山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

上高地(その14)

2008-03-15 | 上高地
除雪車


途中で除雪車に出会いました。
我々が通り過ぎるのを待っていてくれました。
冬季でも河童橋あたりまでは作業をする人が入っているようです。
そのために作業車が通れるように除雪しているようです。
たいへんな作業だと思いました。






河童橋(1)


やっと河童橋が見えてきました。
雪の壁があり、これ以上川のほうに近づけません。
穂高連峰にはご覧のように雲がかかっていました。
岳沢が僅かにみえます。
山は吹雪いているようでした。




河童橋(2)


やっと河童橋に到着しました。
釜トンネルから約3時間かかりました。
右下には階段がありますが、雪ですっかり埋まっています。
夏はたくさんの人で一杯になるところです。
昔はこのあたりに深い淵があり、河童がでそうだというので、この名前が
ついたそうです。
この橋は数年前に新しく架け替えられました。
風が出てきたので、橋の向こう側に渡って小屋の軒下で昼にしました。
昼といっても持っているパンを立ったままかじる程度です。





河童橋(3)


橋の欄干から下を覗いてみました。
今は深い淵などありません。
梓川にはきれいな水が流れています。
この川の水源は槍ヶ岳だそうです。
冷たい雪解け水が流れています。
夏でも手を入れるとしびれるくらいで、長く入れていることは
できません。




穂高連峰と梓川


橋の中央から穂高連峰を眺めてみました。
しばらく待っていましたが、雲は取れませんでした。
ここから、明神、徳沢と歩いて横尾まで約3時間です。
そこから更に槍沢に沿って登れば約7時間で槍ヶ岳につきます。

槍沢ロッジに泊って槍ヶ岳に登りましたが、ガスがかかっていて
槍ヶ岳の頂上からは何も見えませんでした。
梯子やクサリがたくさんあり、シーズン中は待ち時間もでる山です。

横尾から左に入れば涸沢(からさわ)ヒュッテに行けます。
ここから約6時間の歩きです。
「おでんと生ビール」のセットが人気メニューです。
夜は星がきれいにみえる小屋です。
台風でこの小屋に2連泊し、奥穂岳をピストンしました。
今から5年くらい前のことです。

上高地(その13)

2008-03-14 | 上高地
焼岳(2)


焼岳がまた姿を見せてくれました。
歩くたびに違う顔になっています。
夏みる姿とはまったく異なる山のようにみえます。
どっしりとして雄大です。
この日は上機嫌で我々を見守っていてくれました。





帝国ホテル


やっと帝国ホテルの赤い屋根が見えました。
ここが分岐になっています。
後ろからくるメンバーを待ちました。
ここから河童橋までは除雪されています。
帰りはこの分岐から左の道を歩く予定です。




雪道(7)


5分ほど休憩して出発です。
今度は最後尾を歩きました。
このあたりが一番雪が深いようです。
2m以上ありました。
でも除雪されていたので歩きやすかったです。





ホッキョクグマ


右手に大きな動物が突然現れました。
ホッキョクグマが雪の中から頭を出しているようです。
襲われたらたまりません。
音を立てないように静かに通り過ぎました。
こんなところで何をしているのでしょうね。
温暖化のせいで上高地まで泳いできたのでしょうか?




カマクラ


今度は小さなカマクラのようなものがありました。
雪と風の合同製作のようです。
きれいな曲線です。
中には誰もいませんでした。
子供の頃、カマクラの中に七輪を持ち込んでお餅を焼いて食べました。
カルタやトランプもしました。
懐かしく思い出されました。





バスセンター


バスセンターに到着です。
すべてのバスはここから発着します。
新宿からの夜行バスもここが終点です。
マイカーは釜トンネルの手前の沢渡(さわんど)に車をおいてタクシーか
専用のバスでここまで入ります。
2階には食堂やお土産を売っている店があります。
山から降りると「生ビールとお蕎麦」が定番になっています。

今はシャッターが降りてひっそりとしていました。
オープンは5月連休明け頃になるのでしょうか?
夏はたくさんの観光客で賑わうところです。

ここから河童橋まで20分くらいです。
もう少しです。

上高地(その12)

