6月28日(日)、日本時間の午後7時時点で、世界の新型コロナウイルスの感染者数は1000万1527人となり、ついに1000万人を超えた。感染による死者数も50万人を超えてしまった。感染者数が最も多いのはアメリカで、250万人を超えており、死者数も12万5000人あまりに上っている。また、世界で2番目に多いブラジルでは感染者数が130万人を超え、死者も5万7000人に上っている。
翌日29日の朝日新聞の報道の見出しには、「新型コロナ 新興・途上国で猛威」「流行変遷 4月欧米 6月中南米」「新興国・途上国の感染者数が先進国を上回る」との記事が。6月上旬に新興・途上国の感染者が欧米や東アジアの国々の感染者数を逆転したとの記事。
◆6月30日・世界の主な国・地域の感染者数
①アメリカ259万人②ブラジル136万人③ロシア64万人④インド56万人⑤イギリス31万人⑥ペルー28万人⑦チリ27万人⑧スペイン24万人⑨イタリア24万人⑩イラン22万人⑪メキシコ22万人⑫パキスタン20万人⑬フランス20万人⑭トルコ19万人⑮ドイツ19万人(※北米・中南米大陸での感染拡大が大きくなってきている。)
―東南アジア・東アジア―①中国8万5000人②インドネシア5万5000人③シンガポール4万3000人④フィリピン3万6000人⑤日本1万8831人⑥韓国1万2800人⑦マレーシア8600人⑧オーストラリア7800人⑨タイ3100人⑩台湾447人⑪ベトナム365人(※インドネシア・フィリピン・シンガポールでの感染拡大が大きくなってきている。また、インド・パキスタン・中近東での感染拡大が大きくなってきている。)
◆今後、アフリカ大陸での爆発的な感染拡大も懸念される。
1月・2月には世界的な流行であるパンデミックはないと表明していたWHO事務局長は、このような爆発的感染拡大パンデミック状況の6月29日、「世界の大半の人々は依然として感染する可能性があり、ウイルスの移動余地は引き続き大きい」と述べ、その上で「みんなコロナ感染の終息を願っているが、実際には終息に近づいてさえいないというのが厳しい現実だ。多くの国々で一定の成果がうかがえるが、パンデミックは加速しているのが現状だ」と記者会見で語っていた。
また、現時点でコロナ感染の防止には感染者隔離、接触者追跡、CPR検査などの措置が有効とし、中国や日本や韓国、ドイツの戦略が「包括的で持続的」と評価していた。このような防止策がとられていない国々は「感染拡大防止努力を行っていないのが問題で、言い訳はできない」と厳しく批判。地域別では特にブラジルとアメリカの状況が全般的に厳しいと言及した。
中国政府との癒着が甚だしいと批判されてもいるWHO・デドロス事務局長だが、中国の名門・清華大学の卒業式で6月16日にスピーチを行った。中国共産党政府のコロナ対応賞賛のスピーチだったのだろうか。このようなWHO指導部の新型コロナ対応の中国との癒着蜜月関係問題を巡って、5月29日、アメリカ・トランプ大統領は世界保健機関(WHO)からの脱退意向を表明した。
その中国では、2カ月間の間、感染者が0だった首都・北京で、6月10日頃から第二次感染が広がっている。