山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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山の花(その1)

2008-03-31 | 奥武蔵
奥武蔵にアズマイチゲを訪ねました。

ミズバショウ



登山道の途中に小さな沼があります。
ここに毎年ミズバショウが顔をだします。
今年は例年より早く咲いていました。
尾瀬や戸隠高原あたりは雪が解けてからになります。
乗鞍高原にも自生地がたくさんあります。
昨年は5月中旬に行きましたが、たくさん咲いていました。
白い部分はホウと呼ばれるもので、中に小さな花の集合体があります。
水辺を好む花です。





カタクリの芽生え


ここにはカタクリも群生します。
まだ、土の中から芽を出したばかりでした。
ここを訪ねてから、約1週間が過ぎています。
もうそろそろ咲き出しているのではないでしょうか?




アズマイチゲ(1)


お目当てのアズマイチゲが咲いていました。
北斜面なので、日が当っていません。
アズマとは東のことで、一般に関東地方を指します。
イチゲは一華(花)で1本の茎に一つの花が咲きます。
但し、高山に咲くハクサンイチゲなどは2~3本咲くのもあります。



カタクリ(蕾)


こちらのカタクリは狭い場所に群生していました。
蕾が鳥のクチバシのように横を向いています。
ペリカンのようですね。
カタクリの種はアリが運んで巣の中に入れるそうです。
もしかしたら、ここにはアリの巣があったのではないでしょうか。
葉っぱがでて花が咲くまで7~8年かかるそうです。
1枚の葉っぱには花がつかず2枚になって初めて花が咲きます。





アズマイチゲ(2)


アズマイチゲは背丈が10cmくらいの小さな花です。
いろんな方向を向いて咲いていました。
それぞれ個性があり、一つとして同じ花はありません。





アズマイチゲ(3)


花びらの数も決まっていないようです。
山の陰なのでそれほど華やかさはありませんが、それだけに
落ち着いた感じがしました。
この花に会うと春を感じます。
もうカタクリにバトンタッチしているかも知れません。

朝から冷たい雨が降っています。
桜も早く散ってしまいそうです。