2008-03-13 | 上高地
リスの足跡


雪の上に変わった足跡を発見しました。
リスの足跡のようです。
リスは前足をついた跡に後ろ足をついて走ります。
これを見ると手前から奥に走って木のところで消えています。
多分この木に登ったのでしょう。
雪がないと見られない足跡ですね。
このあたりのリスは「ホンドリス」と呼ばれ、かなり小型のリスです。
中の湯の外の木には数匹が走り回っていました。





雪道(6)


このあたりはかなり積雪が深いようでした。
両側にはダケカンバやコメツガの木が目立ちます。
冬の上高地は静まり返っています。
雪解けまでにはまだまだ時間がかかりそうです。




雪の壁


右手に雪の壁が現れました。
雪山などでは「雪庇(せっぴ)」と呼ばれ、この端を歩くと突然崩れることが
あります。
少なくとも10m以上離れた内側を歩く必要があります。
雪庇は音もなく崩れることがありますから厄介です。
線状に映る木の影がきれいでした。





シロクマ


シラビソの枝に雪が残っていて「シロクマ」に見えました。
北八ヶ岳でもたくさん会いました。
シラビソの木には雪が着きやすいようです。
近づくと今にも動き出しそうでした。
雪解けまでの命のようです。



ワニ


突然雪の中からワニが立ち上がっていました。
枯れた木に雪が積もって思わず「ワニ」に見えました。
雪があるといろんな想像をさせてくれます。
本当にいたらビックリですね。
このワニも雪解けと共に消えてしまうでしょうね。

アメリカのニューオリンズでワニの肉を食べたことがあります。
香料をたくさん使って焼いてありましたが、それでも青臭さが残っていました。
食感はトリの肉に似ていました。

帝国ホテルがなかなか見えません。
もうすぐだと思います。

上高地(その11)

2008-03-12 | 上高地
河童橋までは雪景色が続きます。


雪道(3)


数日前に誰かが歩いたトレースがありますが、この日は誰も歩いていません。
新雪は10cmくらいでした。
木々の影が雪面に映ってきれいでした。
しばらくトップを歩きます。




ウサギの足跡


ウサギの足跡がありました。
上高地で見たのは初めてです。
ウサギの足跡は独特の形をしていますから、すぐにわかります。
前足をついてから大きな後ろ足をその前面につきます。
これをみると奥から手前に向かって歩いてきたようです。
このあたりには野生のサルもいるようです。





雪道(4)


大正池から少し奥に行くと雪が多くなりました。
上高地とは思えません。
トップを代った仲間が快調に飛ばしています。
後ろは姿がまったくみえません。
行き先はわかっているので、それぞれマイペースで歩いているようです。
スノーシューを履いて歩くと結構暖かくなります。
シャツとフリースだけで充分でした。





光と影


歩いている右手から太陽が当っています。
時々、このような「光と影」をプレゼントしてくれます。
雪のお陰でこのような楽しみがあります。
夏なら黙って素通りするところです。
両手にストックを持っているので、気に入った場所があると雪にストックを
突き刺し、撮影しました。
誰もいない上高地は不思議な感じでした。




雪道(5)


再びトップ交代です。
このあたりは積雪が2m以上ありました。
後ろのメンバーとはかなり離れています。
もうすぐ帝国ホテルがあるハズです。
そこでみんなを待って態勢を整えることにしました。
帝国ホテルから先は除雪された道を歩きます。

上高地(その10)

2008-03-11 | 上高地
焼岳(2)


しばらく歩いてから振り返ってみました。
焼岳が少しずつ顔を見せてくれます。
このルートは夏道だとかなり広いのですが、雪があると
キチンとした道はありません。
右側は大きな崖になっていて雪崩も発生する場所のようです。
前後、左右に注意をしながら歩きました。
気温が低かったので雪崩はそれほど気にしませんでしたが、これから
気温が上がると注意が必要です。






大正池


大正池が見えてきました。
全面凍結はしていません。
この池は焼岳が噴火した時、梓川を堰き止めてできた池です。
昔はたくさんの枯木が立っていましたが、いつの間にかその枯木は
なくなっていました。
撤去したのかも知れません。
対岸のケショウヤナギが真っ赤になっていてきれいです。
夏ならバスで通り過ぎる場所です。
奥に見える山は明神岳です。
左に穂高連峰が見えるハズですが、雲の中でした。






