彦四郎の中国生活

中国滞在記

日系企業への学生たちの会社見学や就職支援❶福州住友電装—福州日本企業会忘年会総会

2018-12-31 15:26:38 | 滞在記

 一年ほど前の2017年12月27日(水曜日)の午後、閩江大学日本語学科の全学年を対象に、「第一部:日本への留学について(講師:閩江大学・寺坂)」「第二部:中国における日系企業と就職(講師:福州日本企業会会長・小池省吾氏)」という内容の講座・講演会を行った。会場の大教室には200人ほどの学生たちが集まった。これが、私が日系企業関係者を大学に招いて「学生たちの日系企業への就職問題・支援」に関して本格的に取り組み始めた最初のことだった。(以前に、「日本概況」の授業で、講師として日系企業の駐在員を招いたことはあったが)

 小池省吾氏は、当時、福州住友電装有限公司という会社の総経理(社長)であり、福州日本企業会会長だったが、翌年の2018年3月に、6年間の駐在員生活を終えて、本社のある三重県四日市に帰国していった。

 今年の2018年10月、大学の日本語学科何先生から、「日本企業への学生たち(3回生51人)の見学」を計画したいので、小池省吾氏と連絡をとって依頼をお願いできないだろかという相談があった。すでに日本の本社勤務に戻っている小池さんに連絡を取ったところ、現在、福州住友電装の副経理(副社長)をしている村上さんを紹介してくれた。

 11月20日(火)の午後3時半に、日本語学科主任の曾嵐先生と副主任の何先生、そして私の3人で、福州住友電装の会社を訪れた。この日系企業は、日産自動車やアメリカのフォード自動車など、自動車の内装電気配線設備を製造している大企業の一工場(会社)である。会社の構内に入り、本館で村上さんの出迎えを受けた。とても広い工場だ。

 会社の「招待室」にて、「学生たち51人の企業見学」に関する正式依頼を行った。村上さんの他に、通訳(日本語ができる)の馬さんも同席をしていた。「住友電装」は住友銀行系列の企業で、本社は日本の三重県四日市市にある。海外35か国あまりに工場(会社)があり、中国国内では15箇所以上に工場(会社)がある。福州住友電装有限公司もその一つ。

 話し合いの結果、12月24日(月)の午前中に学生たちの企業見学を受け入れてもらえることが決定した。その後、馬さんの案内で工場内を1時間あまりかけて案内説明してくれた。時刻は5時半近くとなり、外も暗くなっていた。2000人近くいる従業員(中国人)や職員たちが、終業時刻となり、工場(会社)の門から出ていく姿が見えてきた。

 12月8日(土)、午後6時から開会される定例の「福州日本企業会12月定例会(忘年会)」に参加するため、会場のホテルに向かった。ホテル近くの「温泉公園」に入り、ライトアップされているココナツ椰子などの木々を眺めた。

 会場の「福州世紀金源大飯店」の3階が定例会の会場だった。130人ほどが参加していた。福州住友電装の村上さんなど日本人駐在員4人がいる席に挨拶に出向いた。

 「モライエバンド」という駐在員たちの音楽サークルの演奏と歌、そしてダンスなどが舞台で行われる。「日本通運」の福建省支店の駐在員3人にも挨拶をした。(息子が日本国内の日通に勤務している関係で)  「丸五富井(福州)工業有限公司」の日本人駐在員と中国人職員の二人が、私の席にやってきて、「来年度は中国の大学の日本語学科の卒業生の採用を行いたいので、学生を紹介してほしいのです」という話をしてくれた。このように、「福州日本企業会」にて、少しずつだが人脈がつくれてきて、学生たちの「日系企業」への就職支援も始めている。

 

 


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