山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中山道(11-6)

2008-12-14 | 街道歩き

途中もう1ヶ所「熊除けの鐘」がありました。
熊も温暖化で冬眠しないのもいるようです。
熊が悪いのではなく、人間が熊の住んでいるところに
入るから目障りなのでしょう。
何もしなければ襲っては来ないそうです。
この日、会わなくてよかったです。




分岐を示す標識がありました。
このあたり一帯を丸山公園と呼んでいるようです。
奥に大きな鳥居がみえました。
そちらに行ってみます。



突き当たりに神社がありました。
御嶽神社と書いてありました。
ここが木曽路で最初に御嶽山がみえるところだそうです。
「御嶽遥拝所」と資料には書いてあります。
ここの鳥居を木曽義元が再建したので「鳥居峠」と
呼ばれるようになったそうです。



御嶽山の方向を見ました。
生憎雲がかかっていて何も見えません。
晴れていれば雪を被った白い御嶽山が見えるようです。
ドッシリした山で登山道にたくさんの仏像が並んでいました。
登ってからもう10年以上前になります。




ガマズミの実がたくさんありました。
寒さに会うと酸味が一層増します。
口に含むと甘酸っぱい汁が広がります。
喉の渇きを潤すにはよい実です。
みんなにも勧めましたが、初めて口にする人も多かったようです。




鳥居峠を過ぎるとしばらくは枯葉の道が続きます。
落ち葉を踏んで歩くこの時期は気持ちよいものです。
自然と足取りも軽くなります。




しばらくすると石畳が現れました。
ここを下ると薮原宿に入るようです。
復元された石畳のようでした。



石畳を降りるとカラマツ林が続きます。
葉っぱはすっかり落ちて空がよく見えました。
カラマツは材としてあまり使われないようですが、
春の芽吹きと秋の紅葉はきれいです。






降り切ったところに標識がありました。
いろんな方向があり、1枚では間に合わなかったようです。
我々はこれから薮原に向かいます。



薮原宿の入口に水場がありました。
湧き水のようです。
飲んでみましたが甘くて美味しかったです。
このような水場は旅人にはよかったのでしょう。
「水神」という碑が建っていました。




道端に雪が積もっているように見える木がありました。
近づいてみると白い綿毛がたくさんついています。
センニンソウの実です。
夏に白い花を咲かせるツル性の植物です。




太陽に反射して綿毛が光っています。
この姿を仙人のヒゲに例え、センニンソウという名前が
ついたそうです。
雑草ですが、花の後の姿を見るのも楽しいものです。
もうすぐ薮原(やぶはら)宿に入ります。