大正池ホテル(1)

夏、観光バスでくるとこのホテルの前で降ろされるようです。
湖畔に遊歩道があり、河童橋まで歩けるようになっています。
コーヒー軽食などもできるようです。
客を降ろしたバスは、この奥にあるバスセンターの駐車場で待っているようです。





大正池ホテル(2)


大正池ホテルの正面です。
シャッターが下ろされ静まり返っています。
オープンするのは雪が解けてからでしょう。
このホテルの右側から川に沿った遊歩道に降りることができます。
先行の二人がようすを見に行きましたが、遊歩道が雪に埋まっていて
危険だというので、このまままっすぐ歩くことにしました。
途中に細い橋があり、その上には1mくらいの積雪がありました。






雪道(1)


積雪は1m以上ありそうです。
ここから仲間二人が先行しました。
他のメンバーの歩きが気になります。
時々振り返りながら歩きました。
大きな木はシラビソのようです。
北八ヶ岳にたくさんあります。






雪道(2)


あまり遅れると後ろが心配です。
途中で態勢を整えるためにみんなを待ちました。
ここから先は踏み跡がありません。
上高地は標高が1500mです。
まだまだ冬の装いです。
河童橋まではまだ1時間半くらいかかります。

上高地(その9)

2008-03-10 | 日常の出来事
トンネルの出口(1)


遠くに出口が見えました。
もう少しです。
やっと出口だと思うと、気持も軽くなります。
スノーシューとストック2本を手に持っていましたから、
これだけでも結構な重さでした。






トンネルの出口(2)

出口まであと20mくらいです。
天気は晴れているようです。
「トンネルを抜けると、そこは雪国だった・・・」
川端康成の「雪国」を思い出しました。
やっと暗闇から開放されます。




トンネルの反対側


トンネルを出てから、振り返ってみました。
仲間の姿はまだありません。
入ってから抜けるまで、丁度25分かかりました。
帰りは下りですから早くなりそうです。
雪はこちら側のほうが多かったです。
みんなを待っていましたが、なかなか来ないので
そのまま歩きました。




雪の状態


トンネルを抜けてからは、このように除雪してありました。
関係者の車が上高地まで入っているようです。
乗用車が1台通れる幅です。
途中で1台すれ違いましたが、除けるのがたいへんでした。
雪は締まっていたので、まだスノーシューは履きませんでした。





焼岳(1)


しばらく行くと、右手に大きな山が見えました。
焼岳です。
夏に登ったことがありますが、頂上付近にはまだガスが噴出して
いる場所がありました。
噴火でできた山です。
今日は笑顔でお付き合いしてくれそうです。





スノーシュー


しばらく歩いていたら、橋がありました。
左には除雪された道が続いています。
右は除雪されていません。
ここでみんなを待って、右の道を歩くことにしました。
いよいよスノーシューの出番です。
靴につけるとこんな状態です。
後ろに金具があって、それを外すと歩く時かかとが上がって
歩きやすくなります。
トンネルを入ってからここまで約1時間でした。
これから梓川に沿って、河童橋まで歩きます。

上高地(その8)

2008-03-09 | 上高地
釜トンネル入口(1)


釜トンネルの入口です。
冬季間は上高地に車が入ることができません。
夏でも上高地に入れるのは観光バスかタクシーだけです。
マイカーできた場合は手間での沢渡(さわんど)の駐車場に
車を置いて、バスかタクシーの相乗りで入ります。
交通渋滞を防止すると共に排気ガスによる自然破壊を防ぐためです。






釜トンネルの入口(2)

ゲートの脇から人間だけは通れます。
中は薄暗く寒そうです。
外の温度がマイナス7℃でしたから、それより3℃くらいは
低いと思います。
この季節は歩く人も少ないようでした。






売店


入口に向かって売店がありました。
中の湯の案内もしています。
バスでここまでくれば中の湯に連絡して迎えにきて貰えます。
1人でも大丈夫だそうです。
右側にトイレがありましたが、カギがかかっていました。
屋根の雪は1mくらいありました。
レンタルしたスノーシューはここで返却できます。
松本行きのバスが午後3時15分です。
それまでにここに戻る予定です。







