山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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薬用植物園(その4)

2008-06-02 | 日常の出来事

栽培禁止のケシの外にはたくさんの他のケシが咲いていました。
これはオニゲシといいます。
別名:オリエンタルポピーです。
名前の通り大きな花でした。




葉っぱや茎に細かい毛が生えています。
蕾にもたくさんの毛がありました。
葉っぱは細かく縮れています。
一度見れば忘れられないケシでした。





あまり花の中を覗くのは好きではありませんが、これだけは
覗いてみる気になりました。
変わった姿をしています。
花びらが散ると、真ん中の部分だけが残るようです。




こちらはヒナゲシです。
別名:虞美人草(グビジンソウ)というそうです。
葉っぱや茎、蕾に細かい毛があります。
このように毛が多いケシは栽培してもよいそうです。
たくさん咲いている姿はきれいですね。





アザミゲシと書いてありました。
葉っぱがアザミに似ていて花がケシに似ているからのようです。
メキシコが原産地だそうです。
江戸時代に観賞用として渡ってきたようです。
シロバナもあるそうですが、まだ見たことがありません。
きれいな色でした。




マリアアザミだそうです。
大きなアザミなのでオオアザミとも呼ぶそうです。
欧州原産で、葉っぱに白い斑点があります。
聖母マリアの母乳がこぼれてできた斑点だそうです。




何故かイブキトラノオが咲いていました。
夏山のお花畑を飾る花です。
伊吹山に多く、花の姿がトラのシッポに似ているそうです。
小さな花の集合体です。
花は上から順番に咲いてきます。
これによく似たムカゴトラノオというのもありますが、
こちらは下から順番に咲いてきます。
ハクサンフウロやマルバダケブキなどと一緒に咲いていると
きれいです。




春先からあちこちでたくさん咲いています。
ムラサキのランなので「紫蘭(シラン)」です。
ここでもたくさん群生していました。
花びらの下のギザギザがおもしろいですね。




シランのシロバナでシロシランといいます。
シロとムラサキでは変ですが、あまり深く考えないほうが
よさそうです。
昔は少なかったのですが、最近よく見るようになりました。
シランと一緒に咲いているとよく目立ちますね。

今回は「栽培してはいけないケシ」をみる目的でこの植物園に行きました。
毒草も成分次第では薬になるようです。
他にもたくさんの植物がありました。
春先に行っても楽しめるようです。
また行ってみたいと思いました。