彦四郎の中国生活

中国滞在記

中国一の「干潟とリアス式海岸」が続く❷—ここは、中国最大の「養殖漁場(海産物)」だった―

2016-06-18 04:30:45 | 滞在記

 海鮮料理店での昼食が終わり、林先生の「お兄ちゃん」とも別れ、次の目的地の海岸に向かうことになった。街中に自転車タクシー(自転車の横にサイドカーのような席を設置したもの)が客待ちをしていた。
 海岸を行くと、「昆布」のようなものがたくさん並んでいた。海に長い棒がたくさん見える。これは養殖の昆布のようだ。しばらく車で走って行くと、美しい小島が沖合に見えた。車を降りて、しばらくここの風景を眺めていると、「あの島は、最も干潮が激しい季節には、島まで道ができますよ。」と言いながら、携帯電話のインターネットサイトの写真を見せてくれた。「うわーっ、こうなるのか!!」と、その写真を見てびっくりした。まるで、「珍島物語」(天童よしみ)で歌われている世界ではないか---。「♪海が割れるのよ 道ができるのよ 島と島とが つながるの……」の歌詞の世界がここにもあった。リアス式の海岸が美しい。

 沖には この地方独特の 底の平たいような小舟が何隻も見える。浜には「昆布」の天日干し。村の中に入ると、所かまわず、空き地という空き地、少しのスペースがあれば そこにも、昆布が干されていた。

 林先生の実家に到着した。林先生のお父さん・お母さんは不在だったが、同居している親族たちが出迎えてくれた。昼食を共にした「数学教師の兄」の顔によく似た兄妹の子ども。家の裏庭に出ると、丘の上には「田んぼで稲をかけるハサ」のように、昆布が干されているのが見える。この林先生の実家も昆布の養殖業を営んでいるようだ。隣家の人たちも昆布養殖を営んでいるようで、6〜7人が集まって、団らんをしていた。

 実家の人たちに別れを告げて、次の目的地に向かう。どこに行くのだろうかと思っていると、小さな港(船着き場)だった。ここで小舟に乗って、沖合の場所に行くらしい。いろいろな船がある。

 筏(いかだ)のようなものの上に家がある。そしてたくさんの筏が見えて来た。「なんだこの光景は!」見たこともないような、いろいろな船がある。

 大きな筏の上に新しく大きな家が見える。船はそこに向かっていく。筏の船着きに着く。筏の上の建物は、観光客用の食事所や宿泊用の部屋まであった。養殖用のいけすの中には、チヌ(黒鯛)が回遊している。向こうの筏は、養殖漁師の家族が住居できるようで、犬も飼われていた。
 さらに沖合を見ると、養殖用の筏が海を埋め尽くすように浮かべられていた。日本の「伊勢志摩」で、養殖用の筏の群れを見たことがあるが、ここの光景は、まさに「広大な筏の群れ」だった。「伊勢志摩」の群れとは比べものにならないくらいの----。 







コメントを投稿