プレート


入口にプレートがありました。
このトンネルができてからそれほど経っていません。
昔のトンネルは内部の高さも低く真っ暗でした。
観光バスもトンネルに差し掛かるとエアーを抜いて車高を低くしました。
トンネルの中も岩が剥き出しになっていてすれ違いがたいへんでした。





トンネルの中(1)

トンネルの中には所々に灯りがあります。
薄暗くて目が慣れるまで少し時間がかかりました。
勾配が11%あります。
結構な登りです。
足元を確認しながら、ゆっくり歩きました。





トンネルの真ん中


このトンネルは全長1310mあります。
所々にこのような非常灯があります。
出口までの距離がわかるようになっています。
ここが丁度真ん中です。
入口から約10分ぐらいでした。
風も自然に吹いてくるようです。
手袋をしていても冷たくて感覚がありませんでした。





トンネルの中(2)

トンネルの中には天井に勾配を書いた表示板もありました。
入口と同じく11%と書いてあります。
出口まで同じ勾配で登りになっています。
メンバーはそれぞれ自分のペースで歩いています。
足元が薄暗く凍り付いている場所もあり、先頭を歩きながら
気をつけるよう声をかけて歩きました。
まもなく出口です。




上高地(その7)

2008-03-08 | 上高地
スノーシュー


中の湯でスノーシューをレンタルしました。
最近はプラスチックでできているものもあります。
これを履くと雪が深くても抜けこむことはありません。
返却は釜トンネルのところにある売店でよいそうです。
レンタル料はストック付きで¥1500でした。





雪道(1)

2台の車に分乗して出かけました。
昨日は雪で何もみえませんでしたが、かなり雪が積もっています。
釜トンネルから中の湯までは約3キロあります。
除雪は中の湯でしなければならないそうです。
たいへんな作業だと思いました。




雪道(2)

道はカーブの連続です。
かろうじてカーブミラーが顔をだしていました。
この道路は中の湯に来る人だけが通ります。
遠くの山も姿を見せてくれました。







雪道(3)


きれいに除雪してあります。
途中で除雪車とすれ違いました。
中の湯の社長自ら毎日朝早くからやっているそうです。
除雪しなければ冬の間は陸の孤島になってしまいます。
冬用のタイヤと4WDなら乗用車でも泊りに行けます。






バス停


この先に釜トンネルがあります。
外気温はマイナス7℃と電光板に表示されていました。
左に車が泊っていますが、そこにバス停があります。
安房トンネルができたお陰で冬季でも高山から松本までのバスが
走っています。
もちろん本数は少ないです。
帰りはここからバスに乗る予定です。
まもなく釜トンネルです。

上高地(その6)

2008-03-07 | 上高地
スゲ笠


翌朝6時頃起きて朝風呂に行きました。
外はまだ暗くてよくわかりませんでしたが、
雪は止んでいるようです。
風呂場の入口にスゲ笠がありました。
そういえば昨日の雪の中でこれを被って露天風呂に入っている人が
いました。
なかなか風情がありました。





内風呂

内風呂です。
まだ誰も入っていません。
湯気でもうもうとしています。
カメラのレンズがすぐに曇りました。
温泉での朝風呂は気持ちよいものです。
7時朝食で8時半出発です。
時間はたっぷりありました。





朝焼け(1)

少しずつ明るくなってきました。
部屋に戻って外をみました。
晴れています。
昨日は見られなかった山がよくみえます。
雲が茜色に輝いていました。
天気はよさそうです。





朝焼け(2)

少し左側を眺めてみました。
山がみえます。
頂上付近は雲で隠れていましたが、この雲もまもなく取れるでしょう。
ここは山の中です、
日の出は少し遅いようです。





ツララ


食堂の外に大きなツララが下がっていました。
2m以上ありました。
太陽が山の上から顔を出すところです。
雲がどんどん流れています。
今日の天気はよさそうです。

食卓に「ホウ葉味噌」がありました。
味噌にネギやカラシを入れて混ぜ、ホウの葉っぱに乗せて
コンロで焼いたものです。
熱いご飯に乗せて食べるとこれだけで他のおかずはいりません。
飛騨高山あたりの名物です。




