやたい)

中町屋台は本町屋台から少し歩いた電気屋さんの前にありました。
4台の屋台の中で一番大きな鬼板をつけています。
水引幕には亀が描かれています。




裏側に廻って見ました。
大きな魚が描かれています。
立派な刺繍でした。


上町屋台(かみまちやたい)

街の一番外れにありました。
4台の屋台の中で一番大きな屋根をのせています。
水引幕は唐獅子です。




屋台の腰周りには唐獅子と牡丹の彫刻があります。
いつ頃のものかわかりませんが、きれいに管理されているようです。
ここの屋台はこの彫り物をみるだけでも楽しいと思いました。



裏側の幕には鯉の滝昇りが刺繍されています。
なかなか豪華で迫力がありました。
これで2台の笠鉾、4台の屋台をすべて見ました。
どれも立派で感動しました。


武甲山

食事をしようと思って近くのビルのレストランに入りました。
どこも長い行列ができていました。
屋上にでてみたら、武甲山が夕闇の中に浮かんでいました。
石灰岩でできた山で今でも毎日採掘されています。
この山には裏側に登山道があり、春先に登るとカラマツの
芽吹きがみられます。
表の顔とはまったく違っていて静かな歩きができる山です。


二子山

武甲山から左に目をやると、二つのコブがみえました。
二子山です。
この山も春の芽吹きと秋の紅葉の頃歩くと楽しい山です。



食事を諦め、下に降りてみました。
賑やかな声が聞こえてきます。
一番外れにあった上町屋台がスタートしてきました。
引き手が「わっしょい!わっしょい!」と掛け声をかけています。
道の両側にはたくさんの人がいて身動きできません。
この山車の後ろをついて歩きました。




中町屋台の前まで来ると両方の屋台ができるだけ接近して
掛け声を掛け合っています。
川越祭りでの「ひっかわせ」のようです。
たくさんの人に押されてなかなかシャッターが押せません。
これ1枚撮るのがやっとでした。
ほかの笠鉾や屋台もスタートしたようです。
とても動けそうもないので、諦めて駅に向かいました。



駅に向かう途中に広場があります。
午後10時過ぎになるとすべての笠鉾や屋台がここに集合するようです。
「御旅所」と書いてありました。
桟敷席があり、早くからたくさんの人が陣取っています。
建物は市民会館のようです。
イチョウがきれいに紅葉していました。
寒くてとても午後10時まで待っていられません。
午後7時30分から花火が打ち上げられます。
それを少し見てから帰ることにしました。



秩父夜祭(その1)

2008-12-05 | 日常の出来事
毎年12月2日、3日は秩父夜祭りが開かれています。
京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山(ひきやま)祭りだそうです。
今年初めて見に行きました。


秩父神社

例年寒いのですが、今年はポカポカ陽気でした。
陽気に誘われて3日の午後出掛けてきました。
秩父の市内は交通規制が敷かれて車は入れません。
西武秩父駅で下車し、秩父神社を目指しました。
街には平日にもかかわらず、たくさんの人が出ていました。
秩父神社は秩父鉄道の秩父駅の近くにあります。
参拝客が長い行列をつくっていて参拝は諦めました。
立派な彫り物が建物全体に施されています。


宮地屋台(みやぢやたい) src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/25/af52f7444f7abd450b6cec1b0cc7fab2.jpg">
このお祭りには2台の笠鉾と4台の屋台が曳き回されます。
そのうちの2台が境内にありました。
夜の曳き回しのため、飾りの準備をしているところでした。
これは「宮地屋台」といいます。
秩父祭屋台のうち、最も古く、水引き幕には2羽の鶴が描かれています。



中近笠鉾(なかちかさかほこ)

同じ境内にありました。
全体が黒い漆塗りで、豪華な宮殿風造りです。
曳き回す時には笠を外すそうです。
高さ5.45m、重量が15トンもあるそうです。
夕方、7時過ぎにこの境内をでて町内を巡幸します。



下郷笠鉾(したごうさかほこ)

