彦四郎の中国生活

中国滞在記

日本への夏休み帰国―中国女性の化粧や衣服の変化をとても感じた3カ月だった(中国人女性の個性的な美しさ)

2023-07-01 10:00:10 | 滞在記

  坐骨神経痛の痛み軽減のために、「中国推拿(すいな)」を行ってもらった日の翌日の25日(土)午後、再び福州市内の三坊七巷に出かけた。中国推拿が効いたのか、坐骨神経痛の痛みはかなり軽減されてもいたからだ。そして、日本帰国を翌朝に迎えたこの日は、孫たち(6歳半・4歳半・2歳半)の中国土産を三坊七巷のいくつかの店で探し廻った。

 ジャスミンの蕾花が売られていた。ブレスレット風に手首にジャスミンの花を飾り香らせるものも売られていた。「中国香道」の看板の店も。看板のそばに置かれた石と苔とシダの小さな中国盆栽がなかなかいいなあ‥。

 三坊七巷にある映画館入り口付近に、チーパオ(チャイナドレス)を着た女性たちの絵パネルが5枚掲示されていた。映画館では「インディ・ジョーンズ」の最新作が上映開始されているようだった。

 このチーパオや中国の伝統衣服である漢服をベースにした現代的なセンスの衣服を着た女性たちも、ここ三坊七巷ではよく見られる。日本でも、京都を訪れる女性が浴衣や和服を着て町を歩く姿がよく見られるが、それと同じような女性心理なのかと思う。まあ、ここ数年、中国では特にチーパオ的、漢服的な要素の入ったデザインの衣服を着る人が多く見られるようになってきている。

 中国では、10年ほど前の2013・14年頃までは、ほとんどの女性は化粧をすることがなく、長い黒髪に素朴な衣服を身に着け、まあ健康的というか、素朴さの中の女性の美しさというものがあった。しかし、2015年頃から韓国ドラマの影響が強くなり、韓国式の強い化粧(①まっすぐにラインされた眉、②白っぽい顔肌のメイク、③真っ赤な口紅、④過度に強調されたアイ[つけまつげなどの]ライン)をする女性が急増した。また、これも韓国の影響で、整形や髪染めをする女性も多くなった。

 しかし、この3月下旬に、3年ぶりに中国に戻ってみると、このような韓国式の化粧べったりの女性は少なくなっていて、韓国式や日本式の化粧などの良い所を取り入れながらも、中国人独自の化粧文化が生まれてもいた。漢服やチーパオなど、伝統的な衣服の要素を取り入れる服装を個性的に着こなす女性も増えてきている。それはそれなりに、素朴さと個性もあり、女性の美しさや、可愛いらしさをそれぞれが表現しているように思える。

 日本に帰国して、逆に、日本女性の化粧や衣服などが、色彩的にもあまりに均一化されていて、個性的な美しさというものが感じ取りにくいとも思ってしまう。

 孫たち3人の中国土産を買い終えて、茉莉花茶(モーリーファチャ)[ジャスミン茶]の老舗「古三座」に立ち寄った。この店のジャスミン茶は高級品が多く置かれている。一つ一つの製品の茶の香りを匂ってみることもできる。この店で3つほどのジャスミン茶を日本土産に買った。この店の女性の衣服もまた個性的。

 6月25日(日)の早朝5時前にアパートを出て、近くの小さなスーパーマーケットの前に立っていると、前日に中国人の王さんが手配してくれていたタクシーが到着した。福州長楽国際空港まで、途中から高速道路も通りながら、50分余りで到着した。(料金は約160元+高速代金20元=約180元[3500円ほど])

 廈門(アモイ)航空の福州➡成田(東京)便のチケットカウンターには、たくさんの人がすでに並んでいた。30分ほど並んで、チケットカウンターに①20kg余りの大型スーツケース②10kg余り小型スーツケースを預けた。そして、機内持ち込み荷物は、③パソコンの入った5kg余りのショルダーバックと、④貴重品等の入った3kg余りのショルダバック。さあ、これだけの荷物を持ちながら(運びながら)、「福州➡成田➡(JR成田エクスプレス)➡東京駅➡(新幹線)➡京都駅➡(近鉄電車・京阪電車)➡自宅近くの京阪電車の駅➡(タクシー)➡自宅」まで、坐骨神経痛の痛みを我慢して(強く痛みがでないようにして)着くことができるか不安でもあった。

 2つの荷物を預け入れしてチケットをもらい、数箇所での厳重な出国チェックを受けることになるのだが、最初のチェック箇所で突然に「出/入境衛生健康申報」なるものの提示を求められた。これを24時間有効なものをスマホに入れ込んでいないと出国できないと空港の職員は言った。それが必要だとは知らなかったので面食らってしまった。そして、なんとか空港職員に手伝ってもらい、その申報をスマホに入力することができたので、出国することが可能になった。冷や汗ものだった。

 中国は、男性の喫煙率が高い国なので、空港内での喫煙室はけっこう整備されてもいる。一服して飛行機に搭乗した。中国時間、午前9時に飛行機は離陸した。成田まで約3時間半の飛行。日本時間の午後1時30分頃(中国との時差は1時間)に成田に着陸した。荷物を受け取り、少しずつ歩き、そして、腰かけて休みながら、坐骨神経痛の痛みが余りでないように、移動して、成田エクスプレスに乗車。

 東京駅からも少しずつ移動し、腰かけて休むを繰り返しながら、ようやく自宅に午後9時半頃に着くことができた。疲れのために、すぐに布団に入り眠った。長い一日だった。

 

 

 

 


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