外の景色

玄関先から外をみました。
昨日到着した時とはまったく違う景色です。
気温はマイナス5℃くらいです。
明け方はマイナス10℃以下になるそうです。
太陽があがると気温もどんどん上がります。
身支度を整えていよいよ出発です。

上高地(その5)

2008-03-06 | 上高地
積雪(1)

露天風呂に降りる階段と建物の間にはかなりの雪が積もっていました。
3m近くありました。
手すりは埋まっていて役に立ちません。
軒下には長いツララが下がっていました。




積雪(2)


露天風呂の奥のほうの景色です。
大きな雪の壁ができています。
下がどのようになっているのかまったくわかりません。
雪深い中で生活している人達の苦労を思いました。
じっと雪解けを待つしかないようです。





フロント


中の湯は温泉旅館と呼ばれています。
昔は下にあったのですが、高山に抜ける安房トンネルができてから
ここに移転したようです。
トンネルができるまで安房峠は冬になると通れませんでした。
トンネルができてから一年中松本から飛騨高山まで通れます。
立派な旅館でした。
フロントの横には売店もあります。
ワインを2本買って部屋で飲みました。







ロビー

フロントの反対側にはロビーがあります。
ホテル並の設備です。
窓側には望遠鏡が置いてありました。
窓の外の大きな木にリスが数匹走り周っていました。
リスも雪が好きなようです。





窓の外(1)


部屋に帰って窓の外を見ました。
相変わらず雪が降っています。
屋根には1m近く積もっているようです。
雪国の建物はこのくらいの雪ではビクともしないようです。
でもある程度積もると雪下ろしをしなければならないようです。
たいへんな作業だと思いました。






窓の外(2)


反対側を見ました。
この奥に山があるようですが、何も見えません。
雪が降ると外は静かです。
にぎやかなのは部屋の中だけです。
翌朝、晴れることを期待してほどほどに就寝しました。
いよいよ上高地に入ります。

上高地(その4)

2008-03-05 | 上高地
中の湯


午後2時に松本駅に行くと既にメンバーは集まっていました。
男性6名、女性5名の総勢11名です。
午後2時半に中の湯から迎えのマイクロバスがきました。
中の湯までは1時間ちょっとです。
途中から雪が降り出し、中の湯についた時には結構積もっていました。
気温はマイナス2℃くらいでした。
玄関からみた外の景色です。







         看板
         
         ここは標高1500mくらいあります。
         上高地とおなじくらの高さです。
         玄関の入り口の上に立派な看板がかかっていました。
         中の湯は10年くらい前に新築されたそうです。
         この看板は古い時の看板のようです。





提灯


「秘湯を守る会」と書いた提灯がありました。
ここは全国にある「秘湯」の一つに数えられているようです。
静かな山の中です。
冬は深い雪に閉ざされています。
温泉好きな人達には別天地なんでしょうね。






露天風呂(1)


部屋割りを済ませ、早速露天風呂に入りました。
さすが雪国です。
周りにはかなりの積雪がありました。
お湯の温度はあまり熱くありません。
それでも入っていると体の芯から温まってきます。





露天風呂(2)


内風呂からドアを開けて階段で降りてきます。
階段にも雪があって滑ったらたいへんです。
雪は相変わらず降っています。
明日はどうなるのでしょう。
今晩は温泉に入って美味しいものを食べて美味しいお酒を飲むしか
ありません。
あとは天に任せましょう。


上高地(その3)

2008-03-04 | 上高地
      松本城の入口
      
      
      松本城の入口に立派な碑が建っていました。
      「国宝 松本城天守」と書いてあります。
      ここから入って左に行くとお城が見えてきます。




松本城(1)


松本城は戦国時代に建てられたお城だそうで、築400年以上だそうです。
だいぶ前に一度見にきたことがありますが、その時よりもきれいになっていました。
お城の周りはまだ整備中でした。
なかなきれいなお城ですね。
天守閣までの高さは約30mだそうです。





松本城(2)


堀に沿って歩いてみました。
少し回り込んだあたりから見たお城です。
「四百余年の風雪に耐えて・・・」と駅で貰った
パンフレットに書いてありました。
維持するのもたいへんだと思います。