神社をでてすぐのところにありました。
秩父地方最大の鉾です。
白木造りが特長でたくさんの飾り金具をつけています。
高さ7m、重量20トンだそうです。




側面には立派な龍の彫り物があります。
これを見るだけでも豪華さがわかります。
これらの笠鉾や屋台はすべて国指定重要有形民俗文化財に
指定されています。



裏側に廻ってみました。
日光に陽明門というのがあります。
1日中みていても飽きないので「ひぐらしの門」と呼ばれて
いるそうですが、これも立派でした。



彫刻の一部をアップしてみました。
龍が鋭い顔をしています。
龍は中国に行くとよく見られます。
架空の動物ですが、天を駆けるというので昔から
縁起がよいとされています。





20トンを支える車輪です。
木でできています。
川越祭りの屋台は太鼓や鐘などのお囃子は表の舞台で演じていました。
ここではこの幕の中でお囃子をするそうです。
舞台では長唄などが中心になるようです。
秩父では歌舞伎も有名です。




本町屋台(もとまちやたい)

下郷笠鉾に別れを告げて、さらに10分ほど歩きました。
ますます人が増えてきます。
しばらく行くと本町屋台がありました。
宮地屋台と共に古式な姿をしています。




裏側に廻ってみました。
後ろ幕に大きなダルマが刺繍されています。
そのため「ダルマの屋台」とも呼ばれているようです。
彫刻や刺繍を見るだけでも価値がありました。
夜祭りですから、明るいうちはこのよう出発まで休んでいるようです。
残り2台はだいぶ離れたところにあるようです。
次回ご紹介します。


三頭山(最終回)

2008-12-03 | 奥多摩
ドラム缶橋

ドラム缶橋が見えてきました。
この橋を渡って対岸に行きます。
頂上から2時間40分でした。
日がだいぶ西に傾いています。




昔、ここを渡ったことがあります。
その時は本当のドラム缶を使っていました。
今はプラスチックになっています。
水量が少ないと渡れません。
この日は大丈夫でした。




橋は歩くとかなり揺れます。
吊り橋を水面に浮かべた感じです。
途中で上流側を見ました。
左は陰になって暗くなっていますが、太陽が当っているところは
まだ紅葉がきれいでした。


御前山

反対側です。
正面に見える山は御前山です。
春はカタクリが群生します。
頂上付近はもう冬枯れのようです。
奥多摩湖は東京都の水源になっています。
大切な水です。



降りてきたほうを振り返ってみました。
ガードレールがみえますが、道路が走っています。
この橋を往復する若者もいました。
渡るだけでも楽しいのでしょう。




これから行く方向です。
仲間はもう階段を登っています。
トンネルがみえますが、バス停はあのトンネルを
歩いた先にあります。




もう一度上流側を見ました。
太陽が山に隠れるところでした。
かなり遠くの山までみえます。
このあたりは寒くなると雪が降るのも珍しくありません。




道路にでてからトンネルを抜けるとすぐにバス停が
ありました。
次のバスまで1時間あります。
体が冷えてきたので、待っている間にホットウイスキーで
暖めました。
すぐ近くにきれいなモミジがありました。



すぐ横にはまだ青いモミジがあります。
ここは日当たりが悪いようで紅葉も遅いようです。
すっかり日が落ちてしまいました。
この日の歩きは約4時間40分、仲間の足が揃っていたので
予定より早く歩けました。

これからは日没が早くなります。
懐中電灯とアイゼンは必携です。
予定通りきたバスで奥多摩駅につき解散しました。
それほど汗もかかず気持よい歩きができた山行でした。

三頭山(その4)

2008-12-02 | 奥多摩

ツネ泣き坂を下から眺めてみました。
写真だとそれほど急坂に見えませんが、かなりの勾配でした。
登るのもたいへんだと思います。
春の芽吹きの頃はブナの新緑がきれいでしょうね。
この時期は落ち葉が邪魔でした。



