山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

鹿沢高原(その4)

2008-06-06 | 群馬の山

あっという間に池の平湿原に着きました。
ここには木道が敷かれていて1周できます。
湿原には笹が多く、かなり荒れていました。
笹が進入すると湿原はなくなってきます。
こんなに荒れているとは思いませんでした。





遠くに木道がみえます。
あそこまで歩きます。
見渡す限りの笹野原です。
湿原の後期に入っているのでしょうか。
湿原に咲く植物は見当たりませんでした。




歩いてきた方向を振り返ってみました。
木道はしっかりしています。
これでも夏になればそれなりの植物が出てきそうです。
遠くに小高い山が見えます。
あのあたりは歩けそうです。




ミネズオウ

木道の横に小さな星型の花が咲いていました。
「ミネズオウ」といいます。
「ズオウ」とは「イチイ」のことで葉っぱがイチイに似ているから、
この名前がつきました。「ミネ」は高い山を指します。
ツツジ科の常緑低小木、高さは5~6cmですが立派な木です。
高山帯の岩場で見られますが、こんなところで会えるとは思っていませんでした。
本州(中部以北)から北海道に分布しています。
赤い葯がきれいな花です。


ショウジョウバカマ(1)

しばらく行くと「ショウジョウバカマ」が顔を出していました。
まだ咲き出したばかりのようです。
この花は1つの株から1本の花を咲かせます。
下にもう1つ蕾が見えますがこれは別の株です。
同じところから同時に顔を出したようです。
雪解けが待ち切れなかったのでしょうね。




ここには我々以外にも数名散策していました。
花はなくても空気が美味しいです。
30分くらいで1周できます。
遠くに見える山は先ほど登った「篭ノ塔山」です。




反対側まできました。
このあたりは湿原らしい場所を残していました。
まだ、笹が進入していません。
「鏡池」という池です。
篭ノ塔山を映していました。
奥に歩いてルートがみえます。



ショウジョウバカマ(2)

再び、ショウジョウバカマが姿を見せてくれました。
今度は4本集合しています。
よくみると株が4つ集まっているようです。
種がたまたま同じ場所に落ちて発芽したのでしょう。
こんなに広い場所があるのにおかしいですね。
仲間がいたほうが話し相手になって楽しいのでしょう。

まだ、迎えのバスが来るまでには時間があったので、
一山越えて駐車場に降りることにしました。