彦四郎の中国生活

中国滞在記

蓮の花が開花し始めていた6月10日「端午節」―中国全土津々浦々で「龍舟」競技大会、セミの鳴き声を今年初めて聞く

2024-06-12 19:39:37 | 滞在記

 旧暦の5月5日は「端午節」となっていたので、今でも日本では、この5月5日が端午の節句で「こどもの日」ともなっている。新暦では6月が端午節の月となるので、中国では毎年6月に「端午節」が行われる。この「端午節」、中国では暦(こよみ)の関係で毎年、日が変わる。昨年は6月22日、今年は6月10日。

 この日、私は福州市の「龍舟」競技会(ドラゴンボート)が開催される予定のようなので、会場となる「光明港河川公園」に行くことにした。この公園のそばにあった閩江大学の旧キャンパス(校区)。この旧キャンパス構内に外国人教員用の住居があったので、2013年9月から15年の7月までの2年間、私はそこで暮らした。そして、この公園を日常的に散歩し、「龍舟」競技会も毎年、見ることとなった。

 今年は何時から開催されるのか分からないので、午前11時頃にこの公園に行ってみた。公園内の池の蓮の開花が始まっていた。日本の京都などでの開花は7月中旬過ぎころからなので、ここ亜熱帯の福州では1か月以上も開花が早いこととなる。

 蓮の原産地はインドとその周辺。花言葉は「清らかな心」「神聖」など。

 蓮の咲く池のそば、上半身裸の男性を交えた賭けトランプに興じる男たち。可愛いアクセサリーなどを売っているおばあさん。ちょっといいなあと思ったものがあったので、日本への土産に4つ買った。(1個10元[約200円])

 亜熱帯地方の6月の黄色い樹木花(※名前はわからない)やインドソケイの赤い花(※黄色や白もある)が咲いている。アパートの部屋の下にあるマンゴウの実も少し大きくなり始めている。

 この日の光明港の河川での「龍舟競技」パレード開始は、午後4開始とのことだった。まだ、4時間以上もあるので、アパートに戻ることにした。

 6月10日付や11日付の地元紙「福州日報」や「福州晩報」。一面は、「福州国際龍舟競技大会」(ドラゴンボート競技)のこと。中国国内からの龍舟チーム、国外からはインドネシア、マレーシァ、インドなどからも参加していたと報道されていた。

 福建省福州市域でも南方にある閩候県南通鎮方庄村。私が勤める大学から車で20分くらいのところにあるこの方庄村は、700年以上の歴史を誇る伝統の龍舟(ドラゴンボート)作りの村だ。村の別名は「龍舟村」。村にある4つの工房では完全手作業で、毎年200艘以上のドラゴンボートが作られ、中国国内や米国、日本、シンガポールなどに販売されているという。

 6月8日(土)の午後、福州日本企業会のメンバーでつくられているフットサルチーム(サッカー)の練習ゲームを見に行った。午後3時から始まる予定だが、公園内にあるフットサル場に午後2時過ぎに着いてしまった。公園内の東屋(あずまや)で、しばし読書をして待つことにした。そして、この公園内の木々から、セミの鳴き声が聞こえてきた。今年初めて聞いたセミの鳴き声だった。ようやく、福建省福州も梅雨明けのようだと思った。

 フットサル場では、2つの小学生たちのサッカーチームが練習をしていたので眺めた。3時前に、日本人のフットサルのメンバーが6人集まってきた。年齢は35歳~55歳くらいか。中国人チームのメンバーも8人ほどが集まった。年齢は18歳~25歳くらいとみんな若い。

 3時30分頃から練習ゲームが始まったが、中国チームの方が強かった。

■ようやく梅雨明けとなったような福建省の福州。ここ最近の気温は連日34度〜36度の真夏日となり、暑さとともに猛烈な湿気の世界がとうとう到来した。いわゆる「悶熱(メンロウ)」(※悶絶しそうな暑さと湿気の気候)と呼ばれる耐え難いような福州の夏の季節の到来。そして、毎日、夕方近くなると、湿気と高温が空気中にたまりにたまり、空が暗くなりはじめ、雷をともなう猛烈な風雨(スコール)がある。いわゆる傘は、日よけとともに急な雨に使われる。猛烈なスコールが1時間ほど続いても気温は1~2度しか低くならなく、夜は熱帯夜。

大学の夏休みとなる7月上旬に日本の京都に一時帰国するが、あの「湿気と暑さ」(蒸し暑さ)では日本では有名な京都市が、福州から戻るととても涼しく感じてしまう。

■今年の中国は、4月から異常気象が続いている。中国南部の広西チワン族自治区、海南省、広東省や福建省南西部などは台風並みの記録的な大雨が断続的に2カ月間以上続き大規模な洪水被害が起きている。また、5月下旬から北京や河北省、河南省北部、山西省、山東省などの中国中北部では、5月下旬から6月上旬としては異例な38度〜43度の高温の日々が続いている。

 


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