坂を降り切ったところがツネ泣き峠でした。
ここまで頂上から約1時間でした。
まだ奥多摩湖までは2時間くらいかかりそうです。
まだまだ下ります。



ヤドリギ

大きなクヌギの木を見上げると緑色をした物がぶら下がっています。
ヤドリギです。
どこからともなく飛んできて木に付着し、その木から栄養を貰って
生活しています。
キチンと家賃を払っているのでしょうか?
葉っぱがあると気がつきませんが、これでは丸見えですね。
造り酒屋で新酒ができると杉玉を飾りますが、それを思い出しました。




しばらく歩くとヌカザス山につきました。
漢字で書くと糠指山と書くようです。
大きなピークではないので、気がつかないと通り過ぎてしまいます。
多少アップダウンしているようでした。




更に進むと「イヨ山」というピークがありました。
標高979m、三等三角点があります。
頂上から一気に600mくらい下ってきたことになります。
そろそろ湖が見える頃です。




下のほうにはまだ紅葉が残っていました。
冬枯れの様相から再び秋がきたようです。
下に奥多摩湖が見えます。
もうすぐのようです。



斜面にできた登山道には落ち葉がたくさん積もっていました。
左側は湖です。
落ち葉は靴が隠れるくらいありました。
足元を確認しながら慎重に降りました。
もうすぐドラム缶橋が見えてくるハズです。

三頭山(その3)

2008-12-01 | 奥多摩
富士山

やがて頂上に到着しました。
都民の森を出発してから約1時間40分でした。
振り返ると富士山がきれいな姿をみせていました。
駅では頭の部分しかみえませんでした。
やはり日本一の山ですね。




少しカメラを引いてみました。
右にこんもりとして見える山は三つ峠山です。
アンテナがたくさん立っている山ですが、ここからはよく
見えませんでした。
太陽が左上から差していたので、少し逆光気味でした。


三頭山の頂上

頂上は比較的広いのですが、霜柱が解けて泥んこ状態でした。
ここは東京都と山梨県の県境にあたります。
この標識は東京都側のものです。
少し離れたところに「山梨県百名山」とかかれた標識が立っていました。
三頭山は西峰(1527m)、東峰(1528m)、この中央峰(1531m)
の3つの山の総称です。
三角点は東峰にあります。




富士山の反対側には奥多摩の山々が広がっています。
左にそびえている山が雲取山です。
東京都で一番高い山です。
昨年の秋にはこの山に登りました。
頂上近くの雲取山荘は個室がたくさんできていてきれいに
なっていました。
先日雪が積もったと新聞にでていました。




30分ほど休憩し、これから奥多摩湖に向かって歩きます。
このあたりにはブナが多いのですが、すっかり葉っぱが
落ちて冬枯れの装いでした。
陽射しが暖かく感じられました。




奥多摩湖方面を示す標識があります。
「ヌカザス尾根」と書いてありました。
途中に「ヌカザス山」があるようです。




しばらくは緩やかな登山道が続きます。
途中に大きなブナの木がありました。
かなり年齢を重ねた木のようです。
このあたり一帯は東京都の水源地になっています。
ブナはたくさん水を吸い上げるので、「天然のダム」と
呼ばれています。
大切に守って後世に残したいですね。



ここにはホウの葉がたくさん落ちて雪が積もっているように
見えました。
ホウ葉といえば飛騨高山の「ホウ葉味噌」思浮かべます。
葉っぱに特製の味噌を乗せ、炭火で焼くと香ばしい匂いがします。
これだけでご飯が食べられました。



登山道には落ち葉がたくさん積もっています。
うっかりするとルートを見失います。
落ち葉の下には木の根っこや石があります。
カサカサと乾いた音が気持よく響きました。



しばらくすると急坂が現れました。
ここにも落ち葉が堆積しています。
ここは「ツネ泣き坂」と呼ばれているところのようです。
その昔、おツネさんという女性が泣きながらここを通ったそうです。
おツネさんでなくても泣きたくなるような長い坂でした。
何人かは「尻餅」をついたようです。
美味しかったかどうか、聞き忘れました。(笑)