彦四郎の中国生活

中国滞在記

日本の大学生たちが日本語教育実習に来た—大学構内の広場が蓮華(レンゲ)のピンクに染まる季節

2019-03-14 09:14:34 | 滞在記

  3月1日(金)から3月13日(水)までの日程で、日本の神戸市にある神戸松蔭女子学院大学の学生たち8人と担当教員1人が閩江大学にやってきた。「3月4日(月)から教育実習に入ります。日程は以下の通りです。よろしくお願いします。」と神戸の大学の担当教員から突然のEメールが入ったのは、2日前の2月末だった。」実習期間、私が担当している授業でも4つのコマ(1コマ90分)が実習生たちの参観や実習生たちの授業に割り当てられていたので、授業計画を大きく修正しなければならなくなった。

「そういえば、去年の今頃も教育実習生たちが来たなあ」と思い出したが、なにがなんでも2日前の連絡はないだろうが‥」と思った。閩江大学の担当者にいたっては、実習授業が始まる前日の夕方に、この件に関する連絡が初めて入った。中国の社会は「突然の連絡」というパターンは社会を覆っているが、大学組織でもこのような感じであるので、あきれ果て怒ることもばかばかしい。相手のことをあまり考えられない社会だからこんなふうになっているのだが、不愉快なことは あまり考えないようにするのが この社会で生きる秘訣かもしれない。(※神戸の大学の担当教員からの連絡が 私に遅くなったのも、中国の大学側からの必要な情報連絡が 神戸の大学側になかなか届かなかったために起きたこと。)

 日本から来た学生たちは、大学構内のホテル「福建閩院酒店」にて、2週間あまり滞在することとなった。

 3月4日(月)と3月11日(月)の2回生の「総合日語4(日語口語4)」の合計4コマの私の担当授業で、8人の実習生が授業を参観し、2人の学生が2回ずつ「実習授業」を行った。また、水曜日の「日本文化名編選読」の授業にも参観に来た。実習授業は笑顔と若いエネルギーを感じる日本人学生も1人あった。2週間あまりの日本人学生8人のようすを見ていて思ったが、目上の人に対する「礼儀・礼節」に関しては、中国人の学生たちより格段に見劣り、そのレベルの低さがとても残念だった。「あはようごさいます。/こんにちは、よろしくお願いします。/ありがとうございました。」などの基本的な挨拶ができていないのだ。最近の日本の大学生ってこんなもんなんだろうか‥。

 3月に入って大学構内の中心的な位置にある広場が、蓮華(レンゲ)の花が満開となり、広場がピンク色に染まってきた。

 大学正門(南門)付近の針葉樹林は、まだ若葉をつけていない。茶色に枯れた林の中には、亜熱帯の大きな葉をつけた緑の植物が地面を覆っている。赤く丸い亜熱帯の花も見える。水辺には、日本の初夏に咲く卯の花(うのはな)に似た白い花や八重椿や満開の木蓮も見える。

 ツツジも7分咲き、亜熱帯樹木の「刺桐」も朱色の花が満開に。赤いハイビスカスの開花を今年初めて見た。亜熱帯樹木のデェイゴの朱色の花も開花し始めていた。初夏近しかなという感がある。

 3月11・12・13日の3日間、亜熱帯地方福建省福州の気温がついに25度以上の夏日となった。太陽の陽射しが強く感じられて、うっすらと汗をかく。アパートのクーラーを今年初めて使った。4月中旬までには気温が30度ちかくになり、5月中旬からは30度以上の気温となり、6月に入ると35度の気温と湿気で、「悶絶するような湿気と暑さ」を意味する中国語で「悶熱(メンロー)」の季節の始まりとなる。これが7・8月は40度ちかい気温と高湿気の季節となる。9月も高温多湿で、10月末まで夏日が続く。(※半年間は夏期間)    暑さに弱く寒さを好む私には、この地の半年間は耐えがたいが、ここに暮らしてもうすぐ6年近くになる。中国の省都の中では、35度以上の気温の日がこの10年間で最も多い「火釜NO1都市」として有名だ。

 

 

 

 


コメントを投稿