山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

雹留山(その4)

2008-03-01 | 里山
登山道(6)

小峰公園の展望台には最後に大きな登りがあります。
木でしっかり整備されていますが、長い階段です。
山登りのコツは歩幅をできるだけ小さくして歩くことです。
登りはゆっくり足元をよく見ながら登ります。
足の裏全体で土の感触を確かめるように歩くと疲れません。
この階段は歩幅が小さくできていたので歩きやすかったです。
山での事故のほとんどは下りでのつまずきによる転倒だそうです。
下りだと足元がおろそかになります。
特に落ち葉の時期には気をつけて歩きたいものです。





お寺の山門


小峰公園からしばらく歩くと大きなお寺にでました
広徳寺という禅寺です。
茅葺きの二層構造の屋根が立派でした。
境内一帯は東京都の指定史跡になっているそうです。





オオイチョウ


山門を入ると大きなイチョウが迎えてくれました。
2本が並んで立っていて門のようでした。
樹齢はわかりませんが、相当経っているようです。
葉っぱはすっかり落ちていました。
紅葉するときれいでしょうね。
木と木の間に見えるのが本堂です。





乳根


1本のイチョウを下から見上げてみました。
大きな「乳根(にゅうこん)」が下がっています。
イチョウの木は古くなるとこのような根が下がってきます。
気根(きこん)ともいって根だけでは足りないのでこれで呼吸を
するそうです。
圧倒されました。




タラヨウ


本堂の裏に大きなタラヨウの木がありました。
別名:ハガキノキとも呼ばれています。
葉っぱの裏に文字を書くと黒く変色して残ります。
手の届くところにある葉っぱにはたくさん「落書き」がしてありました。
日本人の悪い癖です。
山の標識などにも落書きを見ることがあります。
よい子は絶対してはいけません。





カヤの木


大きなカヤの木があると案内板に書いてありました。
それは境内の外にありました。
「カヤの外」ならぬ「外のカヤ」でした。
これも大きくて立派です。
実は炒って食べると香ばしくて美味しいです。
木は硬くてツヤがあり、碁盤などに使われます。
我が家ではマナ板としてもう20年以上使っています。

タラヨウもこのカヤの木も東京都の天然記念物に指定されているそうです。





武蔵五日市駅


広徳寺をでてしばらく歩きます。
街を抜けるとやがて武蔵五日市の駅につきました。
ここが終点です。
立派な駅に改装されていました。

この日は約6時間歩きました。
駅にして2駅です。
静かな歩きができるコースでした。

雹留山(ひょうどめやま)は弁天山の手前にあったようですが、
標識がなかったので気がつかないで通過したようです。
新緑の頃、歩くとまた違った味があると思いました。

次回から「冬の上高地」をご紹介します。