ハクチョウ


堀を泳いでいたハクチョウが近づいてきました。
近くにいた人がパンをちぎってあげていました。
ハクチョウが泳いでいる足元には鯉がたくさんいました。
おこぼれを頂戴しているようです。
このハクチョウは住み心地がよいので1年中いるようです。






松本城(3)


入口で見えた赤い橋のところまできました。
お城の反対側です。
この橋を渡って内部に入ることができます。
今回は時間がなかったので中には入りませんでした。
観覧料は¥600だそうです。
再び駅に戻って仲間と合流し、中の湯に向かいます。





(付録)
セツブンソウとオオミスミソウ


そろそろセツブンソウが咲く頃だと思って、行ってみました。
まだ雪が多くて姿がありませんでした。
今年は遅いようです。

これは昨年2月27日に撮ったものです。
真ん中が「セツブンソウ」で、その周りは「オオミスミソウ」です。
種を佐渡から取り寄せて山の斜面で育てています。
葉っぱが三角形をしているので、ミスミソウ(三角草)です。
特に新潟や佐渡では花が大きく色も豊富なので、オオミスミソウと
呼ばれています。
総称して「ユキワリソウ(雪割草)」です。
雪解けの頃、雪を割って咲くという意味のようです。
どちらもきれいな花ですね。

上高地(その2)

2008-03-03 | 上高地
ザゼンソウ
                        
小倉山のザゼンソウです。
昨年3月11日のものです。
サトイモ科の植物でミズバショウに似ています。
周りはホウと呼ばれるもので中の小さいブツブツが花です。
お坊さんが坐禅を組んでいる姿に似ているので「ザゼンソウ」
と呼ばれています。
嫌な匂いがあるということですが、それほど感じません。

赤いホウが多いのですが、中には緑色をしたものもあります。
この色のザゼンソウは珍しいそうです。





             富士見スキー場
             

              小淵沢を過ぎると外の景色が一変しました。
              木に花が咲いたように雪がついています。
              遠くの山も白く光っていました。
              つい最近降った雪のようです。
              遠くにみえる白い筋は富士見スキー場です。
              突然雪国にきたようでした。







雪景色


しばらくこのような景色が続きました。
前日の夜、降った雪かも知れません。
遠くの山に時々太陽の光が射してきれいでした。
この先に諏訪湖がありましたが、この湖も結氷してして
雪で真っ白でした。
今年は氷がぶつかってできる「お神渡し(おみわたし)」もあったようです。
やがて松本駅に到着です。







         松本駅
         
         松本駅まで4時間の旅でした。
         夏上高地に行く時は新宿から夜行バスか電車でもこの駅で
         乗り換えるだけです。
         この日は集合時間までまだ2時間あります。
         市内を散策することにしました。
         駅前はすっかりきれいになっていました。
         これは駅前広場です。







牛つなぎ石


街はすっかり整備されていました。
とりあえず松本城まで歩いてみることにしました。
途中に「牛つなぎ石」と書いた標識がありました。
新潟県の糸魚川から塩を運んだ「塩の道」という街道があります。
これはその塩を牛に積んで運び、牛を繋いだという名残でしょう。







          美ヶ原
          

          松本城に向かう途中に美ヶ原がみえる場所がありました。
          雪が白く積もっています。
          ここは夏行くとたくさんの花に出会えます。
          野外美術館もあります。
          ここに「2008m」の山があるそうです。
          今年は2008年です。
          西暦にちなんで登る人が多くなりそうだというので、整備している
          そうです。
          登ってみるのもおもしろいかも知れません。
          まもなく松本城です。

上高地(その1)

2008-03-02 | 上高地
冬の上高地に行ってきました。
2月27日、松本駅14時集合です。
新宿から松本までは特急で3時間です。
少し早めに出て鈍行で行くことにしました。

間ノ岳と農鳥岳

電車が大月を過ぎて塩山に入る手前当たりから、南アルプスが
みえました。
真っ白に雪を抱いています。
間ノ岳と農鳥岳です。
この間の尾根歩きはたくさんの花に出会えます。
もちろん夏山の話です。




