昨日は何もない完全なお休み。今年はじめてかもしれない。
銀座のシネスイッチ銀座で、そんな映画を見た。「バックコーラスの歌姫たち」でアカデミー賞
を受賞したなんとかいう監督さんがつくった。バック・・・は、昨年ビデオを借りてきて見た。
やはり映画は家で見るより、映画館で見るほうが断然いい。いろいろな国の人がいきかい、クロスして、いろいろな
文化が育まれたシルクロードにゆかりの楽器奏者とヨーヨーさんがセッションしながら、「音楽とは・・?」
とか「自分の人生と世界のかかわりとは?」とか「アイデンティティーとは?」とかを哲するドキュメンタリー映画。
ケマンチェというヴィオリンのルーツを奏でるケイハン、中国琵琶奏者のウー・マンさんの笑顔と音楽がとくに
印象的だ。それぞれの奏者たちが、政治的にも運命的にも、とても悲しいものをかかえていて、音楽という人間の根源的な
ものを表現することを神から選ばれし音楽家たち、そんなことを感じた。
最近、恵那の仙人さんにすすめられた本の中に、
「人間は自然の一部だから、解放された時に、ここちよい宇宙のリズムに感応するらしい。そのリズムは16ビート。
民族音楽や日本の能もクライマックスの部分は16ビートで、それに人間が感応しなくなるとこの地球・ガイアは
危機的な状況を迎える」らしい。
終わった後、ギンブラ(銀座でブラジルを飲む、ではない、ぶらぶらのほう)して、三州屋にいき、ブリの照り焼きと
とり豆腐と、香のものを酒肴に酒を飲んだ。
千鳥足で銀座から押上を歩く。途中岩本町で、IT時代の友達とバッタリであう。シルクロードではないけど、
人はおそくもはやくもなく、必要な時に、必要な人と出会う。そしてそれが音楽になったり、芸術になったりする。
だからこの地球上で最高の芸術は、「人と人が出会うこと」だと思う。
今日は「満つまめの会」
明日は「天真庵おかげさまで10周年コンサート」いろいろな人にささえられて10年。感謝。