     塩の山
     

     電車は塩山に入る手前で左に大きくカーブします。
     その時車窓からは塩山の街がよくみえます。
     小高い山が塩の山です。
     昨年の今頃、この奥にある小倉山にザゼンソウを見に行きました。
     その帰りにこの山に登りました。
     それほど高くない山ですが、展望がよかったです。
     「塩山(えんざん)」という地名はこの山の名前からきているそうです。






富士山


電車は甲府で乗り換えました。
甲府を出てしばらく行くと「富士山」が姿を見せてくれました。
駿河で見るより甲斐のほうが雪が多いようです。
電車の窓から走りながらの撮影でしたが、何とか姿を捉えることが
できました。
頂上は風が強いようで、雪煙が舞っていました。





甲斐駒ヶ岳と北岳


更に進むと今度は甲斐駒ケ岳とその左奥に北岳が姿を
見せてくれました。
日本の山で一番高いのは富士山(3776m)です。
二番目が北岳(3193m)、三番目が奥穂高岳(3190m)、
四番目が間ノ岳(3189m)、五番目に槍ヶ岳(3180m)です。
この日は一番、二番、四番目に高い山を同時に眺めることができました。
鈍行ならではの楽しみです。




甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳(2967m)です。
やはり、頂上付近は風が強いようです。
数年前の夏に登りましたが、頂上付近は砂岩が崩れて
ザラザラしていました。
立派な祠がありました。
こうやって登った山を見ながら旅するのもよいものです。

雹留山(その4)

2008-03-01 | 里山
登山道(6)

小峰公園の展望台には最後に大きな登りがあります。
木でしっかり整備されていますが、長い階段です。
山登りのコツは歩幅をできるだけ小さくして歩くことです。
登りはゆっくり足元をよく見ながら登ります。
足の裏全体で土の感触を確かめるように歩くと疲れません。
この階段は歩幅が小さくできていたので歩きやすかったです。
山での事故のほとんどは下りでのつまずきによる転倒だそうです。
下りだと足元がおろそかになります。
特に落ち葉の時期には気をつけて歩きたいものです。





お寺の山門


小峰公園からしばらく歩くと大きなお寺にでました
広徳寺という禅寺です。
茅葺きの二層構造の屋根が立派でした。
境内一帯は東京都の指定史跡になっているそうです。





オオイチョウ


山門を入ると大きなイチョウが迎えてくれました。
2本が並んで立っていて門のようでした。
樹齢はわかりませんが、相当経っているようです。
葉っぱはすっかり落ちていました。
紅葉するときれいでしょうね。
木と木の間に見えるのが本堂です。





乳根


1本のイチョウを下から見上げてみました。
大きな「乳根(にゅうこん)」が下がっています。
イチョウの木は古くなるとこのような根が下がってきます。
気根(きこん)ともいって根だけでは足りないのでこれで呼吸を
するそうです。
圧倒されました。




タラヨウ


本堂の裏に大きなタラヨウの木がありました。
別名:ハガキノキとも呼ばれています。
葉っぱの裏に文字を書くと黒く変色して残ります。
手の届くところにある葉っぱにはたくさん「落書き」がしてありました。
日本人の悪い癖です。
山の標識などにも落書きを見ることがあります。
よい子は絶対してはいけません。





カヤの木


大きなカヤの木があると案内板に書いてありました。
それは境内の外にありました。
「カヤの外」ならぬ「外のカヤ」でした。
これも大きくて立派です。
実は炒って食べると香ばしくて美味しいです。
木は硬くてツヤがあり、碁盤などに使われます。
我が家ではマナ板としてもう20年以上使っています。

タラヨウもこのカヤの木も東京都の天然記念物に指定されているそうです。





武蔵五日市駅


広徳寺をでてしばらく歩きます。
街を抜けるとやがて武蔵五日市の駅につきました。
ここが終点です。
立派な駅に改装されていました。

この日は約6時間歩きました。
駅にして2駅です。
静かな歩きができるコースでした。

雹留山(ひょうどめやま)は弁天山の手前にあったようですが、
標識がなかったので気がつかないで通過したようです。
新緑の頃、歩くとまた違った味があると思いました。

次回から「冬の上高地」をご紹介します。